前歯の差し歯が古くなると、セラミックなど差し歯自体はあまり変わりませんが、歯茎が下がって、ブラックマージンと言って歯茎のところが黒く見えるようになる事がしばしばあります。
今回は、露出して黒く見えている歯の根っこを、歯茎の位置を回復させる事で見た目を改善する治療をご紹介いたします。
治療例
治療前、典型的なブラックマージンのケースです。歯茎が退縮してしまっているために、セラミックの差し歯の上の方が黒く見えるようになってしまっています。
こういったケースでは、まず差し歯を仮歯に交換した後に、歯茎の位置を改善するために歯茎の再生治療を行なって歯茎の位置を回復させます。
歯茎の位置を改善した後にオールセラミックの差し歯を入れる事で、自然な見た目になります。
治療後、下がってしまった歯茎の位置が元に回復したため、歯茎の黒ずみもなく歯の長さも元の長さに戻りました。
差し歯の見た目を改善する審美歯科治療を行う場合は、このケースのように歯茎の状態も改善させる事が非常に大切です。
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歯茎の再生治療の注意
お写真を見ていただいてわかるように歯茎が回復しております。しっかりと厚くて丈夫な歯茎が出来上がってきています。お写真では、画面前歯8本の再生治療を行っております。また、合わせてオールセラミックの再治療を行なっております。
歯茎が下がって歯の根が露出しています。このケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。
歯茎の再生治療および、セラミック治療は保険外診療となります。このケースでは、歯茎の再生治療6本で15万4千円(税込)オールセラミックブリッジ治療8本で79万2千円(税込)かかりました。
歯茎の再生治療はリスクもあります。外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。また、歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません