死して屍拾うものなし

日々の記録。

岸田森が好きだ その35

2011-02-01 10:56:03 | 岸田森
愛の嵐の中で(1978年 監督:小谷承靖)

森サマの怪演度:200%

去年12月、銀座シネパトスで鑑賞した作品。
桜田淳子主演のアイドル映画なのですが、この映画の森サマはイっちゃってます。
喘息持ちのオカマ言葉で話す美容師、という設定からしてアレだしww
出てくる度に吹き出すってどうなのよ?ってな具合でした(笑)
しかしさっさとブログにアップしなかったのでだいーぶ忘れちゃってる(汗)

物語は、プロのバレリーナを目指しパリに留学している(と思われる)
黛夏子(桜田淳子)の元へ1本の電話が入るところから始まります。
電話の内容は「お姉さんが自殺した」と。
あわてて日本に帰国した夏子は、警察の遺体安置所でお姉さんの黛雪子(夏純子)
と対面します。今気が付きましたが二人とも「じゅんこ」さんだ(笑)
お姉さんはスタイリストをしていました。
警察が言うには、お姉さんが自殺した当日の行動は、ロケで三浦海岸に行き、仕事
をした後、一人別行動。崖から転落死した、と。でもって妊娠3ヶ月だった、と。
残してあった遺書を警察から見せてもらった桜田淳子でしたが、

あんなにやさしくてしっかりもののお姉さんが自殺するわけない!
きっと殺されたんだわ!!

と警察の言う自殺説を信じません。まぁ信じていたら映画も始まらない(笑)
で、淳子、本当の犯人を捜す!というのがあらすじです。

とりあえず、お姉さんが住んでいたアパートに行き、お姉さんが自殺でなく
殺されたんだわ、私が調べなくては…と思いつつ、どうすることも出来ない淳子。
このアパート、場所がなかなか素敵な感じだったのですが、どこでロケだったんだ
ろう?外の階段とかとても良い感じでした。
で、淳子がアパートに戻ると、お姉さんが洗濯したと思われるパンストが窓際に
干してあるのですが、これが新品同様。女性の方ならわかると思いますが、アイ
ロンがかかったようなシワひとつないもの。
なんでこんなのが?と思ったのですが、これが後で大変な事に(笑)

お姉さんのアパートでとりあえず眠りにつく淳子。
その夜、怪しい人影…いや、どうみても森サマとしか思えない人影が、淳子の眠る
部屋に忍び込みます。森さんっ!!何をしているのですか!!w
物音で目が覚めた淳子に襲い掛かる森サマ。しかし顔がバレてはいけないと
思ったのか、不自然に窓際に干してあった先ほどのパンストを頭からかぶる森サマ!!

パンストを被る森サマという大変貴重な(?)シーンを見ることが出来ました(笑)
変態度、更に5割増しと言ったとこでしょうか?
思い出すだけで笑うわぁw これを怪演といわずして何という!!ww
ここだけでも見た甲斐があるというものです(笑)

その後、淳子を襲いきれなかった(?)森サマは、黄色いポルシェで逃走。
その黄色いポルシェを目撃した淳子は「お姉さんの死と黄色いポルシェ、きっと
関係があるに違いない」ということで、このポルシェの持ち主を調べ出します。

この黄色いポルシェの持ち主、何人かいたのですが勿論森サマも入っています(笑)
他には自信の番組の視聴率を気にするニュースキャスター役の中村敦夫、食品会社の
部長のチイチイ、精神病院から脱走した田中邦衛(笑)などなど…。
どいつもこいつも濃すぎる面々ばかりww
淳子はひとりひとり、調べていきます。で、丁度キャスター敦夫を調べに入った頃
中村敦夫のニュース番組で婦女子連続殺人事件の犯人像に迫る!なんてのを
取り上げてるんですが、この犯人、どうやら喘息持ちらしく呼吸が変らしいのですw
確か森サマ扮する美容師さんも喘息持ちじゃ…
まさか森サマ、何人も殺しているとか…

と、煽るだけ煽っておいて、ある夜、淳子は帰り道で悲鳴をききます。
近くの工事現場のオッチャンが「女性が倒れているぞ~!」「連続殺人か?」などと
騒いでます。現場を見に行き(行くなよ…)ちょっと恐ろしくなる淳子。
その背後からまるで喘息か?というようなヒューッヒューッという呼吸が…
ヒューッヒューッ… 怖いぃぃぃぃ!!!ww
「淳子!後ろ後ろ!!」とスクリーンに向かって叫びたくなりました。。

「こんな夜遅くに、どうしたの?」(思いっきりオカマ口調)

ここでまた森サマ登場。あなたがどうしたの?だよ(笑)
(注:この辺りから若干ストーリー忘れてます。怪しいです。)

「ひとりじゃ危ないわ。私が送ってあげるから」

と、森サマは淳子を黄色いポルシェに乗せます。
そっちの方が危ないから!!と突っ込みを入れたくなるのですが、淳子も
黄色いポルシェなもんだから、助手席に乗り込むのです。
で、連れて行かれた先は、森サマの美容室。
そこで「髪をカットしてもいいかしら?」と森サマ。
普通、いきあたりばったりで美容師さんにカットなぞしてもらわないと思うのですが
まぁここは映画ですから、淳子はおとなしく鏡の前に座るのです。

ここから森サマの独壇場というか
「ああ…素晴らしい髪の毛だわ…」とイッちゃった目で淳子の髪をいじくりまわし
淳子、たまらなくなって逃げ出します。
しばらく店内でおっかけっこをしているところに、タイミングよく助っ人が登場。
助っ人君にボコボコにされ、淳子にも問い詰められ、黄色いポルシェを購入した
いきさつや、淳子の家に忍び込んだいきさつをオカマ言葉で涙ながらに語る森サマ。
森サマは淳子のお姉さんが好きだったのですね(オカマ言葉だけど)
でも全然相手にされなかった、と。
「なんで私じゃダメなのよ…ヨヨヨ」と泣き崩れる森サマを見つつ、

「そのオカマ言葉をなんとかすればもうちょっと違ったかもしれないよ…」と
真剣に思ってしまった私でありました(笑)
…というわけで、森サマの出番は前半のみですが、充分見ごたえがありました。
また上映されることがあったら、絶対に見に行くんだけど!!!

森サマに襲われそうになり、淳子危うし!のところでタイミングよく飛び込んできた
助っ人君(篠田三郎)は、お姉さんと一緒に仕事をしていたカメラマン君。
他の出演者よりも若いので、きっと淳子と彼が恋仲になるんだろうなぁ、と思いつつ
見ていたのですが、意外な展開を見せ「そっちなの?!」という方向へ行ったのには
驚いた。早春物語系でした。。

そういや、Youtubeにこんな動画がアップされていました。
この物語の詳しいあらすじはこちらでどうぞw
http://www.youtube.com/watch?v=YrzpwRcmXZo

あ、ちなみに連続殺人犯は別にいました。
森サマ、全く関係なし(笑)意外というか拍子抜けしちゃったよw
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