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ルーブルの価値が元に戻った原因は?

2022-04-28 09:45:09 | 政治
今回のアメリカと西側の経済制裁を受け、3月初頭、一時的に1ドル=100ルーブルを超えて値の下がったルーブルでしたが
4月27日の今日現在は1ドル=76ルーブルと、完全に制裁前の価格にまで値を戻してます
では、この世界的なロシア制裁の流れを受けながら、ルーブルの価値が暴落寸前まで行っていながら、なぜ値を戻したのか?
そして今なぜルーブルは日本円より安定しているのか?そのことについて興味深い記事を見つけましたので、内容をご紹介します

インタビューに答えたのは、シンガポールのブリオンスター(BullionStar)という会社の貴金属アナリスト、ローナン・ マンリー氏です

ローナン氏によると、ロシア中央銀行が金とルーブルを1g=5000ルーブルの固定レートで買い取ると発表したのが3月25日でした
その後、徐々にルーブルは値を上げたわけですが、3月末現在で、アメリカの金の価格はおよそ1g=62米ドルだったので
金価格を介して、62ドル=1g=5000ルーブル となり 1ドル=80.6ルーブルとなったわけです
一時ルーブルは 1ドル=100ルーブルまで値が下げていましたが、今現在は1ドル=76~80ルーブルまで値を戻し、安定しています
つまり、金の買い取り価格をルーブルと固定することで、金を軸としたドル~ルーブルの価格レートの安定をはかったわけです

そしてもう一つ
ロシアはロシア産の天然ガスの支払いをルーブルにするよう各国に要求したため、天然ガスと金の価格が連動することになりました
これから先、ロシアが世界第3位の産出を誇る石油の支払いを、天然ガスと同じく「ルーブルで支払え」とアナウンスした場合
それは即、ロシアの石油を買う場合に、5000ルーブル=1gのレートで、金による支払いが認められることになります
これが意味するところは、国際的な金価格が上昇した場合、金による支払いとルーブルによる支払いに差額が生じることになるため
金と連動してルーブルの価値も必然的に上がる、という事になります
ローナン氏は、※LBMAや※COMEXなど、先物取引など世界の金を扱う紙市場に破壊的な革命が起きる可能性があると述べています

       ※LBMA:ロンドン金塊市場、金と銀の取引のための卸売店頭市場です。取引は、ロンドン銀行地金市場協会のメンバー間で行われ、イングランド銀行により緩やかに監視されています。
       ※COMEX:CME(シカゴ・マーカンタイル取引所,Chicago Mercantile Exchange)グループを構成する商品取引所の一つでニューヨーク商品取引所(Commodity Exchange)のこと。金、銀、銅をはじめとする金属の先物取引を行い、特に金先物が代表的な商品として知られる。

世界銀行はロシア中央銀行のこうした動きに注目しています
西側の制裁によってロシアを世界の金融システムから締め出した結果、何が起きたかというと
世界に「西側の制裁によって、所有権が尊重されない可能性がある」という事を示したことになる、とローナン氏は言います
要するに、ロシアの例を見るまでもなく、どれほど資産を持っていても、アメリカの鶴の一声で使えなくなる、ということが示されてしまって
逆にアメリカと西側への不信感が募ってしまった、ということになります

私は思うのですが、これ、サウジアラビアやUAE(アラブ首長国連邦)がどう思うか?ですよね?
サウジやUAEが、そのままドル資産を持っていていいのか?何かあった時に、我々も資産凍結される可能性があるのではないか?
という事を彼らは感づいてしまった、ということなんですよ
今のところ、アメリカの物理的戦闘能力が高いため、サウジやUAEがあからさまにアメリカに逆らうことはないでしょうが
アフガンでのみっともないアメリカの負け戦や、ロシアとウクライナの代理戦争でのアメリカの体たらくを見た場合
世界の資源保有国が、アメリカを見放す場合がある、という事に気が付かないでしょうか?
彼らもまた、ドル離れを起こし、金や自国通貨での取り引きに、徐々に切り替えていく可能性があります

日本の「自称専門家」と言われる先生方は、そうしたことには大変無頓着であられるようです(笑)
しかしながら、今のこのロシアの金と連動した通貨制度がどうなっていくか?
それは、今までのアメリカが石油とドルを連動させて一極支配してきた時代の終わりを意味するだろうと、私は思っています


日本の岸田政権は、相変わらず何も考えていないようで
ドローンをウクライナに提供するとか、はっきり言って軍事支援にまで踏み込んで、日本の危機を招きつつあります
もうね、馬鹿は政治家になるべきではないと思いますよ、本当にね

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