教師の不祥事というのは、度々マスコミを賑わせます。
教師とはいえ完璧な人間であるはずがありませんし、完璧である必要はありません。
ですが、少なくとも「一線」は越えてはいけないと思うんです。
もっというなら、「完璧」を目指すとまでは言わなくても意識する必要はあると思います。
教師でなくても越えてはいけない一線を、教師が越えてしまってはいけませんよ。やっぱり。
そういう欲望があるのは分かります。
ですが、やって良いことといけないことがあるでしょう。
これは明らかにやってはいけないことです。
良識のある人なら、被害者のことを考えた時点で思い留まるでしょう。
そうでなくても自分の家族や自分を慕っている教え子や教職員のことを思えば、思い留まるはずです。
ところでこの記事、教委のコメント。「学校や教職員に対する信頼を根底から揺るがすもので、はなはだ遺憾。厳正に対処する」。
このコメント、ちょっとおかしいと思いません?(通り一遍なのは仕方ないとしても。)
民間企業の不祥事の時と、何か違いません?
言いましょうか。
普通、「権威の失墜」云々言う前に、謝罪するのが先でしょう。
「自分たちの組織の一員が、社会の人に迷惑をかけた」ということを。
極端に言えば、何だか教委が「教師の信頼失墜させやがって! 俺らも被害者なんだよ!」と言っているように聞こえるんですよね。
とても自分たちの一員が人様に迷惑をかけたという意識が、感じられないんですよね。
民間企業だったら、まずそんなことはありえません。心の中でそう思っても、普通はそうは発表しません。
たとえばNHKの記者が先日、免停中に車を運転して無免許運転で摘発された際の記事です。
上記の記事の通り、NHKの場合は「誠に遺憾であり、深くおわびします。事実関係を調べた上で厳正に対処します」です。ちゃんと最初に謝罪の一言を入れています。
もっとも、この件は勤務時間内ということもあるかもしれませんが、あの放火未遂事件(勤務時間外に起こした事件)の際にも、放送局長が深々と頭を下げて謝罪しています。
昨年1月に当時オリックス・バファローズの前川勝彦投手が無免許運転で交通事故を起こした際にも、雑賀球団社長(故人、先月19日に逝去)らが会見で謝罪しました。
私は別に、教委が教師を守れと言っているのではありません。
現場の教師と教委は一つの組織として地域の公教育を担っているわけでしょ?
だったら、教師が不祥事を起こしたらまずは「自分たちの一員が一般社会の一に迷惑をかけた、申し訳ない」と被害者への謝罪をするのが先ではないのでしょうか?
「一人の不祥事で信頼に傷を付けられた組織も被害者」、たしかに一理あります。
でもそれは原則として、決して自分から言うことではないですよ。
もし、記事に書かれていない部分で相模原市教委が謝罪する内容のコメントをしていたのなら、今回のエントリーについてはお詫びのうえ訂正させて頂きます。
ですが、私の前提どおり、記事に書かれたコメントだけで謝罪の言葉がなかったとしたら……。
「『教師の常識は世間の非常識、世間の常識は教師の非常識』とは、どういうことか?」
1年半前に教採の集団面接でそういう発問がありました。
私はその時、かなり当たり障りのないことを返したのですが、今なら違うことを答えるかもしれません。
どうも今回書いたようなところにも、「世間の常識は教師の非常識」という部分があるのかもしれません。
そんなことを、僭越ながらちょっと思ってしまいます。
教師とはいえ完璧な人間であるはずがありませんし、完璧である必要はありません。
ですが、少なくとも「一線」は越えてはいけないと思うんです。
もっというなら、「完璧」を目指すとまでは言わなくても意識する必要はあると思います。
教師でなくても越えてはいけない一線を、教師が越えてしまってはいけませんよ。やっぱり。
女子大学院生の300円下着盗み教頭逮捕(日刊スポーツ)
神奈川県警相模原北署は3日、アパートに干してあった下着を盗んだとして、窃盗容疑で同県相模原市立広田小学校教頭中島保夫容疑者(54)を逮捕した。
中島容疑者は「以前から女性の下着に興味があった。ほかにも何件かやった」と、容疑を認めているという。
調べでは、中島容疑者は2日午後10時ごろ、同市相原のアパート1階の軒先に干してあった女子大学院生(23)の下着1枚(約300円相当)を盗んだ疑い。
同居している男性(24)が気付き110番。現場から走り去った車のナンバーから中島容疑者が浮かんだ。
相模原市教職員課は「学校や教職員に対する信頼を根底から揺るがすもので、はなはだ遺憾。厳正に対処する」とのコメントを出した。
そういう欲望があるのは分かります。
ですが、やって良いことといけないことがあるでしょう。
これは明らかにやってはいけないことです。
良識のある人なら、被害者のことを考えた時点で思い留まるでしょう。
そうでなくても自分の家族や自分を慕っている教え子や教職員のことを思えば、思い留まるはずです。
ところでこの記事、教委のコメント。「学校や教職員に対する信頼を根底から揺るがすもので、はなはだ遺憾。厳正に対処する」。
このコメント、ちょっとおかしいと思いません?(通り一遍なのは仕方ないとしても。)
民間企業の不祥事の時と、何か違いません?
言いましょうか。
普通、「権威の失墜」云々言う前に、謝罪するのが先でしょう。
「自分たちの組織の一員が、社会の人に迷惑をかけた」ということを。
極端に言えば、何だか教委が「教師の信頼失墜させやがって! 俺らも被害者なんだよ!」と言っているように聞こえるんですよね。
とても自分たちの一員が人様に迷惑をかけたという意識が、感じられないんですよね。
民間企業だったら、まずそんなことはありえません。心の中でそう思っても、普通はそうは発表しません。
たとえばNHKの記者が先日、免停中に車を運転して無免許運転で摘発された際の記事です。
またNHK不祥事 記者が無免許運転(スポニチ 2008年01月29日)
NHKは28日、水戸放送局放送部つくば報道室の男性記者(29)が、無免許で同報道室の車両を運転し、茨城県警に反則切符を切られたと発表した。
NHKによると、この記者は25日午前10時半ごろ、茨城県八千代町の県道を走行中、スピードの出し過ぎで同県警の白バイに停止させられ、無免許運転が発覚。当時は勤務中で、取材先の知り合いの葬儀に向かう途中だったという。
記者は昨年11月、勤務中に追突事故を起こして、1月23日から60日間の運転免許停止処分を受けており、「コンプライアンス(法令順守)のことは頭にあったが、急いでいたので運転してしまった」と話しているという。NHK広報局は「誠に遺憾であり、深くおわびします。事実関係を調べた上で厳正に対処します」とのコメントを出した。
上記の記事の通り、NHKの場合は「誠に遺憾であり、深くおわびします。事実関係を調べた上で厳正に対処します」です。ちゃんと最初に謝罪の一言を入れています。
もっとも、この件は勤務時間内ということもあるかもしれませんが、あの放火未遂事件(勤務時間外に起こした事件)の際にも、放送局長が深々と頭を下げて謝罪しています。
昨年1月に当時オリックス・バファローズの前川勝彦投手が無免許運転で交通事故を起こした際にも、雑賀球団社長(故人、先月19日に逝去)らが会見で謝罪しました。
私は別に、教委が教師を守れと言っているのではありません。
現場の教師と教委は一つの組織として地域の公教育を担っているわけでしょ?
だったら、教師が不祥事を起こしたらまずは「自分たちの一員が一般社会の一に迷惑をかけた、申し訳ない」と被害者への謝罪をするのが先ではないのでしょうか?
「一人の不祥事で信頼に傷を付けられた組織も被害者」、たしかに一理あります。
でもそれは原則として、決して自分から言うことではないですよ。
もし、記事に書かれていない部分で相模原市教委が謝罪する内容のコメントをしていたのなら、今回のエントリーについてはお詫びのうえ訂正させて頂きます。
ですが、私の前提どおり、記事に書かれたコメントだけで謝罪の言葉がなかったとしたら……。
「『教師の常識は世間の非常識、世間の常識は教師の非常識』とは、どういうことか?」
1年半前に教採の集団面接でそういう発問がありました。
私はその時、かなり当たり障りのないことを返したのですが、今なら違うことを答えるかもしれません。
どうも今回書いたようなところにも、「世間の常識は教師の非常識」という部分があるのかもしれません。
そんなことを、僭越ながらちょっと思ってしまいます。