死して屍拾うものなし

日々の記録。

岸田森が好きだ その36

2011-03-07 10:18:49 | 岸田森
斬る(1968年 監督:岡本喜八)

池袋・新文芸座にて鑑賞
森サマ渋くてカッコイイ度 200%位w

いやぁもう、この映画は面白いです!非常に面白いです!
森サマ目当てで見ましたが、出てる出てない関係ないです。(関係あるけどw)
本当に面白い!!時代劇を見たくなったらこの「斬る」を見ましょう!!
DVD化されているのでツタヤとかにおいてあると思うので、是非!
こういうのを痛快時代劇って言うんだと思います。

いろいろあって武士を辞めたヤクザの仲代達矢、武士になりたくて百姓を辞めた
高橋悦史が主人公…というか、話を引っ張っていきます。
この二人がまた素晴らしくってねぇ。
今、この2人の役って、誰が引き受けられるかしら?いないんじゃない?ってな
位です。…というか、今だと誰が出来るんだ?居なさそう。

ある宿場町で、城代家老が中村敦夫を中心とした若い武士7人に斬られます。
(まぁ最悪の城代家老だった、と)で、7人は山中の小屋に篭り、そこで江戸に
いる、藩主の裁きをを待つわけですが、次席家老の神山繁は、いい機会とばかりに
武士が篭る山に、腕の立つ浪人集団を送り込みます。で、若い武士vs浪人集の斬り
合い(私闘というのかな?)→全員死亡、で片付けてしまおうという魂胆。

これを、そうはさせるかい!と仲代達矢があれこれ走り回るのです。
ちなみに高橋悦史は、武士になりたくて、次席家老の神山繁が作った浪人集団に
入るので、仲代達矢とは敵の関係なのですが、そういうわけでもなく(笑)

で、森サマはというと、この浪人集団のリーダー。
腕の立つ浪人、荒尾十郎太。
とにかく、7人を切って、貰えるもの(お金)を貰いたいという役。
まぁそれだけじゃなくって、バックグラウンドがあるわけですが。
頭は切れるし、腕は立つし、渋いというかニヒルというか。

結構な人数が出てくる映画なのですが、それぞれのキャラが立っているので
見てて飽きることがないです。中でも仲代達矢は光っていますが、次席家老の
神山繁のクールな悪っぷりとか、高橋悦史の力任せっぷりとか、それぞれが
際立ってます。そんななかでニヒルっぷりをこれでもか!これでもか!と発揮
する森サマのかっこよさは「座頭市と用心棒」の九頭竜並でした。

ちなみに、外国では「kill!」というタイトルで公開されたようです。
邦題と同じ(笑)
Kill! (1968) [Trailer]


助太刀屋、座頭市と用心棒、この作品を見て、この宿場町に誰も居ないっていう
シチュエーションが監督は好きなんだな、ということに今更ながら気づきました。
遅いよ、ってか…
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウォークマン その2 | トップ | 地震 »
最新の画像もっと見る

岸田森」カテゴリの最新記事