ふうちゃんのお城ブログ

お城巡りについての記録、城郭検定試験の体験談

第47回ふうちゃんのお城ブログ 城好きNO.1決定戦体験記

2022-03-22 09:34:04 | 城郭検定

2021.12.19横浜で開催された

お城EXPO2021に行きました。

そこで行われた

第2回城好きNO.1決定戦に参加してきました。

 

この間、本ブログで、出典に触れず、

○「二の丸辰巳櫓、二の丸未申櫓などが現存してるのはどの城か」

○「写真の築城者の像はどの城にあるか」

などの問いを契機に記事を書いてきました。

城郭検定と触れてある物以外は、

この「城好きNO.1決定戦」で出題された問題からでした。

この決定戦は、資格を認定するのではなく、順位を競うものです。

結果はhpで以下のようにランキングが発表されます。

個人には結果通知が届きます。

わたしは、62点で、49人中、16位であることが

2つの資料からわかります。

城郭検定では、個人の順位、得点と合否が知らされますが、

試験の全体像は知らされません。

1位の人が何点を取ったはわかりません。

70点を取って合格した人の数もわまりません。

受験者の平均点も公表されていません。

しかし、城好きNO.1決定戦では全体像がわかります。

平均点は計算してみると57.6点です。

城郭検定では、70点が合格です。

70点を合格とすると9人

合格率は18.4%ということになります。

城郭検定の合格率は、

準1級が35.8%

1級が  4.9%

と言われています。

18.4%ということは準1級より難しく、1級より易しいことになります。

しかし、試験を受けた実感からすると、1級より難しいようにも思えました。

 

類推を働かせる余地のない初めて出会う問題が33ありました。

その例を2つ挙げます。

○陸奥守に任じられた北畠顕家が、多賀城に赴いた時に奉じた親王は誰か。

1 護良親王 2 恒良親王 3義良親王 4懐良親王

ここで知っている親王の名前1の護良親王だけです。

実際に行ったことのある鎌倉宮の土牢に幽閉されていたことで知っています。

その他の親王については全く知りません。

正解は3義良親王です。

 

○岩崎山や篠島などから石材が採取され、天下普請で築城され、天下普請で築城された城はどれか。

1 彦根城 2 篠山城 3 福井城 4 名古屋城

江戸城の石垣については、伊豆、瀬戸内海と知っていますが、

岩崎山(愛知県小牧市)、篠島(愛知県知多郡南知多町)については何処なのか、全く知りません。

正解は、名古屋城です。

調べて分かったことですが、加藤清正が篠島から石を切り出したそうです。

問題を解くことを通して知識が増えるのは楽しいことです。

 

取りこぼしも5つあります。

○二の丸辰巳櫓、二の丸未申櫓の問題

○小諸城の大手門

は取りこぼしの例でしょう。

 

北京オリンピックを見ながらこれを書いています。

今回の城好きNO.1決定戦出場は、

オリンピックに例えるなら

49人が出場する競技に出場して16位になったようなものです。

金メダル、銀メダル、銅メダルを取ることが如何に難しいかを実感しました。

新たな事態に的確に対応し、取りこぼしが許されない世界です。

 

少し、コンピュータの中で暖めてしまいましが、

東京の桜の開花が発表された今日、本稿を投稿します。

 

 

 

 

 

 

 


第46回ふうちゃんのお城ブログ 現存の三階櫓

2022-03-14 16:23:42 | 城郭検定

江戸時代から残る現存の三階櫓12あります。

前回(第45回)では

明石城の巽櫓、坤櫓

弘前城二の丸辰巳櫓、未申櫓、丑寅櫓

について触れました。

第45回ふうちゃんのお城ブログ 明石城と弘前城の三階櫓 - ふうちゃんのお城ブログ (goo.ne.jp)

今回は残りの7つの御三階櫓をわたしが撮影した写真で紹介します。

江戸城富士見櫓です。

わたしが最も好きなお城です。

この写真をわたしのZOOMのバックにしています。

ZOOM会議で自己紹介をするき冒頭で

「この写真のお城はどこの都道府県にあると思いますか」

と、尋ねます。

東京都千代田区にありますと答えると

驚かれる方が多いのです。

明暦の大火で江戸城の天守が焼失して以来

天守の代わりを果たしました。

戊辰戦争で上野で彰義隊が立て籠もって戦っているのを

官軍の指揮者大村益次郎見ていたそうです。

富士見櫓というくらいですから、富士山がよく見えたのだと思います。

この櫓が乗っている石垣は加藤清正が造ったと言われています。

 

名古屋城西北隅櫓です。

清洲城から移築されたということで、清洲櫓とも言われています。

 

彦根城西の丸三重櫓です。

城の搦手を守る重要な櫓です。

東側と北側にそれぞれ1階の続櫓を「く」の字に付設しています。

 

高松城月見櫓

先日放送のブラタモリでもいっていましたが

月を見るというより

「着見」櫓だそうです。

瀬戸内海を出入りする船を監視するための櫓だったそうです。

 

高松城旧三の丸艮櫓です。

月見櫓に比べると大きな櫓のように見えました。

 

福山城伏見櫓

新幹線福山駅を降りて福山城に向かうとこの櫓が真っ先に目に飛び込んできます。

伏見城松ノ丸から移築されたと言われてきました。

昭和29年(195年)の解体修理の際、梁の陰刻に「松ノ丸東やぐら」とあるのが発見され

移築の伝えが正しいことが明らかになりました。

 

熊本城宇土櫓です。

宇土城から移築されたと言われたこともあったそうですが、

調査の結果否定されています。

姫路城天守、松本城天守、松江城天守について四番目の高さがあります。

立派な天守といってもよい位の櫓です。

熊本地震の傷跡が多く、解体復旧が予定されいます。

 


第45回ふうちゃんのお城ブログ 明石城と弘前城の三階櫓

2022-03-03 11:27:03 | 城郭検定

おぼろげな記憶を修正する

最近、お城についてのおぼろげな記憶の修正を迫られる場面に出会いました。

「二の丸辰巳櫓、二の丸未申櫓などが現存しているのはどのお城でしょう。」

という問題と出会いました。

選択肢は

明石城、高知城、弘前城、熊本城です。

 

考えるポイントは、

二の丸というお城の場所が示されていること

辰巳(たつみ)と未申(ひつじさる)という方角が示されていること

現存の櫓であること

です。

方角を図に示すとこの写真のようになります。

答えはたつみ(東南の方角)ひつじさる(西南の方角)の方角にある櫓とうことになります。

 

わたしは、「たつみ」と「ひつじさる」を短絡的にとらえ、

明石城を思い浮かべました。

明石城巽櫓

明石城坤櫓

を知っていたからです。

百名城巡りを始めたばかりの

2016年8月に訪れたので

印象が深く、

心に残っていたのでしょう。

明石城の表記は「巽」と「坤」です。

 

しかし、正解は弘前城なのです。

弘前城には二の丸

辰巳櫓、未申櫓、丑寅櫓の3つの三階櫓があります。

 

弘前城辰巳櫓

弘前城未申櫓

弘前城丑寅櫓

問題の二の丸辰巳櫓、二の丸未申櫓の文字の示すところを深く読み解くことが必要だったのです。

 

現存の三階櫓12あります。

ここで紹介した5つの櫓はどれもこの中に入っています。

他の7つの三階櫓についてもいずれ取り上げたいと思っています。