Even 言い分

風の向くまま、気の向くままに、今日は何を書こうかな~。

アサガオの裏の顔

2013年04月29日 | 
今回も一気読みでした。

今日は久しぶりに本の話をしようと思います。
先日、東野圭吾の最新刊「夢幻花」を読み終えました。
この作品、2003年に『歴史街道』という雑誌に連載されていた小説なんです。
通常、連載が終わると半年~1年以内に単行本として発刊されるのですが、この作品は作者自身、引っ掛かりがあったようで、そのまま単行本化するのは止めることになりました。
全面的に手を加えることになり、連載終了10年後にようやく単行本として発刊されたわけです。

ストーリーはこんな感じ。

大好きな花を育てながら独り暮らしをしていた老人・秋山周治が何者かに殺される。
遺体の第一発見者は孫娘の梨乃。
梨乃は周治が最後に咲かせた黄色い花のことが気にかかり、ブログにその写真を掲載する。
その写真を見た警察庁に勤務する蒲生要介は、偽の肩書を使い梨乃に近づく。
要介の弟・蒼太と知り合った梨乃は、蒼太とともに黄色い花の謎の解明に向けて動き出すのだが。。。

表紙の装丁や帯にも書かれているのですが、この作品の鍵となるのが「アサガオ」です。
アサガオといえば、小学1年生の1学期に育てたことが真っ先に思い浮かぶのですが。(笑)
皆さんも育てたこと、ありますよね???
この作品を読むとアサガオにはそんな側面もあったんだ!という驚きもありましたね。

「新参者」では人形町、「麒麟の翼」では日本橋が舞台になっていましたが、この作品の中では東京都の入谷が舞台として登場します。
入谷で開かれる「朝顔市」がキーポイントになっているんですけどね。
実在する場所が舞台になっていると小説を読んだ後、足を運んでみたくなりますよね~。
日本橋の麒麟の像を生で見た時、ちょっと感動しましたもの。^-^
入谷は一度も足を運んだことがないので機会があれば訪れてみたいです。

ガリレオシリーズや加賀シリーズとは全く別物のこの作品、読み進むにつれ黄色い花に隠された謎や因縁が徐々に明らかになっていき、更にプロローグで描かれていたエピソードが繋がっていき、なかなか読みごたえがありました。
全面的に書き直したことで今の世相を反映した部分もありましたし。
でも、ミステリー作品としては1年半前に発刊された「マスカレードホテル」の方が僕的には面白かったかな~。

興味を持たれた方は是非、ご一読ください☆

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2 コメント

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変わらず (akira)
2013-05-01 22:57:23
本読み屋さんだね~
僕は・・時代小説読みも冬からお休み中だわ^^;

ロックンロールして来たんだー♪

リトルマーメイドも、スッゴイ評判らしいね~
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Unknown (akiraさんへ(INAMI))
2013-05-04 14:30:51
いえいえ、定期的に読むのは東野圭吾作品くらいですから。f^_^;

布袋のライブ、コアで熱いファンの熱狂ぶりにビビりました

リトルマーメイドはTVでもかなり取り上げられていますよね。
近いうちにまだ観てみたいのですが、チケットが取りにくいのが難点です。。。
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