こんにゃく農家悲鳴「生産するほど赤字」去年は暴落 若者離れ、温暖化でおでん消費減

2024年09月08日 07時07分43秒 | Weblog

■こんにゃく農家「作れば作るほど赤字」

 コンビニ大手・ローソンの一部店舗では3日、「おでん」の販売がスタートしました。

SNSの声

「この間まで夏だったよね?早くない?」

「アイス目的でコンビニ行っておでん買った」

 おでんの定番メニューといえばこんにゃくですが、群馬県の渋川市にあるこんにゃく農家は、これまで経験したことがない取引価格の下落に頭を悩ませています。

こんにゃく芋生産農家 八高啓輔さん

「こんにゃくの価格が去年の大暴落で、こんにゃく農家の皆さん、すごく大きな打撃をこうむっている。生産にかかるコストというところで計算すると、作れば作るほど赤字というのが去年の販売価格だった」

 畑作業に使う肥料や機材の高騰に加え、若者のこんにゃく離れや温暖化などで冬場のおでん消費が減少。需給のバランスが崩れ、廃業する農家も増えています。

 

八高さん

「なんとかこんにゃくにしがみついてやっていかなきゃならない。あとは、こんにゃくにもう一度消費者の皆さんがおいしさに気が付いてくれるとうれしいなと思っています」

■米に混ぜてカロリー抑制「こんにゃく米」

 そんなこんにゃく業界が打ち出すのは、「魅力の再発見」です。

 群馬県の甘楽町にある「こんにゃくパーク」では、定番の刺身に田楽をはじめ、焼きそばやラーメン、かき揚げといったメニューを扱った「こんにゃくバイキング」が無料で振る舞われています。

利用者

「料理で出てくる時には必ず食べていますけど」

利用客

「いっぱい(お皿に)乗り切らない。困っちゃいます」

こんにゃくパーク広報 齊藤ちな実さん

「皆さんに飽きないこんにゃく商品というのをご提案していく。こんにゃくの消費につながると信じて、今後もこんにゃくパークの活動を続けていきたいと思っています」

 米不足が深刻な今、都内のカレー店では、驚きのこんにゃくの使い方をしていました。

 見た目では分かりづらいのですが、米をよく見てみると、透明なのが、こんにゃくを米粒の形に加工した「こんにゃく米」です。

 これを12%使うことで、本来の米の食感など満足感を損なうことなく、カロリーを抑えることができたといいます。

Kitchen723店主 小出奈津実さん

「お米の甘みもこんにゃく米にうつって、食べた時は全く自然に食べられるので。全然臭みとかもない。楽しくおいしく食べられる」

■化粧品&唐揚げの衣 万能なこんにゃく

 こんにゃくには大きなビジネスチャンスもあります。

 化粧水やパック、さらにはプニプニとした感触のやわらかなせっけんのように、肌に触れるものも販売されています。

 こちらは次世代こんにゃく素材、その名も「ニンジャペースト」です。

ベンチャー企業「シデカス」 寄玉昌宏代表

「こんにゃくの力で他の食材を固めていくことができるという素材。忍者みたいに隠れて他のモノになんでもなりきる。ウニみたいなものから、唐揚げの衣など」

 一般的に食品に使われるツナギはゼラチンや小麦粉、卵や水あめなどですが、次世代こんにゃく素材は低糖質・低カロリーかつヴィーガンにも対応が可能だといい、世界にアピールしていきたいと意気込みます。

寄玉さん

「(こんにゃく)芋を栽培するだけでなく、口に入るまで加工していく技術は日本独自の進化を遂げていて、正直、他の国に全然ない」

                                  テレ朝news

 
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