ふうちゃんのお城ブログ

お城巡りについての記録、城郭検定試験の体験談

第10回ふうちゃんのお城ブログ 私見日本百名城(続を含む)めぐりの効用

2021-11-06 22:56:39 | 日本百名城

お馴染みの日本地図です。47都道府県が載っています。

よくご覧ください。

本ブログをご覧頂いている皆さんは、

47都道府県をいくつ訪れたことがあるでしょうか。

通過ではなく、一度でも足を踏み入れたことがある。

途中下車で駅のホーム、空港の搭乗口、船の桟橋等に足を踏み入れたことがある場合は、

訪れたことがあるとカウントしてよいことにします。

わたしは、全て訪れたことがあります。

両親を含め東京生まれ東京育ちのわたしですが、

親と江ノ島(神奈川県)に海水浴に行ったり、

林間学校で日光(栃木県)に行ったり都外に出ることはありました。

都外に出たスタートがいつどこであったかは、はっきり記憶にありません。

わたしが、意図的に意識して都外の道府県を回り始めたのは、大学3年の21歳のとき松島(宮城県)からでです。

そのゴールは35歳山寺(山形県)でした。

14年かかったことになります。(わたしの周囲にも47都道府県を全て訪れたことのある人はそう多くありません)

この時点で、最も多く行ったのは、北海道でした。

今は長野県です。毎年、軽井沢に来ているからです。

今も軽井沢でこれを書いています。近くの渓流に水芭蕉が咲いていました。

さて、本題に入ります。

日本城郭協会のHP(令和3年11月6日現在)によりますと

日本百名城認定者が4081名

続日本百名城認定者が702名

います。

日本百名城の選定基準は、

優れた文化財・史跡であること

著名な歴史の舞台であること

時代・地域の代表であること

各都道府県に1から5箇所

続日本百名城も百名城と同様の選定基準になっています。

 

日本城郭協会が平成19年(2007年)百名城めぐりのスタンプラリーを始めて14年間に、

4783人方々が、1から2回は、47都道府県を回ったことになるのです。

わたしは、2016.8から2019.11まで、3年3ヶ月をかけて200の城をめぐりました。

この間、47都道府県を少なくとも2周したことになります。

 

城を訪ねることが目的とは言え、47都道府県を訪ねていることは事実です。

この間、城だけを見ているわけではないと思います。

各都道府県の自然、地理、歴史、文化、食など

様々な事物・事象に触れるはずです。

2019.5.30に徳島城を訪ねました。

徳島城には阿波の青石といわれる緑色片岩の石垣があります。(お城)

徳島市は吉野川の河口にあります。(自然、地理)

阿波踊りが有名です。(歴市、文化)

そして、徳島ラーメンがあります。(食)

写真はありませんが、焼き鳥のことを阿波尾鶏(あわおどり)と言います。

阿波踊りをもじっています。

実際に徳島県を訪れることで、徳島県の社会的な事物、事象に触れることが出来ました。

それぞれの都道府県で様々な事物・事象に直接触れることができるはずです。

 

これこそ、百名城巡りの効用であり、

教材ウオッチングのまたとない機会といえると思います。

 


第19回城郭検定 直前対策 ふうちゃんのお城ブログ臨時号

2021-11-06 19:27:44 | 城郭検定

第19回城郭検定(11月14日)が間近に迫ってきました。

準備は着実に進んでいますか。

受験票がもうお手元に届く頃ですね。

今回受験される方に参考になればと思い、

今、これを書いています。

第18回城郭検定2級の問題(なごやちゃんねる – 日本城郭検定の過去問分析に取り組んでいます!準1級・2級・3級に対応!みんなで日本城郭検定に合格するためのサイト! (nagoya-ch.com)に掲載)

を解いてみました。

(わたしは第18回で、2回目の1級を受験し、幸い合格しました)

そのわたしが全く知らないこと(事実)が2級にも出題されています。

わたしが2級を受けたのは第12回ですから、今から3年前です。

この3年間で、受験者に求められる知識もバージョンアップされているのでしょう。

 

その一つ目が、石火矢町ふるさと村です。

第2問 「石火矢町ふるさと村」は県指定の町並み保存地区だが、どの城下町か。

1 備中松山城 2 飫肥城 3 唐沢山城 4 一乗谷城

この4つの城は、どれも訪ねたことがあります。

飫肥城下町は国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されていることを知っていますが、

石火矢町という地名を聞くのは、この問題を通して初めてです。

答えは 1備中松山城です。

備中松山城のある高梁市のHPに

『格式高い町並みを歩くと、武士の声が聞こえてくる』

臥牛山南麓に広がる備中松山城の城下町。

その中で石火矢町は武家屋敷の町として営まれ、今でも格式のある門構えの武家屋敷が250mにわたって

立ち並んでおり岡山県のふるさと村の指定をうけています。

日本百名城ガイドブック(公認テキスト)にも石火矢町ふるさと村の記述はありません。

謙虚に知識として石火矢町ふるさと村を受け入れるしかありません。

2つ目が「南蛮たたき塀」です。

第88問の「南蛮たたき塀」もガイドブックに記述がありません。

石灰・赤土・種油などをあわせてたたきあげで築かれた「南蛮たたき塀」と呼ばれる塀がある城はどれか。

1 名古屋城 2 大阪城 3 岩国城 4 平戸城

この4つとも訪れたことがありますが、「南蛮たたき塀」には気付きませんでした。

答えは1名古屋城です。

現地の案内板には次のように書かれています。

二之丸北御殿北御庭の北端の石垣の上に東西に長く伸びた練塀の遺構である。

この練塀は「南蛮たたき」で固められた非常に堅固なものであり、円形の鉄砲狭間が見られる。

名古屋城の遺跡としては、非常に珍しい者で貴重な文化財である。

 

名古屋城に行っても

二の丸の北は見ていないので、次回よく見たいいと思います。

3つ目は第94問の「おかこい山です。

 敵の侵入防止と川の氾濫防止を兼ねた「おかこい山」と称する土塁が残る近世の城はどれか。

1赤穂城 2萩城 3今治城 4中津城

答えは4中津城です。

「おかこい山」についてもテキスト続日本百名城では触れてありません。

中津耶馬溪観光協会のHPには

「外堀と中堀の城内側には、城下の守りを強化するため、堀を掘った土をもった「おかこい山」といわれる土塁が築かれました。

細川時代には完成したと考えられていますが、その始まりは黒田時代にさかのぼる可能性があります。」

 

わたしは、城郭検定受験の学習で一番有効なのは、

過去問を解き、問題文と正解を納得するまで理解することだと思っています。

なぜ、それが正解なのか納得するまでテキストやHPを調べることです。

でも、上で述べましたように、その学習には限界もあります。

 

そのための最後の対策です。

何級の受験であっても、問題の中には自分が知らないことが必ず出題される。

ということを意識に止め、慌てず対応することです。

合格を目指すなら70点を取ればよいのです。

1級を受けたわたしにも上記の3問を含め14問、

即座に答えられないがありました。

60分で100問を解くのですから1問に架けられる時間は平均1.67分程度です。

4択の内のどれか1つのマークをつけ、

時間が余ったら後で見直すことがベターだと思います。

 

これから、14日までの直前の学習ですが

3級、2級、準1級ともに(なごやちゃんねる – 日本城郭検定の過去問分析に取り組んでいます!準1級・2級・3級に対応!みんなで日本城郭検定に合格するためのサイト! (nagoya-ch.com)

に掲載されている過去問に挑戦してください。

特に、直前の17回、18回の過去問を解いてみてください。

最近の傾向が分かります。

 

過去問を解くばかりでなく、学習に変化を与えたいなら、

日本城郭協会公認HP「城びと(城びと | お城を知って、巡って、つながるサイト。 (shirobito.jp)

を読むことをおすすめします。

特に、加藤理文さんの掲載記事は要注意です。[理文先生のお城NEWS解説] - 城びと (shirobito.jp)

最近の発掘についての問題は、

ほとんどここから出題されているように思います。

 

受験する皆さんのご健闘をお祈りします。