Even 言い分

風の向くまま、気の向くままに、今日は何を書こうかな~。

愛情と才能の重み

2010年02月02日 | 
本当の幸せって?

今日は久しぶりに本の話題です。
先々週、大阪へ行った際、往復の電車の中で読破した本を紹介したいと思います。
東野圭吾の最新刊「カッコウの卵は誰のもの」でございます。

まずは簡単にストーリーを。

かつて冬季オリンピックにも出場したことのある緋田の娘・風美はトップスキーヤーになろうとしていた。
風美のスキーの才能は父親からの遺伝と深く関係していると考える娘の所属チームの研究者は、二人の遺伝子パターンを調べさせて欲しいと緋田の頼む。
しかし、緋田はその申し出を了承するわけにはいかず、頑として断る。
そんな中、所属チームに風美宛の脅迫状が送られてきて。。。

今回の作品、「親と子の繋がりとは?」「才能があるのは幸せなことなのか?」という2つの問いかけが軸になっていました。

物語の中に3組の親子が登場するのですが、それぞれの親はある秘密を抱えています。
その秘密はどれも自分の子供のことを思うが故に生じたもの。

親が子供を思う気持ち・子供に注ぐ愛情って大きく、深いものですよね。
最近、自分の子供を虐待して命を奪うという悲しいニュースも増えていますが、自分の命を投げ出しても子供を守りたいと思うのが親の本能でしょうし。
でも、思いの深さから歪んだ正義や犯罪が生まれてしまう可能性もあるわけで。。。

スポーツにしろ、勉強にしろ、音楽にしろ、美術にしろトップに立つために努力は必要不可欠。
努力を重ねれば、「だいたい」の夢や目標は叶えられます。
「だいたい」だなんて、冷めてるな~と思われた方もみえるかもしれませんが、持って生まれた才能や身体能力に努力が敵わない面ってありますもんね。
例えば、100mなどの短距離走は黒人選手が圧倒的な強さを持っていますが、これは日本人選手の努力が全然足りないからというものではないと思いますし。

ですから、生まれながらにして高い才能や能力を持っている人をうらやましく思う人が多いですよね~。
「あんな才能を持って生まれ、幸せだよな~」と思う人もいるでしょう。
しかし、その才能を活かしてやっていることが本当に自分のやりたいことじゃなかったとしたら、自分のやりたいことを抑えて才能に合ったことをしているとしたら、それを幸せと呼べるでしょうか?

愛情と才能の重みを感じる1冊でした。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
東野圭吾 (しみぽん)
2010-02-03 09:18:32
大好きで小説家してるものは全部読んでます!
「カッコウの卵は誰のもの」かなり気になってましたが、高いので単行本になるまで買えません。。(」゜ロ゜)」
面白いんですね!!
読むのが楽しみです♪♪
Unknown (しみぽんさんへ(INAMI))
2010-02-03 20:55:19
しみぽんさんも東野圭吾の作品が好きなんですね

カッコウ~が文庫本になるのは、かなり先でしょうね~
ミステリー小説としては少し弱い感じもしましたが、僕はなかなか良かったと思います

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