遊覧船の展望デッキから中禅寺湖の周辺の景色を楽しむG7各国の閣僚ら=24日午後3時50分、日光市中宮祠、代表撮影
主要7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合が日光市内で24日始まり、各国の大臣ら関係者が現地に到着した。この日は、地元主催のエクスカーション(見学会)が催され、各国の大臣、政府関係者ら約40人が、会合が開かれる奥日光周辺の自然などを体験した。 見学会を主催したのは、県や日光市などでつくる推進協議会。県立日光自然博物館(日光市中宮祠)には、奥日光の自然や歴史を紹介する展示があり、これをスタッフが説明した。 また、参加者到着の際は、玄関ホールで、福田富一知事、粉川昭一日光市長、各国の国旗を持った地元の市立中宮祠小中学校のこどもらが出迎えた。館内では、高校生によるクラシック演奏や日本の童謡の披露もあった。 福田知事は「国際観光地・日光を知ってもらい、栃木県のファンになってほしい。関係者一丸となりおもてなしをしたい。プライベートでも日光を訪れてほしい」とあいさつした。 その後、参加者は近くの中禅寺湖畔へ移動。遊覧船に乗り、デッキから初夏の奥日光の景色を堪能した。 このほか、24日夜は、政府主催のレセプション(非公開)もあった。 25日は大臣会合と議長役の小倉将信・男女共同参画相の会見が、会場となるホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」である。コロナ禍での教訓や女性の経済的自立について各国が議論する。(山下龍一) 朝日新聞
きょう25日(日)は、沖縄地方で「梅雨明け」となりました。沖縄は夏空が広がり、夏至直後の強い日差しが照り付け、真夏日続出、今年一番の暑さの所も。また、関東など本州も梅雨の晴れ間となり、東京都心は1週間ぶりに最高気温30℃以上の真夏日を観測。湿度が高いため、引き続き熱中症にご注意下さい。
まるで大きな家具のようなJR久世駅前のトイレ「木テラス」=岡山県真庭市久世
ローカル駅の再生の鍵はトイレにある? 岡山県真庭市は、赤字区間を抱えるJR姫新(きしん)線の地元駅のトイレをおしゃれに、そして使いやすく改修した。木目調の外壁に、更衣室まである。市が整備したこのトイレが、駅の利活用にもつながる町おこしの基点となっている。 岡山県北部で中国山地のほぼ中央にある真庭市を横断するように走る姫新線。市役所から歩いて約10分のところにあるJR久世駅前にあるトイレ「木テラス」は、まるで大きな家具のようだ。 地震や火事に強い直交集成板(CLT)を使い、大きな3枚の板壁が屋根板を支えるシンプルな構造。中に入ると木の匂いが漂う。洋式のトイレだけでなく、縁台のようなテラスや更衣室も備える。 女性建築士に設計を委ね、2017年に完成した。親子連れが使いやすいように、女性トイレには幼児用の小便器もある。女性建築士の提案を募った理由について、太田昇市長(71)は「女性の視点で設計してもらうことで、すべての人にとって使いやすい施設になるのではないか」と当時話していた。 真庭市内にはJR姫新線の駅が七つあり、このうち駅舎があるのは六つ。市はこれらの駅舎の管理を担っており、「トイレは観光資源」を合言葉に掲げ、今年3月までに駅のトイレをすべて洋式に改修した。 市くらし安全課の矢田部彰課長(50)は「家庭でも洋式トイレが当たり前の時代になり、インバウンド(訪日外国人客)の『日本のトイレはきれい』というイメージも裏切りたくない」と説明する。
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