死して屍拾うものなし

日々の記録。

成田三樹夫も好きだ その25

2013-03-29 09:42:59 | 成田三樹夫
…もう四月になっちゃうよ、とw

影狩り ほえろ大砲(1972年 監督:舛田利雄)

影狩りの続編。
どうでもいい話ですが、この年に太陽にほえろが始まっているんですよね。
この年のキーワードはほえろ、だったんだろうか、ボスw

今回のお話は、武器を持つことが禁止された幕末、例外的に由緒ある大砲を
持つことが許されたとある藩(どこだったか失念)の若いお侍さんが
「こんな古い大砲、使えねぇっしょ」と、大砲を溶かして新しいものをこっ
そり作っちゃうのです。で、また、タイミングよくお上(丹波哲郎)から、
大砲検めさせろ!と命令がきて、さてどうする?と。
で、新しく作った大砲を「これでございます」とシラを切る作戦にでます。

で、影狩り3人が大砲運びに手を貸す、と。
(途中、邪魔が入るに決まってますから)
大きな牛に(結構撮影ハードだったと思います。牛よ、お疲れ)大砲を引かせ
えっちらおっちら山の中をいくわけです。

で、前作でキャラが確立されている3人は更にパワーアップ。
内田良平の日光なんか、カルーセル麻紀とまでヤって…いや、親密な関係に
なっており、いいんだか悪いんだか役得とも思えなかったり(笑)
今回は、ボスも露天風呂(温泉?)に使ってると影の女が何人も入ってきて(混浴)
ま、すぐに気づいたボスは全員バッサバッサとやってしまうんですけども、
ここにきて、ヲ?ボスもエロ解禁?とか思ったりしましたが、これだけでしたw

で、ミッキーですが、バカのひとつ覚えですけど
や っ ぱ り か っ こ よ か っ た ! ! !

途中、一人で延々、影を相手に立ち回るシーンがあるんだけど、ミッキー、無言で
的をバッサバッサと。嗚呼、なんて素敵なの!!!
もう、素敵素敵いいまくってますが、素敵過ぎましたw
髪型も顔も違うけど、ルパン三世に出てくる五エ門か、君は!という剣さばきで
ホレ直したw

今回のヒロインは夏純子。かわいい上に目力が凄い。
ルリ子といい、彼女といい、ボスは目がパッチリ女子が好きなのかな?と思ったり。
この2作だけってのがなぁ、惜しいなぁ。
影狩り、いい映画でした。

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成田三樹夫も好きだ その24

2013-02-25 10:23:17 | 成田三樹夫
影狩り(1972年 監督:舛田利雄)

原作はさいとうたかを。
以前、こちらにコメントしてくださった方が「影狩りが面白いらしい、
ミッキーがとてもいいらしい」と書いてらして、ずっと見たかった作品。
アメリカでしかDVD化されてないっぽいし。
今回のミッキー特集に影狩りの名前を見た時は、これだけは絶対見なくては!
と思ってた作品。

で、これ、噂どおり、や、それ以上にミッキーかっこよかった!かっこよすぎ!
(どの映画みてもかっこいいしか言ってない気もするが、これは文句なし!)
なんか、かっこよかった!かっこよかった!ばっかり言ってますが、他にいい様が
ありません(苦笑)かっこいいんだもの~!!

お話は、幕末、財政難を弱小地方藩の領地没収でなんとか穴埋めしようとする幕府
が(影のドンは丹波哲郎)藩の事情を探るために「影」という名の忍者(昼間は普
通の人だったり)を藩に送りこんでいるのですが、その「影」を始末する「影狩り」
のお話。

影狩りは、石原裕次郎の室戸十兵衛、ミッキー演じる月光、内田良平演じる日光の
三人。この三人を

室戸十兵衛(石原裕次郎)=赤レンジャー
月光(成田三樹夫)=青レンジャー
日光(内田良平)=黄レンジャー

に置き換えるとわかりやすいかも。
一匹狼っぽくて(集団行動してますが)クールな青レンジャー的月光をミッキーが
やれば、そりゃあかっこいいというもんだ(笑)見た目は浪人風ちょんまげ(?)の
ルパン三世に出てくる石川五右衛門の様でした。や、もう、その出で立ちだけで素敵w

ちなみに内田良平演じる日光は、コメディー担当というか、まさに黄レンジャー的なw
ただこの時代に、カレーライスはないので、オネーチャンを食う…や、いただいてしまう
担当ですw 格好も毛皮のベスト(?)着ててミッキーと対照的。

で、主役の赤の石原裕次郎ですが、すでに顔がぷっくりしてて、見た目的には赤レンジャー
じゃないんですが、存在感はアリアリです。でもってリーダーっぷりはさすが、ボスだけ
あって、ハンパない(笑)

そういや時代劇の石原裕次郎って初めて見たかもしれません。
ただ、ちょいと思ったのは、この役を勝新がやってたらどうだったんだろうな?と。
殺陣の場面も多いし、べらぼうに強い役なので、勝新にやってもらいたかったかな、とも
思ったり…。顔がプクプクしてたので勝新を思い出しただけかもしれないけど。

話の細かいところに、色々ツッコみたい箇所だらけだったけど(苦笑)てか、さすがに内田
良平演じる日光の胸に敵の刀が貫通し「え?し、死ぬ?」と思った瞬間、次のシーンで刀が
抜けてピンピンしてたりした時はイスから転げ落ちそうになりましたが(笑)

ま、でも、単純に面白かった!
シリーズは2作で終了してましたが、是非5作位やって欲しかったなw
コメント (2)
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成田三樹夫も好きだ その23

2013-02-22 10:05:37 | 成田三樹夫
シネマヴェーラにて。

貴様と俺(1966年 監督:弓削太郎)

彼女と別れて荒れ気味の主人公、田宮二郎がタイトルマッチに挑むお話。
…ひと言でまとまってしまった(笑)

ミッキーの役どころは、田宮二郎が所属する貧乏ジムに以前所属していた
ボクサーで、タイトルマッチに破れた後、何故かインドに行ってしまった
という新庄さん。「裏階段」に負けないようなモジャモジャ髭で登場。
インド帰りということらしい(笑)が、髭意外はとってもマトモな好青年
です。すぐに髭も剃ってイケメンミッキーになります。

で、荒くれ田宮二郎のコーチを引き受け、友情が芽生え…ってな話です。
ミッキーいい人全開状態。荒くれる田宮二郎にちょっとイラっとする珍しい
タイプの話。
その荒くれる原因になった別れた彼女を芳村真理がやっているんだけど、
最初に出てきた時にIKKOさんが出てきたのかと思いました。
てか、最後までIKKOさんっぽかったんですがw どんだけ~!

大映時代の映画だから、次から次へと製作される映画のうちの1本だったん
だろうけど、田宮二郎もミッキーもボクサーには見えないというか、細い!
ミッキーなんかアバラが見えてたよ。や、素敵なんだけどね。でもちょっと
二人がボクサーってのは無理があったような。
ボクサーとコーチというと、どついたるねんの赤井&原田コンビ位でないと…。

でもまぁ、イケメンなのでヨシとするか、的な感じで(笑)





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成田三樹夫も好きだ その22

2013-02-21 09:37:05 | 成田三樹夫
ひき裂かれた盛装 (1966年 監督:田中徳三)

裏階段と二本立てで見たんですが、これのミッキーは超かっこよかった!!
(なんか、あたまわるい言い方…)

強請屋(ってよくわからないけど、強請土地ころがし屋とでもいうのか?)の
ミッキーが、開発会社の社長の愛人と組んで、大もうけしよう!みたいな話なん
ですが、ミッキー、根っからの悪い人じゃない。
悪い事してんだけど、一本筋が通っているというか、極悪人ではない。
だもんで、かっこよすぎてどうしようかと思ってしまったよ、まったくw
変なヒゲとかつけてないし正統派(笑)

最初は社長愛人の藤村志保といい感じになるのかな?と思いきや、社長令嬢の安田
(大楠)道代といい感じになり…とモテまくり。
まぁ、この映画のミッキー超かっこいいし、モテて当然だとは思いますが。

映画自体はまぁ、ものすごいヒネりがくるわけでもなく終了しましたが、ストレートに
かっこいいミッキーが見られる作品はそうそう無いかな?という気がするので、これは
結構貴重な映画かもしれません。

や、でも、その後にみた「貴様と俺」「影狩り」のミッキーも普通にかっこよかったが(笑)

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成田三樹夫も好きだ その21

2013-02-20 15:02:53 | 成田三樹夫
引き続き渋谷シネマヴェーラ特集にて

裏階段(1965年 監督:井上梅次)

大映時代の作品。主演は田宮二郎。
交通事故でフィアンセを失い、自らもアゴに傷を負ったピアニスト田宮二郎が
怪しいオッサンの「妹の婚約者のフリをしてくれないか?」という怪しい誘いに
乗って…というサスペンスなお話。
冒頭から田宮二郎の写真が写り「アゴに傷があるのか、それは都合がいい」などと
怪しいナレーションが入るので、アゴに傷というのが重要なポイントなんだな、と
いうのは判っていたのですが、

見るからにおかしなアゴ髭のミッキーがスクリーンに登場した途端、重要ポイントが
吹っ飛んでしまいましたwww
ウケ狙いとしか思えないおかしな髭姿で、岸田森サマ並み(?)のインパクト。
森さんじゃないので、インパクト狙いじゃないと思うけど、ソレは何よ?!という髭で
ミッキー登場。しかし喋らない、普段どおり目は鋭い、で更にインパクト大(汗)

役どころは、怪しいオッサンの身の回りの世話人&運転手ってことで、黙々と夕食の
給仕をしたりするんですが、こんなおかしなヒゲの、でも目は鋭いミッキーに給仕さ
れながら食事とかってどんな気分なんだろうなぁ、と思ったり。。

ラストら辺で、この作品のキーとなる「アゴに傷の男」のネタばれがあるのですが
ミッキーのアゴ髭にウケまくりですっかり忘れていました。。映画の思う壺状態で
もうちょっと冷静に見ていれば、真犯人(?)もすぐに見抜けたというのに(苦笑)

この映画のミッキーのアゴ髭は、森さまのピンクのスーツ以上に反則だと思いましたw

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成田三樹夫も好きだ 19&20

2013-02-14 14:16:52 | 成田三樹夫
多分、かたっぽ短いからまとめる(笑)

2/11(月)渋谷シネマヴェーラ「成田三樹夫特集」にて

その19
新宿酔いどれ番地 人斬り鉄(1977年 監督:小平裕)

主演は菅原文太。主題歌も文太(笑)
10年ぶりに出所した文太は、自分のいた大門組がすっかり変わったことで大荒れ。
大荒れする文太に組長は福生行きを命じ、そこでシマ争いの抗争に巻き込まれていき…という
話。新宿酔いどれ番地、というよりは福生酔いどれ米軍基地横、という感じでした。。
多分、ヤクザものがたくさん作られた時代に、文太さんを出せばヒットすっぺ!という
感じで作ったんだろうけど、なーんか面白くない、というか乱暴。
文太は「こうすれば文太になるだろ」って感じでギャンギャンうるさいだけだったなぁ。

仁義なき戦いとか、きっと丁寧に作ってあるからあんなに熱心なファンがいるわけで・・
とか見たことも無いのに確信できるような乱暴な映画だったな。

で、ミッキーはその文太のいる大門組の組長。
安定のミッキーという感じで(笑)ドスの聞いた低いお声で悪ぅぅぅい組長役をヒョウヒョウと
やってましたw

最後死んじゃうんだけど、死に方がリアルだった。
死ぬのをひっぱるのは森さんだけか(笑)


その20
影の軍団 服部半蔵(1980年 監督:工藤栄一)

実は服部半蔵は2人…上の半蔵(あおい輝彦)と下の半蔵(渡瀬恒彦)がいて…という
面白い発想の時代劇。ミッキーは、徳川3代目家光逝去に伴い、役職を退いたものの、
虎視眈々と復帰を狙う松平伊豆守の役。
ミッキーの元に付き、上下半蔵の敵役となる甲賀忍者のリーダーが緒方拳。
この映画は緒方拳が圧倒的な存在感、というか、いきなり黒尽くめ、いや、黒く塗りたくって
ふんどし一丁というターミネーターばりの登場(?)で全てをかっさらっていきました(笑)

ミッキーは要所要所にしか出てこないけど、やっぱり安定(?)の悪役ぶりw
もうちょっと出演してほしかったなぁ。まぁ、忍者同士の戦いになるから、どうしても
ターミネーター緒方拳の方が出番が多くなるわけですが。

てか、忍者同士の戦いがまるでアメフトで、なんじゃこりゃ状態でありましたw

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成田三樹夫も好きだ その18

2011-02-03 13:20:00 | 成田三樹夫
怪談おとし穴(1968年 監督:島耕二)

久々の渋谷シネマヴェーラで鑑賞。

何が印象に残ったかって、ミッキーのヘアスタイルがMr.スポック…(笑)
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/kaidan_otoshiana/
↑ここ参照

とある会社で社長秘書をしている平凡な男・倉本(ミッキー)。
ミッキーは社長令嬢から見初められます。(そりゃそうだろう。かっこいいもの・笑)
実はミッキー、いや倉本には社内に彼女(渚まゆみ)がいたのですが、令嬢と
結婚すれば、社内での地位は約束され、裕福な生活が!チャンス!
しかし、彼女がそうはさせない。私と結婚してよ!と執拗に迫ってくる。
しかも妊娠3ヶ月と。
この渚まゆみが恐ろしい勢いでミッキーに迫り、あげくの果てにはブチキレて
しまったもんだから、ミッキー、彼女を殺して、会社の入っているビルのパイ
プシャフトに死体を捨ててしまいます。
表向き、社内では渚まゆみは失踪した事に。

数ヵ月後、社長令嬢と結婚し、部長に昇進したミッキーでしたが、
会社では「夜になるとタイプ室からタイピングの音が…」「失踪した彼女の姿
を見た」なんて噂が立ちはじめ…
ミッキー自身も、彼女の亡霊を目にするようになり…


この彼女が怖い怖い。生きている時の方が死んで幽霊化してからよりも
怖かった(笑)もんのすごい顔で「社長令嬢と別れてよ!!!私と結婚して!!」
と迫ってくる。その目力がハンパないっす…。
あれじゃミッキーじゃなくても嫌になるべや…
まぁ、ミッキーはかっこいいので別れたくない気持ちもわからないでもないが(笑)

そして成田氏ですが、あの整った悪~い(?)顔立ちなもんだから、
彼女を殺し、その罪悪感から亡霊を見るってのがどうにもこうにもしっくりこない。
どちらかといえば、亡霊ですら涼しい顔でブチのめしそうな気がするんだけど…w
というか前髪…(笑)

しかしミッキー主演の映画ってなかなか無いのでこれは貴重な1本でした。
コメント (2)
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成田三樹夫も好きだ その17

2010-04-06 14:54:55 | 成田三樹夫
宇宙からのメッセージ(1978年 監督:深作欣二)

銀座シネパトスにて鑑賞。

以前からずっと見たいと思っていた作品を、やっと見ることが出来ました。
しかもスクリーンで!w
何せ、ミッキーの代表作(怪演作)を調べると、これと烏丸少将があがってきますから。
ちなみに和製スターウォーズの様な映画です(これだけでもカルトなにほひが…)
で、実際カルト映画、というか珍映画というか、いやぁ面白かったww
いい映画です。オススメですww

さて、この映画でのミッキーの役どころは、悪の帝国・ガバナスの帝王ロクセイア12世!
ダースベイダーの様な悪のラスボス!

…一瞬、誰なのかわからない銀塗りww
しかも、ダースベイダー的な役まわりなのでさぞかしあのドスの効いた声で喋るのかと
思ったら、登場第一声が

「久しぶりの嵐よのぅ。小気味よいわ」

と、思いっきり時代劇口調な上、烏丸少将並に高い声ww
ある意味、ダースベイダーよりももっともっと怖いです。ラスボスが高い声ってww
しかも帝王なので、言葉遣いが丁寧、上品です。
高い声&丁寧な言葉遣いで極悪なセリフw 最強です。
そしてロクセイア12世の母ちゃんが天本英世のおじじでした。
父ちゃんじゃありません。母ちゃんです。
いろんな意味で最強です。

お話は南総里見八犬伝をベースにしています。
惑星ジルーシアは、ロクセイア12世率いるガバナス帝国に侵略されてしまいます。
ジルーシアの長、キドは救いの奇跡を求め、太陽系に向かってリアベの実(見た目クルミ
の実)を8つ放ち、孫娘のエメラリーダ姫(志穂美悦子)とお供のウロッコに、リアベの
実(クルミ)の行方を追うように命じます。

…というようなお話です。
で、その実を拾った8人の中に、真田広之や千葉真一がいる、とw
JAC総出演。
ちなみに、千葉真一、もともとのガバナス帝国の王位継承者ハンス王子(!)という
役どころw
王子って、王子って…ww でもって真田広之が1/4人前のハン・ソロ的な役まわりだ
ったのもあって、この二人、逆なんじゃないの?と思ったのですが、ラストで、皇帝
ミッキーvs千葉王子という、柳生一族的な戦いシーンがありまして、多分そのため(だ
け)に千葉ちゃんが王子だったんでしょうねぇ。ミッキーの相手に、この頃の真田広之
じゃまだまだ役不足。。

しかし王子ってガラじゃない・・ww

ただ、さすが千葉真一だけあって、殺陣は本家のスターウォーズよりも数段上だったん
ではないでしょうか?

いやしかし、映画館は爆笑につぐ爆笑でした。
一緒に見に行った某嬢もヒーヒー笑い転げてました。
あっという間の104分間。
DVDにもなっているようなので、ツタヤで発見したら是非見てみてください。
面白いです!

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成田三樹夫も好きだ その16

2010-03-26 11:11:45 | 成田三樹夫
「若親分」(1965年 監督:池広一夫)

ちょっと前に市川雷蔵祭りのラストの方で見ました。
雷蔵さんが主人公、脇をミッキー、ラスボス(?)が佐藤慶さん。
これは見ないわけにはいかんだろう!と期待して見に行きました。
で、期待通りww

とあるヤクザの親分が、対抗勢力の組の者に暗殺されてしまいまい、
海軍に入っていたカタギの息子が海軍を辞め、若親分になるというストーリーで
もちろん若親分は雷蔵さん。雷蔵若親分の組の番頭(?)がミッキー。
冒頭、大親分のお葬式場面で登場するミッキーは、あのトレードマーク的なキレイ
に揃えられた(?)前髪がややギザギザだったりして新鮮です(笑)
デビューしてまだちょっとしか経ってないミッキーなんでめちゃめちゃ若い!

しかし、海軍の制服でお父さんの葬式にやってきた雷蔵さんはもっと若かった・・
というか、若く見えた。学生さんそのもの、といった雰囲気。
ミッキーよりも年上のはずなんだけど、10代後半~20代前半にしか見えませんでした。
これには物凄く驚いた。
で、若親分になってからは、相応な雰囲気になっていくのです。
雷蔵さんの凄さをこんなところで見たような気がしました。

佐藤慶さんも冷酷で悪い感たっぷりな組長で、これまたこちらの期待どおりw
満足度100%な映画でした。

でもこの映画1本だけで、続編にはミッキーが出ていないのが残念。。

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成田三樹夫も好きだ その15

2009-12-29 23:59:59 | 成田三樹夫
ある殺し屋(1967年 監督:森一生)

ちょっと前に(こればっかw)新宿「大雷蔵祭」で鑑賞。

市川雷蔵主演の現代劇。成田氏の大映時代の作品。
この映画は見に行く前にどんな映画かしら?とちょっとネットで調べたら
非常に評判のいい映画でして、で、期待してったわけですが
期待を遥かに上回る素晴らしい映画でした!

まず色彩が本当に素晴らしい。
フィルム・ノワールな…などと言われていたので、勝手に白黒映画だと思ってた
んですけども、カラーでした(笑)カラーなんですけれど、色彩が抑えられ、褪
せた色合い。それが市川雷蔵のシブーい演技と凄く合うんですわ。クライマック
スの夜明けのシーンなんかもう、最高の色合いでした。

見た目は普通のサラリーマンっぽい塩沢(市川雷蔵)。表の顔は飲み屋の主人。
しかし、裏の顔は布団針(これもまた素敵w)1本で殺しを請け負う一匹狼の殺し屋。
唐突に、埋立地の奥にある墓場の裏のさびれたボロボロアパートに向かう雷蔵さん
のシーンから始まります。そこに一人の女が「仕事、大丈夫かしら?こんな雨で」
なんていいながら飛び込んでくるシーンから。
しかし、次のシーンではちょっと話が飛んで、雷蔵さんと女の出会う場面にさか
のぼり…という風に、時間軸をずらして話が進みます。
時間軸はずれますが、話はわかりやすく進む脚本も素晴らしい。

雷蔵さんが、飲み屋の主人という設定だったので、勝手にバーかなんかのマスター
だと思い込んでいたら、本当に小料理屋的な飲み屋の主人で、これまたちょっと
びっくり。しかし、鍋の料理をかき混ぜるはハマりすぎw こういう日本的な感じ
もまたよかった。ここで働いている若い女の子役が小林幸子でした(笑)目が、今
の半分くらいの大きさだったりして、薄い顔してますw

お話は、ひょんなことから出会った雷蔵さんと不良娘(野川由美子)。この娘は
勝手に雷蔵さんの所に転がり込みます。
それとは別に、とある新興ヤクザの親分の殺しを依頼される雷蔵さん。
この殺しの依頼をしにくるヤクザが成田三樹夫氏です。
けんもほろろに断られる成田氏。しかし、成田氏は雷蔵さんに興味を持った様子。
結局、この殺しの件は、成田氏の親分の小池朝雄が雷蔵さんに頼み込み、雷蔵
さんもやっと了解。
で、雷蔵さんが非常に鮮やかな手口で(でも針1本)親分をやってしまうんです。
それをみてさらに惚れ込んだ成田氏、今度は個人的に雷蔵さんにヤクの仕事を持ち
かけます。何故か簡単にOKする雷蔵さん。野川さんも巻き込みます。
しかし、これには裏があって、成田のミッキーと不良娘野川さんはとっくの昔に
デキており(悔しい…w)実は2人でヤクを手に入れたら、雷蔵さんを始末してし
まおう、というマル秘作戦を立てていたのでした。。
ま、スゴ腕の雷蔵さんがそんな2人のチンケな作戦にひっかかるわけがないんだがw

ミッキーはものすごいお調子者のヤクザです。といってもチャラチャラしてるわけではなく
しゃべり方とか相当シブいんですがwミッキーの親分の小池朝雄もシブい親分でした。
この映画に出てくる野郎連中は、皆何故か渋めw
しかし、この2人、10年後には情けな~い会社の役員役ですよ(笑)映画を見ている
最中に思い出し笑いしてしまいました。

ラスト、ミッキー&野川さんの陰謀を見破り(最初から見破ってたがw)ヤクを横取り
しにやってきたヤクザを倒し、去っていこうとする渋い雷蔵さんに向かって、お調子者の
ミッキーは「塩沢さん、俺もつれてってくださいよ」と頼みます。
と、雷蔵さん
「色と仕事のけじめがつかねえ男は、ごめんだな」
と、ひとこと。
これがめちゃくちゃかっこいい!シビれました(死語)

茫然と見送るミッキー。そこに野川さんがやってきて「私もつれてってよ」と言います。
すかさずお調子者のミッキーは
「女は色と仕事のケジメがつかねえ、ごめんだな」

なんだそれ(笑)
笑っちゃうんですけど、プッ、となるんですがしかし、さすがミッキーです。
これが渋くて素敵なんですよ。
シビレ死にしそうになりました。

この映画は、ちょっとDVDで欲しいですね。その位よかった。
こんないい映画があるんですよー、と皆さまに薦めたいです。満点!

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