美術館の敷地 兼 庭である緑の地を
大いに満喫したユウカちゃんと私は、14時から始まる
『美術館無料ガイドツアー』にあわせて、美術館の中へ
向かいました。
美術館内部は涼しい感じが漂っていました。
エントランスのホールに銅像があって、そこが
ガイドツアーの待ち合わせ場所でした。
ガイドツアーまでおおよそ10分くらいあったので
私たちはミュージアムショップをウロウロ。
前にも述べたように勝手に、今日一日を『海辺のカフカ』
に照らし合わせていたおかげで、今日のガイドツアーも
ちょっと運命的なものをかんじてしまいました。
これで『中年の綺麗な女性のひとがガイドさんだったら
どうしよう!』とユウカちゃんに告げていたら、
案の定。ガイドの方は 中年の比較的綺麗な方でした。
キーワード的には、海辺のカフカストーリーに類似して
いるところがあると思われます。
とにかく、午後2時から私とガイドさんとその他もろもろ
のグループによるクレーとの旅が始まったわけです。
その瞬間からの時間は、わたしにとってまさに、別世界でした。
いやいや、世界は同じなんだけど、所有していた個人的空間が
クレーの世界にそまってしまっていたみたいなんですね。
ほんと。
多分はあれは、2004年の夏。
オランダのゴッホ美術館に行ったとき、説明つきイヤホンを
しながら懸命に説明を聞いたとき、ゴッホの絵やゴッホに関して
深く深く入ることができたことを思い出し、
やっぱり惚れた相手のことをより深くしるために、ガイドツアーで
クレーの世界を深めようと といった流れでガイドツアーに参加した
わけです。
まず出迎えてくれたものは、ピカソたちの絵。
そして、レンブラントの絵。
ガイドさんと周ると、普段通り過ぎそうな絵たちにも深い何かや
隠された何かが見出せるところに感慨を受けると同時に、やっぱり
私たちは日常の生活と同じように、ただただ物事を通り過ぎサルことが
多いのだなーなんてことは、これを見ながら思っただけだけど、まぁ
そんなことを思いました。
それにしても、レンブラントもピカソも大好きです。でもね、
今日逢いたいのクレー。カレの作品なのです。
ドイツにある3つの美術館および国内にあるものを収集した
およそ150の作品たちを観覧できるってすごいことよね。
生まれて初めて生でみる、クレーの作品は、本当に奥深くて
ただ見ているだけじゃ絶対感じ取れない、そういう深いものを
感じました。
カレは、本当に気になる。ってわたしに言われる筋合いないだろうけど
本当に同じ時代に生きていたら必ず逢ってみたい人だったなぁ、
なんとしてでも。
クレーの描く正解の謎解きをしたい。
ガイドさんの説明を聞きながら、本当に個人的に所有している
空間がクレーの世界で埋め尽くされてしまい、
約1時間のガイドがあっというまに感じられました。
そのあと、もう一度自分の目でクレーの作品を一通り眺めた後、
ショップでポストガードを購入しました。
部屋の中を、美術館にします。
ささやかな美術館。
ほんともう決めました。
少しずつ美術館にします。
さて、この小旅行は素晴らしく幕を閉じ、
最後も佐倉の街のファミレスでご飯を食べ、
ちょっとファミリーとか高校生のときとかチック
に夜を過ごしました。
終わり。