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ある阿呆の徒然annex

「柳が如く、撓やかに、逞しく。」
ある阿呆大学生による自己満足blog!!

パウエル、本人緊急来日も未だ迷走中

2008年02月04日 21時52分00秒 | 亜空間プロ野球
例の「OKANE」問題に、連盟がとりあえず解決策を提示した模様です。
パウエルはソフトバンクに=パ連盟、6月末登録を勧告-プロ野球(時事通信 2008/02/04-19:46)
 パ・リーグの小池唯夫会長は4日、前巨人のジェレミー・パウエル投手(31)がソフトバンク、オリックスと二重契約状態になった問題で、6月23日以降にソフトバンク側の支配下選手契約を認めるとする解決策を両球団の代表に勧告した。
 パ連盟はこの日、前日来日したパウエル投手から電話で事情聴取した結果、契約合意したとするオリックス側の主張と同投手の見解との相違を確認。「(オリックス側の申請を)受理しても選手本人が同意しなければ意味がない」(小池会長)として、より実現性の高い選択を下した。 
 ソフトバンクの支配下選手登録は6月末以前でもオリックスの合意があれば受け付けるが、合意がなければ育成選手契約も認めない。
 パウエル投手は現時点でどの球団の支配下選手でもないため、野球協約上の拘束は受けない。だが、パ連盟は両球団の統一契約書にサインしたことなど、球界に混乱を招いた責任に対するペナルティーとして、実質的には6月までの出場停止に相当する措置を取った。(了)

出場停止は妥当な判断でしょうね。追放処分も考えられる事態でしたが、まあそのくらいでいいでしょう。
ですが、なぜソフトバンクが優先されるのかは、大いに疑問が残ります。いくらパウエル側が現時点でソフトバンク入りを希望しているとはいえ、二重契約の“後出し”の方を優先する決定を連盟が下すのは、おかしいのではないでしょうか。仮契約とはいえ、契約は契約なんですから(詳しくは後述)。
これではパウエルのゴネ得になってしまい、悪しき前例を作ることになります。
少なくともオリックス・ソフトバンク双方が納得する解決策では決してありません。仮にソフトバンクに入るとしても、仮契約解除の違約金をオリックスに支払うだとか、オリックスはソフトバンクからパウエルの代わりに無償トレードで誰か獲得できるようにさせるとか、そういった措置をとる必要があるでしょう。

そして私はどうも、少なくとも現在までの報道で聞く限りでは、パウエルの言い分が納得できません。パウエルの言い分ですが、次の記事を見てみましょう。
パウエル、ソフトバンクに行く!オリックスとの契約無効訴える(サンスポ 2008年2月4日)
 二重契約疑惑がかけられているジェレミー・パウエル投手(31)=元巨人=が3日、中部国際空港着の飛行機で緊急来日した。AP通信のインタビューにもソフトバンクへの入団意思を示しており、パ・リーグ連盟に対してオリックスとの契約無効を訴える構えをみせた。

 日本中を大騒動に巻き込んだパウエルが、二重契約否定の目的で緊急来日した。ソフトバンクが手配した、米サンフランシスコ発、中部国際空港着の航空機に搭乗。支配下選手ではないため、渡航費こそパウエル側が負担したが、オリックスとの契約無効を日本で直訴する予定。来日に先立って受けたAP通信のインタビューにも、電子メールでこう答えた。
 「私の見解としては双方が合意に達した場合、原本にサインをするものだと思う。だからソフトバンクの持っているものが適正であり、オリックス側の(コピーの統一契約書)は自分の中では正式なものではない。08年はソフトバンクのためにプレーすることを望んでいる」
 パウエル、ソフトバンクの両者は「オリックスとは正式契約を交わしていない」というのが共通認識。4日、ソフトバンクは交渉経緯が記されたメール内容などをパ・リーグ連盟に提出。パウエル自身もパ連盟側の事情聴取を早期に受けたい意向で、場合によっては釈明会見を開く。
 ソフトバンク・竹内COOは、まだ支配下登録されていないパウエルの全面援護を約束。すでに労働ビザも発給しており、支配下選手への認可が下りれば「すぐにでもキャンプに参加できる状態。それまでに通訳など身の回りの世話をできる人間をつける備えはできている」と正式契約に自信をみせた。5日に始まる第2クール中にも宮崎キャンプへ合流させる構えだ。
 あとは、連盟がソフトバンク入団の裁定を下すかどうか。オリックスと交わしたコピーの統一契約書へのサインが、パウエルの釈明によってクリアされるかどうかが焦点。キャンプイン直前に発火した大騒動は、最終局面を迎えた。
(三木智隆)

「私の見解としては双方が合意に達した場合、原本にサインをするものだと思う。だからソフトバンクの持っているものが適正であり、オリックス側の(コピーの統一契約書)は自分の中では正式なものではない。08年はソフトバンクのためにプレーすることを望んでいる。」
んー……。
原本であろうとコピーであろうと、サインしたということは「その文書に書いてある内容に同意した」ということを意味するのではないでしょうか?
原本かどうかは、連盟に書類を差し出す時に生じる問題であって。
したがって、コピーであれサインした時点でオリックスとの仮契約が成立するはずで、その後ソフトバンクと契約するには仮契約を破棄する手続きを踏まなければならないのではないでしょうか?

今の報道ではどうも、「とりあえずプレーする球団が必要だからオリックスと仮契約→もっとお金くれるからソフトバンクに行こう!」という態度にしか見えないんですよね。

ただ、パウエル本人も被害者なのかもしれません。日本語を使えないパウエルが日本語で書かれた書類を見せられて、代理人に「ビザが要るから取り敢えずサインしとけ」とでも言われたら、(軽率だが)サインしてしまうかもしれません。
どうもパウエルの代理人とやらが噛ませ犬のような気もしなくもないです。

ここは是非、パウエル投手本人に会見で釈明して頂きたいところです。
会見の際の通訳は、第三者にお願いしたいと思います。記事にあるようにソフトバンク側が通訳を準備したら、ソフトバンクに都合のいいような訳し方をするかもしれませんし、オリックス側が準備しても同様の問題があります。
王球団副社長兼GM兼監督と中村球団本部長のそれぞれの出身球団である巨人・阪神の関係者も避けた方がよいでしょうね。

とにかく本人による釈明会見を待ちましょう。
パウエル投手を今後「OKANE」と呼ぶか「JP」と呼ぶかは、その後で決めます。

2008年春季・プロ野球キャンプ早見表

2008年01月30日 20時32分34秒 | 亜空間プロ野球
パウエルの件に関しては、まだあるんですが、また今度書きます。

いよいよ2月1日から今季を占う春季キャンプが始まります。
各球団のキャンプ地と大まかな日程とを一覧にしました。旅行のご予定など、参考にして下さい。
なお、細かい休養日や球場、アクセス等は各球団のホームページ等でご確認下さい。

【読売ジャイアンツ】
1軍…宮崎県宮崎市(2/1-25)
2軍…宮崎県宮崎市(2/1-27)

【中日ドラゴンズ】
1軍…沖縄県中頭郡北谷町(2/1-3/2)
2軍…沖縄県中頭郡読谷村(2/1-3/2)

【阪神タイガース】
1軍…沖縄県国頭郡宜野座村(2/1-17)、高知県安芸市(2/19-28)
2軍…高知県安芸市(2/1-22)

【横浜ベイスターズ/湘南シーレックス】
1軍(YB)…沖縄県宜野湾市(2/1-3/2)
2軍(SR)…神奈川県横須賀市(2/1-7)、沖縄県中頭郡嘉手納町(2/9-25)

【広島東洋カープ】
1軍…沖縄県沖縄市(2/1-12)、宮崎県日南市(2/14-26)
2軍…宮崎県日南市(2/1-26)

【東京ヤクルトスワローズ】
1軍…沖縄県浦添市(2/1-3/1)
2軍…東京都新宿区(2/1-10)、宮崎・西都原(2/12-3/1)

【北海道日本ハムファイターズ】
1軍…沖縄県名護市(2/1-3/2)
2軍…沖縄県国頭郡国頭村(2/1-3/2)

【千葉ロッテマリーンズ】
1軍…沖縄県石垣市(2/1-21)
2軍…千葉県鴨川市(2/1-7)、鹿児島県薩摩川内市(2/9-26)

【嫌な奴が飯を食っているぞ】
A組…宮崎県宮崎市(2/1-22)
B組…宮崎県宮崎市(2/1-28)

【東北楽天ゴールデンイーグルス】
1軍…沖縄県島尻郡久米島町(2/1-21)
2軍…沖縄県島尻郡久米島町(2/1-25)

【埼玉西武ライオンズ】
A班…宮崎県南那珂郡南郷町(2/1-24)
B班…埼玉県所沢市(2/1-8)、高知県高知市(2/10-24)

【オリックスブルーウェーブ・大阪近鉄バファローズ/サーパス】
1軍(Bs)…沖縄県宮古島市(2/1-17)、高知県高知市(2/19-28)
2軍(SU)…高知県高知市(2/1-28)

日本郵政公社、もとい

2008年01月29日 23時05分07秒 | 亜空間プロ野球
野比くんは前から欲しがっていたプラモデルが1体だけ入荷したと聞いて、○△玩具店に電話して、予約しました。
○△玩具店の店員さんは、電話で「絶対君に売るからね。でもちょっと点検しないといけないんだ。もう少し待っててね」と言いました。

ところが数日後、骨川くんが「限定販売のプラモ、○△玩具店で買ったんだ!いいだろ~」と自慢しています。見てみると、それは野比くんが予約したはずのプラモデルでした。
野比くんは悔しくてしょうがありません。しかも骨川くんは、そのプラモを野比くんが予約していたことも、知っていたのです。

野比くんは当然、「僕が予約したんだい!」と怒り心頭。
しかし、骨川君は「予約は予約だろ? 正式な契約はお金を支払った時に生じるんだ。だから僕のものさ」と聞く耳をもちません――


要はそういうことですよね。

上の文章は、「野比くん=オリックス」「骨川くん=ソフトバンク」「プラモ=パウエル」「玩具店のおじさん=パウエルの代理人」と読み替えることができるかと思います。

前巨人パウエル2球団と合意? オリに続きタカも獲得発表(読売新聞)

オリックス復帰が発表されていたはずのジェレミー・パウエルを、どういうわけかソフトバンクが獲得したと発表されました。

最初「ソフトバンクがパウエル獲得」という見出しを見た時は、「パウエルって誰? アロンゾ・パウエル(元セリーグ首位打者)って何歳だ? それともB様に代わる現役メジャーリーガーか? それとも近鉄にいたデニス・パウエル?」と、あれこれ考えてしまいました。

どうやら、同じ「近鉄にいたパウエル」でも、デニス・パウエルではなく、近鉄からオリックス・バファローズを経て昨季まで読売に在籍したジェレミー・パウエルだったようです。
しかし、ジェレミーは既にオリックスが獲得を発表していました。背番号は「前在籍時の2倍活躍する」という意味合いも込めて50、そんなところまで決まってたんです。

どうやら、厳密には「仮契約」のような状態だったらしく、正式契約へ向けて調整を進めている最中に、ソフトバンクがオリックス側に何ら断ることもなく横槍を入れ、契約したということのようです。

オリックスも金融が本業のわりには、契約に当たっての脇が甘かったですね。

だが、それ以上にソフトバンク。
恥ずかしい。実に恥ずかしい。節操がなさすぎる。
少なくとも「九州の球団」を名乗るなら、九州人として正直そんなことはしてほしくない。
私の本音です。

もしかすると、そのままソフトバンク入りということになるのかもしれません。
オリックスと合意に至ってたとはいえ、リーグへの手続き上「自由契約」であった以上、パリーグ本部としては介入しづらいでしょうし。
あえて言うならNPBコミッショナーの介入がありえるかもしれませんが、2004年の球界再編騒動のことを思い出しても、コミッショナーの権限はあまり期待できません。

野比くんの場合はドラえもん氏が何とかしてくれるかもしれませんが、オリックスにとっての「ドラえもん」は存在するのでしょうか?

にしても……。

そして何より、今回のソフトバンクのやり方は感心できたものではありません。

「おい、嫌な奴が飯を食っているぞ」

これは王貞治監督が現役時代、「空白の一日」など規約の不備を突くようなことも含めあの手この手を尽くして巨人入りした当時新人の江川卓を、非難して行った言葉です。
あの時、規約の理念を無視し不備を突いて契約した江川と巨人。
今回ソフトバンクがやったことは、「空白の一日」とそれほど変わらない、蛮行ではないでしょうか?

「嫌な奴が飯を食っているぞ」

球団副社長兼GMでもある王貞治監督には、ご自身のこの言葉を思い出して頂きたいですね。


----(関連記事引用)----
前巨人パウエル2球団と合意? オリに続きタカも獲得発表(読売新聞)
 昨季まで巨人でプレーしたジェレミー・パウエル投手(31)について、ソフトバンクは29日、契約に合意したと発表した。オリックスはすでにパウエルと契約合意に達したとし、背番号などとともに発表している。
 パウエルは米国出身の右腕で、2001年から近鉄に4年間在籍。02年には17勝10敗、182奪三振で最多勝、最多奪三振などのタイトルを獲得。05年にオリックス、06年には巨人に移籍して10勝10敗をマークしたが、昨季は0勝2敗に終わった。国内では7年間プレーし、二けた勝利が4シーズンと実績豊富で、通算成績は67勝59敗、防御率3.89。背番号などは未定。
 ソフトバンクの竹内孝規・常務執行役員は29日、既にパウエル側と正式に統一契約書を交わしたことを明らかにした。その上で「(パウエル側と入団を合意したとされる)オリックス側とは、何も話していない。王監督には(パウエルを)調査の対象にしていると常に報告していた」と話した。今後のオリックス側の問い合わせなどについては「ないのではないか」とした。
 オリックスはパウエルと契約することで合意に達し、今月11日に獲得を発表。背番号も「50」に決まっていた。正式契約はメディカルチェックを終えてから交わす予定だったという。獲得発表の際には「来日の日程、入団記者会見につきましては、決まり次第お知らせいたします」との内容の広報資料を配布していた。

2007年プロ野球10大ニュース

2007年12月30日 14時54分36秒 | 亜空間プロ野球
いやぁ、今年も残すところ今日を含めてあと2日となりました。
振り返ってみたい、今年のプロ野球。
卒論に疲れてきたところで一発ぶちかましますよ、ベストテンをば。
すべて個人的な主観に基づき、10個のトピックスを選出しました。

なお、「○○引退」というトピックスは、あまりに多いので今回は選考から除外しました。
(ジャイアンツの戦力補強ネタも、またグダグダになってくるので除外しときます。)

10位  古城、なぜ飛び出したんだ!?
セリーグのクライマックスシリーズ2ndステージ第3戦の9回裏、中日の守護神・岩瀬から大道がヒットで出塁。
その瞬間に2年前のパリーグのプレーオフを思い出した私は、

① これをキッカケに巨人が同点に追いつき、延長でスンヨプがサヨナラアーチ。岩瀬は息子から「パパのバカ!」と言われる。
② 第4戦も巨人が勝利し、逆王手。
③ 第5戦、巨人リードで迎えた7回裏、荒木の代役で出場していたセカンド森岡が巨人のファインプレーで追加点のチャンスを阻止。その8回表、先頭の森岡への代打・立浪神が三遊間へのゴロを放つと、小笠原と二岡が交錯し内野安打に。それをキッカケにチャンスを作り、谷繁のタイムリー2ベースで中日が逆転。控え内野手を使い果たした関係で立浪はそのまま二塁守備に就き、長年守り通したセカンドのポジションで日本シリーズ進出に立ち会う。

という展開を思い浮かべました。
あの時のコバマサ大炎上も、始まりは大道でしたし、しかも当時ホークスで投手コーチを務めていた尾花さんが巨人の投手コーチとしてベンチにいましたし。
しかし、なぜ古城が飛び出したのか、今もって分かりません。ましてやフライを捕球したレフトの上田とは日ハムで長年チームメイトだったはずですから、元同僚の守備力を知らないはずがありません。
鈴木を起用しなかった裏には直前の試合での走塁ミスによるものだと後から何となく分かりましたが(鈴木の体調も思わしくなかったのかもしれません)、
あのクソ大事な局面で、盗塁失敗や牽制アウトならまだしも、完全なボーンヘッド。
どんな補強よりも、ああいうプレーをしっかりすることが、強くなることへの近道なんでしょうけどね。
そういえば巨人はラミレス獲りましたね。正直、外野守備が不安です。高橋や谷は守備の上手い方ではありますが、2人とも全盛期ほどの守備力はありません。ラミレスの守備はここ数年、特に雑なプレーが目立つようになっています。まぁ「左翼スンヨプ・中堅パスクチ・右翼フランコ」よりは数段マシでしょうけど。

9位  早川大輔、大ブレーク!!
オリックス時代から俊足とシャープな打撃に定評があったものの、レギュラー獲得まであと一歩のところまで行きながら打撃で安定感を欠いて一軍半に逆戻り。由田・坂口など左打で似たタイプの若手外野手の台頭や、平野(現阪神)の外野コンバートもあり、出番を失っていました。
それがロッテに移籍して見事にレギュラー獲得。オールスターにも監督推薦で選出され(ただし怪我のため欠場)、後半やや調子を落としたものの初の規定打席到達も果たしました。その熱いプレースタイルと「(宴会)部長」と呼ばれるキャラクター、「昭和の男前」の異名もとる精悍な顔立ち、地元千葉出身ということもあって、一気にチームを代表する人気選手になりました。
オリックス時代から俊足とシャープな打撃に注目していた私ですら、ここまでの活躍は予想していませんでした。
早川選手は千葉の名門進学校・県立船橋出身という球界屈指の秀才としても知られています。法大には野球推薦ではなく一般入試で入学し、公立進学校出身ながら法大野球部で主将も務めた人でもあります。それだけ人望もあるのでしょう。
そんな早川選手に来季も注目です。

8位  狼主復活!!
元近鉄・巨人のタフィ・ローズ(T. RHODES)が1年ぶりに現役復帰。
以前、元横浜のロバート・ローズ(R. ROSE)2年のブランクを経てロッテに入団したものの「野球に対する情熱と野球に関する全てのもの」を失ってキャンプ中に退団したという前例もあり、不安視されました(しかも姓のカタカナ表記も同じですし)。
ところが何の何の。
守備走塁面は年齢的な衰えもありDHでの出場が多かったですが、打撃面では全盛期を髣髴させる大活躍。開幕戦での本塁打を皮切りに終わってみれば本塁打・打点ともに山崎武(楽天)に次ぐリーグ2位。
私としてはやはり、実際に目の前で生で見た、8月のスカイマークスタジアムでのソフトバンク戦でのサヨナラホームランが印象に残ってます。終電やべぇーと思いながらも大興奮しました。

7位  2000本安打ラッシュ
日ハムの田中幸雄選手、広島の前田智徳選手、ヤンキースのHIDEKI MATSUI選手が相次いで達成しました。1年で3人も出るのは珍しい気がします。
田中幸選手は今季限りで引退。宮崎県民栄誉賞も受賞しました。

6位  サトームセン、もといガトームソン
ヤクルトからソフトバンクに移籍したリック・ガトームソン投手の「育毛剤でドーピング検査陽性」という、笑って良いのかいけないのかよく分からない話題。
同チームのM中選手やロッテのF浦選手や西武からFAで中日に行ったW田選手らの凄さが分かったと思います(笑)
たぶん意図的なドーピングではないと思いますが……。

5位  リーグ2位なのに日本一
やっちゃいましたね。
一昨年の西武や昨年のロッテもレギュラーシーズン2位からの日本一・アジア一でしたが、昨年までは「プレーオフの順位がリーグの最終順位」でしたので、西武やロッテは「リーグ優勝」して日本シリーズに出てるんです。
しかし今年からは「リーグ順位はレギュラーシーズンで確定、優勝チームでなくてもプレーオフ1位になれば日本シリーズ進出」ということになりましたから、こんな事態が発生しました。
やるとしたらロッテだと思ってたんですけどね(笑)
まぁ落合監督は何だかんだ言ってロッテ出身ですし、しかも「ミスターマリーンズ」初芝清師の前の前に背番号6を付けていた人ですから、その空気は受け継いでるのかもしれません。

4位  日本シリーズで完全試合リレー!!
山井から岩瀬への継投、私は良い選択だったと思います。
あの場面は替えるにせよ替えないにせよ、大決断でした。その決断の時を何もせずに漫然と通り過ぎるよりも、一つの決断を下した中日ベンチを讃えたいと思います。
あの落合監督の大決断を「無粋」と言って大衆の面前で非難している、そんな奴らこそ無粋なんじゃないですか?
私はそう思います。

3位  P様が本塁打王に!!
元千葉ロッテマリーンズ、ヴァレンティノ・パスクチ外野手。なぜか爆笑を生むホームランを放つ打撃と、日本ではエンターテイメント性抜群の守備でファンに鮮烈なインパクトを残しました。
特に昨年8月にサヨナラホームランを放った際の笑撃は、今でも忘れることができません。
ヒーローインタビューで「ここ数週間ほどロッテが残念な試合をしていたから」と発言し、「誰のせいだよ!」「お前が言うな!」と全国の野球ファンから笑い声混じりの苦情が殺到したとかしなかったとか。
2年間とも8月には大爆発し月間MVP候補にも挙がるほどの成績を残したパスクチですが、その活躍は2年とも8月のみ。その不安定な打撃とあまりに酷い守備がたたって、千葉ロッテマリーンズを退団。
その後、カブス(マイナー契約)を経てマーリンズとマイナー契約しました。
すると3Aのアルバカーキ・アイソトープスでは4番打者として、8月のみならず年間通して強打を発揮し。3Aのオールスターにも出場し、ホームランも放ちました。最終的にはリーグ本塁打王のタイトルも獲得しました。
メジャー昇格を阻んだのは、やはりその守備力。足も比較的速い方だし、肩も強いんですが、前述の通りの酷さにエンターテイメント性すら生じてしまうほど。3Aでも一塁手としての出場がほとんどだったようです。
そういえば広島がアルバカーキでP様の同僚だったシーボルという選手を獲得しましたね。
パスクチは日本に帰ってこないのかなぁ……。

2位  「中村ブランド」育成選手からのカムバック
ある程度は自業自得、身から出た錆といった部分があったとはいえ、オリックス球団から不遜な扱いを受けたうえに、イジメに近い形でプレーする場所を失いかけた中村ノリ。
中日の育成選手から這い上がって、遂には日本シリーズMVPまで上り詰めました。というか、「戻ってきた」ですね。いてまえ打線の主砲ですから。
今までの「中村ブランド」という言葉に代表されるようなイメージとは打って変わって謙虚な言動が目立ち、契約更改でも一発サイン。
ホームゲームでの登場曲(出囃子)に近鉄のチャンステーマの一つでもあった「暴れん坊将軍のテーマ」を採用し、紅のリストバンドを着用し、いてまえ魂の誇りをもったまま、「野球小僧」に戻って中日で暴れました。
日本シリーズMVPの時のインタビューは、私も思わず貰い泣きしそうになりました。本当に心から「おめでとう」と言いたいです。
来年はセリーグに慣れたところで3割30本塁打100打点を期待したいところです。
球界トップクラスの強打者であり、いてまえ打線の主砲であったことのプライド。それを驕りではなく誇りにして、謙虚な気持ちを忘れず戦い続ける。桑田真澄投手の「I'm a professional among professional」の精神とは、そういうものだと私は解釈してます。

あ、ちょっと話逸れますけど、桑田って漫画だと陰険な悪役キャラで描かれがちですけど、現実の桑田投手はとても真面目でストイックで、しかもワリと関西人らしい気さくな面ももった人です。特に「かっとばせキヨハラくん」(とその後継作品)のクワタマスミ投手は、現実の桑田真澄投手とは正反対のキャラクターですね。
ちなみにロッテのサブロー(SABURO Ohmura)と日本代表の大村三郎(Saburo OHMURA)が同一人物という説がありますが、本当なんでしょうか?(笑)

1位  オーティズ本当に来た!!
今年最も爆笑したネタですね。
「マリンブルーの風」さんのネタでしかなかったはずが、本当に獲得。
あの球団は外国人獲得にファンブログも参考にしているのでしょうか??(笑)
にしても、オリックス時代の2年間で42失策という神業をやってのけたオーティズが、今季は1失策。もう1つの代名詞だった併殺打も今季はゼロ。
雑な部分は相変わらずなところもありますが、プレーの精度はかなり向上しました。
早川の大ブレークを筆頭に、このオーティズといい、山崎武司といい、中村紀洋といい、谷といい、今年は元オリックスの選手がよく活躍しました。
来年は的山と平野に期待がかかりますね。阿部健太がいきなり2桁勝利、なんてこともあるかもしれません。

俺は何ファンか?

2007年12月22日 02時52分51秒 | 亜空間プロ野球
私はプロ野球ファンです。それは疑いも無い事実です。
当ブログの内容や普段の言動を見れば、傍目から見てもそのプロ野球ヲタぶりは明らかでしょう。
でも、何処のチームのファンかを明言することは、私はあまりしません。
というか、できないというのが現状です。

たしかに最近になって、千葉ロッテマリーンズやオリックス・バファローズに特別関心を抱くようになりました。
マリーンズのキャップもユニフォームも持ってますし、今年はBs(私の中でオリックスというとブルーウェーブ、バファローズというと近鉄、というイメージなので、以後こう表記します)のファンクラブにも入会してました。
広島東洋カープも好きですよ。補強に頼らないチーム作りと、全力プレーの伝統が。

でもやっぱり、「俺は○○ファン」と胸を張って言えない自分がいます。

思うに多分、俺は「ジャイアンツ難民」なんでしょうね。

野球を見始めた頃は、熱烈なジャイアンツファンでした。

1994年の日本シリーズ第5戦、西武ライオンズ球場で緒方が杉山から代打満塁ホームランを放ったときの興奮は、今思い出しても身震いがします。
1995年、ヤクルトのブロスにノーヒットノーラン達成された時は、本気で悔しがりました。川相のヒット性の打球を稲葉(現ハム)がダイビングキャッチしたのも、代打大森がデッドボールで完全試合阻止したのも、覚えています。
現監督の原辰徳が引退したのも、この年でした。引退試合で見せた原らしい滞空時間の長いホームランと9回のファインプレーには、(後からVTRで見たのですが)惜しみない拍手を送りました。
1996年のリーグ優勝。マントというネタ外人はさておき、広島でエースとして活躍してきた川口和久が読売に移籍してから苦しんでいたところリリーフとして復活、見事胴上げ投手となったことも感動しました。
小学校高学年から中学校くらいにかけてのこの時期は、ジャイアンツの勝敗に一喜一憂してましたね。

その後も節操のない大型補強に苛立ちつつも、ジャイアンツファンを続けていました。
たぶん20世紀いっぱいくらいはジャイアンツファンだったと思います。

でも、いつの頃からか、ジャイアンツにそんな入れ込まなくなりました。
境目はハッキリとは分かりませんが、ジャイアンツに魅力を感じなくなりました。

たぶん工藤と江藤を獲ったあたりかと思います(その工藤も江藤も使い捨てですから呆れたものです)。
好きだった頃の巨人を支えてた選手も残っていたので嫌いにはなりませんでしたが、明らかに昔より冷めてました。

そして2003年に原監督が就任して斉藤宜(現横浜)や鈴木尚広など今まで埋もれてた選手を起用して優勝・日本一。この時私は、巨人ファンに戻ろうと思ったんです。
現役時代の原ファンでしたし、こんなジャイアンツなら応援してもいいと。
でも松井の後釜としてペタジーニを獲ってしまった時点で、断念しましたね。
いくら松井が偉大とはいえ、若手野手を起用すれば他球団に対抗できるだけのチーム力は十二分にありました。なのに他球団の4番をカネで連れてくる。しかも松井と同じ外野手ならともかく、一塁手のペタジーニを獲ってきて無理矢理に外野手として器用。今でも語り草となっている開幕戦でのバックホームの大暴投は、思わず爆笑してしまいました。

その後、ジャイアンツファンに戻ろうと思ったことはありません。
あえて言うなら原監督復帰の時はキッカケになりえたでしょうが、第一次政権の時ほど采配に魅力を感じません。

FAで獲ってきた選手も落合・江藤・工藤・清原などは「使い捨て」。
落合退団の経緯もお粗末なものでした。将来的に指導者としても期待できる工藤の放出なんて、チームにとっても大きな損失ですよ。
小坂の扱いも、正直不憫です。打率が2割5分前後でも守備走塁だけでスタメンを張る価値のある選手ですよ。完全に干されています。

たしかに私を野球ファンにしたのはジャイアンツですし、野球の魅力を教えてくれたのはジャイアンツです。
ですから、今でもジャイアンツのことは決して嫌いではありません。
いわゆる「アンチ巨人」のように「巨人負けろ!」とも思いません。
でも、昔のようにジャイアンツを無邪気に応援することは出来ません。そこまでの魅力を、ジャイアンツに感じません。

藤田時代の生え抜き中心の洗練された強さをもったチームの名残がまだあった90年代中盤ならいさしらず、節操のない補強を繰り返しました。
どうしても必要な部分、若手の台頭があっても補えない部分の補強ならまだしも、「他球団の有力選手だから獲る」という姿勢では、節操がないばかりか良いチームにもなりにくいです。
そのジャイアンツに、魅力を感じません。

原さんが「ジャイアンツ愛」という言葉を使わなくなったのも、自分の現役時代ならともかく、今のこの球団では「チーム愛」などということを叫ぶのは無理だと感じた部分もあるのかもしれませんね。
原さんの表現は、「ジャイアンツ愛」から、若干チーム愛という色合いの薄れた「御輿を担ぐ」へと代わりました。


そんな感じで私は、ジャイアンツ難民となりました。

その後マリーンズやBsなどを中心に興味の対象をパリーグに移しつつあることは、さっきも書いた通りです。
ジャイアンツ難民となった後に近鉄ファンになろうとした時期もありましたが、その矢先にチームが消滅してしまいました。「がんばろう神戸」で優勝した時に心から拍手を送ったブルーウェーブも消滅しました。

ジャイアンツ難民であり、準近鉄難民であり、準々ブルーウェーブ難民であり。

そんな感じで最近ようやく、マリーンズ、Bs、カープを応援するようになった私です。
でもやっぱり、筋金入りのファンほどその球団の勝敗や順位に一喜一憂することはなく、12球団全てを見ながら、上記3球団に横浜を加えた4球団くらいの肩を何となく持つんだろうな、という気がします。


阪神や中日など、たしかに積極的に補強を行う球団は他にもあります。
しかしその両球団の場合は、あくまで「今のチーム内では補いきれない弱点」を考えた上での補強です。
今回の阪神の新井獲得も、広島よりの立場からすれば「返せ!」と言いたいですが、たしかに強打の右打者不在というチーム状況もあります。濱中を外野のポジションのダブつきの関係で放出するとなっては、あとはせいぜい桜井くらいですし。
ただ阪神の場合は外野手過剰なのに福留を獲ろうとしたりと、一歩間違えればジャイアンツと同じ道を辿る気もしなくはないですが。



そんなことを、卒論の合間に考えてます。息抜きに好き勝手な文章を書いてみました。
卒論、とりあえず初校をこの連休中に仕上げなければ!

シコたんがマリンに帰ってくるぞ!

2007年12月14日 22時23分38秒 | 亜空間プロ野球
ジョニー引退から2日経ちました。

正直なところ、ジョニーには11月の合同トライアウト受けてほしかった。現役続行にこだわるのなら、プライドなどかなぐり捨てて。
でも私のその願いは、第三者の勝手な願いなんでしょうね。
「ジョニーは野球への情熱を泥臭く燃やす『魂のエース』であってほしい」というのは、一ファンのつまらない押し付けなのかもしれません。
一人の人間であるべき黒木知宏という男をアイドル視している部分による、傲慢なのでしょう。
あの弱い時期(最下位)のロッテにあって最多勝のタイトルを獲得した投手ですし、肩を壊す前の黒木は本当にエースでした。それなりのプライドがあって当然だと思います。

引退会見で久々に黒木が喋っているのを見ましたが、やっぱり宮崎訛りでしたね(笑)
社会人3年、ロッテ13年と、宮崎を出てからもう16年経ってるはずなんですが。
まあそれがジョニーの魅力でもありますよね(特に私は同じ九州人として大歓迎です)。

さて、そのロッテからもう1つニュースが。

東京ヤクルトスワローズのブライアン・シコースキー投手を獲得したそうです。
シコースキーにとっては5年ぶりの古巣復帰で、背番号も以前ロッテに在籍していた時と同じ49番だとか(今季まで49番をつけていた川崎は、巨人に移籍した藤田の背番号12を受け継ぐそうで)。

シコースキー本人のコメントですが、「大好きなロッテに戻れて興奮している」とのこと。

2月14日さんの監督就任に伴って外国人選手刷新を図ったことで、フェルナンデス・リック(ともに現楽天)と共に好成績にも関わらず解雇され、ロッテファンに惜しまれながら巨人に移籍したシコたん。
それでもロッテが大好きだったんですね。
マウンドとブルペンやベンチとの間を全力疾走で移動する姿や、マウンド上で腕をグルグル回すパフォーマンスでマリンスタジアムの人気者でした。

3球団計6年という日本でのキャリアの長さと、連投の効くタフさが持ち味のシコースキー。
今年もヤクルトにシーズン途中加入ながら34試合登板で防御率2.29をマークしています。
YFK総抜けもあってリリーフ陣の再編が急務となっているロッテ。シコースキーは抑えを務めるタイプではありませんが、中継ぎとしては心強い戦力です。

後は抑えと左のリリーフですね。


あ、すっかり遅くなったけど、福留孝介がカブス行くそうですね。
鹿児島県人初のメジャーリーガーということで、期待してます。

カープ球団に苦言(?)

2007年12月05日 21時46分48秒 | 亜空間プロ野球
広島東洋カープ。私の好きな球団の一つです。

わりとどの球団にも無償の愛を注ぐことを常としている私ですが、あえて優先順位を言うなら、ロッテ・広島・近鉄・横浜なんです(最近はパ・リーグ中心かな?)。
何というか、あの泥まみれで全力プレーという、古き良き時代の野球をにおわせるあの感じが、好きなんです。カネにモノを言わせることもしませんし。

そのカープですが、せっかく育て上げた主砲の新井選手が抜けていくことになりました。
せっかく達川元監督や山本前監督が辛抱強く使い続けたのに。
金本・シーツに続き新井と、なぜ広島の四番は阪神に行くのでしょう?
阪神にしても、濱中を放り出して新井を獲るなんてことをこのまま繰り返してたら、読売暗黒時代の二の舞になりかねない危険性があると思うんですけど。
まあそれは置いておくとして、日本代表の四番も打つ強打者の放出は、カープにとっては明らかに痛いです。

そんなわけで右打ちの大砲が欲しいってことで、新外国人。獲ってきたそうです。

3Aの強打者、シーボル獲得 ポスト新井を期待(中国新聞)

スコット・シーボル内野手(32)。右投右打のサードで、メジャー経験は少ないものの今季フロリダマーリンズ傘下の3Aアルバカーキで5番を打ち3割32本105打点をマークしたとか。
マイナーとはいえ3割30本105打点は立派な数字です。日本野球に順応できるかという問題もありますが、数字だけ見れば十分に期待してよい選手でしょう。

しかし、この補強に私はあえて苦言を呈したい。

別に外国人選手頼みの補強が悪いと言いたいのではありません。
問題はこのシーボル選手の所属チームですよ。
マーリンズ傘下3A、アルバカーキ・アイソトープス。

なぜ5番打者のシーボルを見ておきながら、そのチームの4番打者を見てないんですか! いたでしょうが、イタリア代表の主力打者が!

分かりにくいですね。別の言い方をしましょう。

何でP様じゃねえんだよ!!!!

そう、何でわざわざアルバカーキまでスカウトに行っておきながら、パスクチでなく別の選手を獲ってくるんですか?
アルバカーキの4番打者にして、今季のパシフィック・コースト・リーグ本塁打王。元千葉ロッテマリーンズで、日本では「イタリアのミスターオーガスト」として知られるヴァル・パスクチ。

なぜカープはパスクチを獲らなかったんでしょうか?

P様が広島に入れば、あの「冗談のような外野守備」がまた見られるかもしれないのに。
しかも狭い広島市民球場なら、普通のライトフライをエンタイトルツーベースどころかホームランにしちゃうかもしれないのに。

あ、だから獲らなかったのか(笑)

やっぱり、どうせならP様にしてほしかったですね(真面目な話、パスクチはもう一度見たい選手ですし)。栗原をサードに回してP様をファーストで使うこともできるわけですし。
たしかに外野守備は酷いものですが、一塁守備なら緩慢とはいえまだ見てられます。
あれだけの桁外れのパワーの持ち主ですから、あの当たらない打撃をどうにか当たるよう指導すれば、大化けするかもしれませんし、現に今年は3Aで打率も安定した数字を残してますし、本塁打王という勲章も手に入れました。
もしかしたらオーティズのように小化けして帰ってくるかもしれませんし、セギノールのように大化けして帰ってくるかもしれません(はたまたクルーズやウィットのように全く化けずに帰ってくるかもしれません)
もし実力が上がっているなら(特に確実性の面で改善されているなら)、日本球界で2年プレーしている経験は心強いですし。


まあシーボルという選手については私は全く知りませんが、広島はロペスやシーツ、ラロッカといった優良外国人選手をよく連れてくるチームでもありますから、それなりに期待してもよいでしょう。

アレックスも再契約とのことで。これで来季、緒方が帰ってくれば広島の外野陣も面白いですね。
あとは嶋の復調が待たれます。蘇れ赤ゴジラ!

平野恵一選手のトレードに思う~「愚直」という言葉と~

2007年11月28日 23時59分44秒 | 亜空間プロ野球
マスコミでは濱中濱中と濱中選手ばかりが注目されているこのトレードですが、私が注目したいのは見返りで阪神タイガースに移籍する平野恵一選手。

私の好きな選手の一人、それが平野恵一選手です。
自分が持っているオリックス・バファローズのレプリカユニに「HIRANO 9」と入れようと思ってたんです。その矢先のトレードでして…。

平野恵一内野手平野恵一内野手。右投左打。
1979年4月7日生まれ、28歳。神奈川県出身。
桐蔭学園高では主将・遊撃手として甲子園出場。東海大ではベストナイン6度、2001年秋に自由獲得枠でオリックスブルーウェーブに入団。
即戦力のショートとして期待されていたものの、得意であるはずの守備で凡ミスを連発しレギュラー獲得まで年数を要しました。
そして3年目の2004年にようやくセカンドの定位置を確保し、俊足・軽快なフットワーク・堅実なグラブさばきで本来の守備力を取り戻しました。
翌2005年は球団合併で水口・阿部真ら近鉄組も「内野戦争」に加わったものの、攻守に安定した仕事をしました。
昨年からは中村監督(現球団本部長)の発案で外野守備にも取り組みまして(注:伊原監督時代にも外野を守ったことはあった)、今年は外野手(主にセンター)としての出番の方が多かった気がします。

平野選手といえばスピードと全力プレーが持ち味。
元々「さあ目まぐるしい 内野戦争に 勝ち抜けよ 我らの平野」だった応援歌の歌詞が外野兼任化に伴い「怯まぬ精神 失わぬ気力 頑なに 貫き通せ」と変更されましたが、平野選手にぴったりの歌詞でした。
曲のイメージから歌自体は「さあ目まぐるしい~」の方がしっくりくるんですが、平野選手をよく表しているのは「怯まぬ精神~」の方でした。

ただ一方で、その常に全力というプレースタイルの弊害で怪我の多い選手であることも事実。
特に昨年、千葉マリンでフェンスに激突しながらファウルフライを捕球したプレーは、普段パ・リーグを見ない人でも印象に残っているかと思います。あのプレーでは選手生命の危機とも言える大怪我を負いました。
怪我を恐れないガッツを讃える声と、長期離脱を非難する声、賛否両論あったプレーでした。私も事実、「それでこそ平野恵一だ!」と讃える一方で、選手生命どころか人間生命の危機にも関わる危険なプレーは二度としないでほしいと思いました。

でも俺はやはり、そんな平野恵一選手が好きなんです。
とにかく手抜きをしない、オールスターでも他の選手が「予定調和の夢の押し売り」を繰り広げる中で一人黙々といつもの全力プレーに徹する。
その様子はこちらのページで紹介されているので、ご覧下さい。

 「平野の差し出すクラブの先に」

「愚直」という言葉があります。
最近では「バカ正直」「融通が利かない」といったマイナスイメージで語られることの多いこの言葉ですが、元々は美徳の側面も備えた言葉でした。
「愚直」というのは「真っ直ぐで愚か」なのではなく、「愚かなまでに真っ直ぐ」なのです。
周りに流されそうになろうと、負けそうになろうと、「愚かなまでに」自らの信念を貫き通す。真っ直ぐに、正直に、一生懸命生きる。
それは実利的には「愚かな」ことであるかもしれないけど、本質的には(少なくとも本人にとっては)価値のあること。
「世の中ゼニ」という考え方に抵抗をもたない人が多くなっている中で、近年ではこの「愚直」という言葉がマイナスの意味で使われることも多くなっています。
しかし本当は、「愚かなまでに真っ直ぐ」というこの言葉は、「安易に周囲に流されず、自分を貫き通す」という意味をもっているはずなんです。
(もっとも全く他人の考えを聞き入れないのはただの頑固者ですが、安易に右往左往するのはそれこそ「愚か」です。)

平野選手のプレースタイルは「愚直」という言葉で表される気がします。

たしかに実利的なことばかり考える人たち、スマートな生き方をする人たち、スポーツを数字だけで見る人たち、予定調和の「夢」の押し売りに迎合している人たちからみれば、「愚か」に見えるのかもしれません。

でも平野恵一は安易にそのような周囲に流されず、自らの信念である全力プレーを怠らない。
怯むことなく、全力でボールに喰らいついていく。
それはある人から見れば馬鹿馬鹿しく映るのかもしれないけれども、評価してくれる人は評価してくれる。
少なくとも私は、容姿やスマートさではない美しさを、そこに感じます。

もちろん周りと折り合いを付けながら生きていくのは、社会に生きる人間として不可欠なことです。全く他者を受け入れない聞かん坊は、「愚直」ではなくただ「愚か」です。
そして実利的にスマートに立ち回ることも、決して悪いことではありません。人間としてはそうせざるをえない場面も多々ありますから。それが全くできないと、ただの頑固者ですから(私もそれは愚かなことだと思います)。

でも安易に周囲に流され、安易に自分の信念を捨ててしまうことは、それこそ本当に愚かなことです。
平野恵一選手のプレーは、そういう現代には忘れられがちな大切なものを思い出させてくれます。
常に一生懸命、信念をもって行動する、その美しさ。それを感じさせる平野恵一選手のプレーが、私は好きなんです。





このトレードについては戦力的な話をまたしたいんですが、それはまた今度にします。

最後に。

 怯まぬ精神 失わぬ気力 頑なに 貫き通せ

オリックス・バファローズでのこの応援歌の歌詞を胸に、阪神でも持ち前の俊足と堅守、そして気迫あふれる全力プレーで活躍してほしいと思います。

平野のポテンシャルなら、藤本や関本にも負けないはずですし。

勝ち抜けよ! 我らの平野!

大村さんの件その3

2007年11月27日 12時36分21秒 | 亜空間プロ野球
京都に帰ってきてネットで検索してみたんですが、やはり違和感を覚えた人は私だけではなかったようです。

Google「大村三郎 違和感」 Google「サブロー 違和感」

そりゃ誰だって、「え!? ソフトバンクの大村って選ばれてたっけ!?」と思いますよ。しかも川崎宗則と並んでりゃ余計に。
思わず「♪駆け抜けろ速く~」と歌っちゃいますよ。

「ロッテの大村」と聞いて大村巌(現・日ハム打撃コーチ)を思い浮かべた私のようなプロ野球マニアも、少なからずいたようですし。
「イーワーイーワーオー」でお馴染みの。
Google「ロッテ 大村」

しかも2番サブローって、……エカ采配??
たしかに日本代表には「山本コージ」というコーチがいます。
ですが、そのコージさんは功児さんではなく浩二さん。
ゆりかご打法ではなく、ミスター赤ヘルの方。偽コージではなく、リアルコージの方です。

遂に偽コージの魂がリアルコージの魂を乗っ取った?

それならばついでに「二塁手サブロー」もやって頂きたいです。
そしてオーストラリアとの試合でボークを取らなかった審判に、「しっかり見ろよ、このタコ!」と言って頂きたい(笑)
真面目な話、あの判定は基準云々の問題ではありません。審判員の技術レベルが疑われます。

話が逸れました。

さて、そんなわけで違和感ありまくりの登録名「大村三郎」。(てか本名なんやけど…^_^;)
サブロー選手本人も、「大村さん」と呼ばれることには若干違和感があるようですね。あまりに「サブロー」に慣れすぎてて。
せめて背ネームだけでも「SABURO」にならないでしょうか?

そういえば日本ハムのMICHEAL投手が日本代表で投げる場合も、日本名の「中村吉秀」で登録するんでしょうか? 今更「中村吉秀」と言われても、もはや誰のことか分かりませんけど……。
「日本ハムの中村」って隼人か豊かと思ってしまいますし。

まあサブローさんの話は、「あ、やっぱり違和感覚えたんは俺だけじゃなかったんだ」と一安心したところで、この辺にしときましょう。

あ、TSUYOSHIは西岡剛のままでいいです。

私が選ぶドリームチーム2007

2007年11月26日 22時11分35秒 | 亜空間プロ野球
ベースボールマガジンに触発(?)されて、「私が選ぶドリームチーム2007」みたいなやつを作ってみました。



〈首脳陣〉
監督:森祇晶
ヘッドコーチ:伊原春樹
投手コーチ:杉浦正則
打撃コーチ:新井宏昌
守備コーチ:本西厚博

<スタメン>
一 9 イチロー(SEA)
二 6 松 井(COL)
三 3 小笠原(G)
四 D 松 井(NYY)
五 2 城 島(SEA)
六 5 岩 村(TAM)
七 7 田 口(STL)
八 8 青 木(S)
九 4 井 口(PHI)

<投手>
●先発:松坂(BOS)、ダルビッシュ(F)、成瀬(M)
●中継ぎ:渡辺俊(M)、斎藤隆(LOS)、川崎(M)、岩瀬(D)
●抑え:藤川(T)、上原(G)

〈控え野手〉
●捕手:谷繁(D)
●内野手:松中(H)、宮本(S)
●外野手:木村拓(G)



こんな感じになりました。

首脳陣から解説しますと、監督は森さん。西武黄金時代を築いた、言わずとしれた名将。あまり評価されていない横浜時代でも、ローズ・駒田・佐々木の抜けたチームを3位に踏み止まらせた手腕は称賛に値します。
ヘッドには伊原さん。もちろん三塁コーチャーとしての類稀な判断力に期待します。
投手コーチは「ミスター社会人野球」杉浦氏。五輪がアマチュア限定だった時代、オリンピックにこだわりプロ入りを拒み続けた男。プロ経験はありませんが、国際大会での豊富な経験を買って入閣です。
打撃コーチは南海・近鉄で活躍した巧打者・新井氏。指導者としては故・仰木彬氏の懐刀で、イチローの師匠としても有名。つなぎの打撃もできるという点でも、適任でしょう。
守備コーチは本西氏。内外野ともに名手のプレーで魅せた「守備の職人」です。

野手はメジャー組も含めたまさにドリームチーム。
スタメンは一番鈴木一朗、四番松井秀喜を軸に、左右のバランス等考慮して選びました。守備もかなり堅いです(青木がオールスターの時のようなポカをやらなければ 笑)。
松中は迷いましたが「~2007」なので、今年は結果を残していないということでスタメンから外しました。ただし国際大会でJAPANの主軸を何度も打ってきた選手ですし、三冠王という実績も考慮してベンチに入れます。
控え野手は色々と迷いましたが、類稀なキャプテンシーは欠かせないということで宮本、少ないベンチメンバーで戦うにはユーティリティプレーヤーが不可欠ということでキムタクを入れました。

投手陣は色々と贅沢な悩みを抱えながら決めました。

上原は本来なら先発でエースとして投げてほしい投手ですが、今季は先発してないので抑えに入れました。
川崎はロングでもショートでもいける左のリリーバーとして。同じロッテのTKG48こと高木と迷いましたが、被打率リーグ最小というデータと、クライマックスシリーズでの好フィールディングを買って川崎で。

左の中継ぎ投手が川崎だけではキツイので、岩瀬は中継ぎで。んでもって控え野手が足りなくなった時は代打要員として(笑)

あとは武田久や久保田、藪田、大塚など候補が沢山いたんですが、断腸の思いで選考を行いました。



そんな感じで選んでみました。いかがでしょうか?

鳥栖を出ました。それではまた。