新年挨拶を兼ねて、水戸の富勝倭で昼食。
カウンター越しに店主と挨拶を交わす。
ロースかつ定食1500円。
水戸にも全国チェーンのとんかつ屋が数軒あり、価格も1000円以内のメニューがほとんどだ。
そんな中、昨年値上げに踏み切った店主の思いはいかほどか。
トンカツや食後のコーヒーなど、味やサービスなどは、チェーン店とは明らかに違う。
今、物価高の中、コストダウンが問われるが、個人経営者にとっては限界もあるはずだ。
誰も好き好んで値段を高くする店主はいないだろう。
価格にはそれぞれの思いがある。
それが消費者にどう受け止められるかだ。
表面的なもので判断されるかも知れないし、中身やサービスを問われるかもしれない。
いずれにしても、弛まぬ努力が必要なのは言うまでもない。
そんな事を感じながら食していたら、斜め後ろのテーブルに席を取っていた初老の4人組の誰かから、『ここのとんかつ美味しいね。』と言う声が聞こえてきた。
店主はその場には居なかったが、店主の思いが伝わる姿に共感しながら店をあとにした...。