“女性初”の総理に野心を燃やす小池都知事
中には野心を燃やし続ける人物がいる。最たる存在が小池百合子東京都知事だろう。6月20日告示の都知事選への出馬をまだ表明はしていないが(5月31日時点)、
「総理としての器があるのかは疑問です。閣僚としても初の女性防衛相などを歴任してきた小池さんは『女性初』という代名詞を好み、そうした役職に就けるように政界、党内を渡り歩いてきた」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏、以下同)
閣僚や政党代表では小池都知事は満足せず、総理大臣になるべく、知名度を上げるための研究を重ね、セルフプロデュースを続けてきたという。
「テレビ出演や遊説にミニスカートをはいて現れる、名だたる大物政治家との浮名をにおわせるなど話題にも事欠かなかった。これは自分がどう見えるか、どう映るかを研究し、さらには時の権力者と近いところにいると思わせる演出だったとみられます」
総理になるための小池劇場だ。だがうまくは進まない。
「小池さんの最終目的は総理大臣で変わりはない。都知事選後も何かあれば衆議院に変わる可能性はあると思う。そのため政界がごちゃごちゃしているときには、あえて都知事選に出た。都知事になって時間稼ぎをして、東京オリンピックで華々しく成果を残し、衆院議員に返り咲くつもりが、新型コロナのパンデミックが起きて計算が狂った」
さらに現在、カイロ大学在籍をめぐる学歴詐称疑惑も指摘されており、総理大臣どころか都知事3選も危うい。
次の選挙があっても自民党に戻れない。衆院選に立候補した場合、都民ファーストの会のまま「総理大臣になる」という野望を抱いているのではないか、という。
「『私を総理にしてくれるところと組む』というのが小池さんの考え方です」
政権交代したあかつきには「野党連立で政権を取ろう」と言えばいい。自公の数が足りず、人数合わせを依頼されたら、与党に連立として参加する条件として総理大臣のイスを求める交渉をすることもできる。実現するかしないかは別として、そうした皮算用があるのではないか。
つまり、小池都知事は与党にも野党にもなれる。総理大臣になれる一番近い道にすり寄ろうとしているのだ。
週刊女性PRIME
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