陸上自衛隊は18日、今年度実施予定の各国との主要訓練を発表し、今年度で43年目になる日米共同指揮所演習(ヤマサクラ)にオーストラリア陸軍とフィリピン陸軍が初めて参加することを明らかにした。日米豪比4カ国の連携を強化し、軍事的拡大を続ける中国に対抗する狙いがある。 ヤマサクラは指揮所内での指揮官や幕僚の活動を日米共同で演習するため、米側、日本側で年2回ずつ実施。これまで豪州軍などがオブザーバー参加したが、同演習に日米以外が正式参加するのは昭和56年度の開始以来初となる。国内で10~12月、北部方面隊や東北方面隊が参加して行う。 また、陸自は今年度、太平洋南部の島嶼国、フランス領ニューカレドニアで仏陸軍との実動訓練「ブリュネ・タカモリ」を新たに実施する。積雪地域での戦闘を想定した日米共同実動訓練「ノース・ウインド」も9年ぶりに再開する。
産経新聞