死して屍拾うものなし

日々の記録。

岸田森が好きだ その23

2009-06-14 20:17:00 | 岸田森
おんな極悪帖(1970 監督:池広一夫)

なんというか、森サマの魅力(魔力?)爆発!という作品でした。
出てくる人は皆最悪、つか性格が悪いという凄い映画。
どこかのサイトで目にしましたが「おんな極悪帖」より「みんな極悪帖」
といった感じです(笑)

森サマの役どころは、キチガイのお殿様w
これ以上はない、という位ハマり役です。なんというか岸田森オーラが最大に
マズい方向に輝いています。素敵です。
あ、バカ殿みたいなバカではありません。見た目は上の写真の様に普通です。
普通だけど青白い。
でもって、目がイッちゃってるという、なんか凄い怖い人になってました。
アップになるともう、直視できねぇ!位のイキっぷりでしたw

しょっぱなのシーンから森殿様は「ギャーッハッハッハッ!」と高笑い。
高笑いしながら家臣の首をはねてます。異様なシチュエーションです。
しかし森さまはなんてことない顔(いや、狂い笑いしとるが)
なんといえばいいんだろうか、

朝のレクリエーション「首チョンパ」

みたいな(笑)もちろん他の家臣は真っ青でプルップルと震えています。
しかし、家臣よりも青白い森殿様。目はイッちゃってるし、もうインパクト
ありすぎです。
で、そのまま、側室のお部屋様ことお銀(安田道代)と寝室にこもるんだけど
そこでも「ギャーッハッハッハッ!ギャーッ!ガハハハハ!」と笑いながら
お銀に噛みついているというw
なんかこう、見ててもちっとも羨ましくもなんともないフ○ックシーン場面でしたw
そういや「黒薔薇昇天」もローラースケートしながらヤってたな。。
なんか森サマって、アクロバットだわ・・

さて、そんなこんなでコトにふけっていると、家来が
「殿様、大変です。奥方様が暗殺されかかりました!」とやってきます。
森殿様は、「何だと?!」(ここだけ結構まともw)といそいそと奥方のいる
上屋敷へ戻って行ったのでした。

ちなみに、お銀は奥方ではなく、愛人。下屋敷に住んでいます。
上屋敷が表なら下屋敷は裏、って感じですかね。
でもって、奥方への刺客を送ったのもこのお銀。
もともと娼婦上がりのお銀は、虎視眈々と奥方への座を狙っている…というのが
おおすじです。
「殺せなかったか、チッ!」と忌々しそうなお銀。
じゃ、次は毒薬を盛るか・・と昔の客だった医者を呼びだします。

ま、こんな風に手を変え品を変え奥方暗殺を試みるお銀。
腰元のやたら武芸に秀でた梅野(小川知子)と悪だくみをあれこれ。
で、この梅野には10歳も年下の彼氏がおりまして、これが磯貝伊織という
役者か?という位のイイ男って役柄で、これを若い頃の田村正和がやっています。
しゃべり方が今と全く一緒ww

いかにも色男ですな

まぁこいつも悪いやつで、出世のためなら何でもします的なところがあります。
ある日、森殿様の命令で真剣での試合を下屋敷のお庭で行うのですが、これに
伊織(正和)が出場。やたら強いので勝ちまくるのですが、これを嬉しそうに
眺める年上彼女の梅野。
これを見てすぐに状況を把握した森殿様は「梅野は武芸に秀でてるそうじゃのう。
伊織と立ち会ってみよ」とまぁとんでもなく意地悪い事を言い出します。
意外とこういう状況をパっと見抜くあたり、森殿様はただのバカではなさそうな
雰囲気ですw
で、しぶしぶ立ち会った梅野は、今までの悪事を森サマにすべてぶちまけようと
しますが、伊織に切り殺されるのでした。
で、お銀さんはシラーっとそれを見ているし。
実は、お銀と伊織はとっくにデキていた、という(汗)

ま、その後もなんやかんやあって、お銀と伊織がデキてた、という事実をしった
森殿様、怒り狂って二人を殺そうとしますが、逆に伊織に切り殺されるという、
トホホな結末を迎えるのです。
しかし、斬っても斬ってもなかなか死なずにギャーギャーと苦しむ森殿様。
さすが森サマ、すぐには死なない(笑)
廊下を転げまわってやっと絶命したときは、拍手を送りたい気分でしたw

それから、伊織とは別にお銀の昔の客で、彼女を森殿様の愛人に仕立て上げた
ご家老役の佐藤慶が、すさまじいエロオーラ爆発しておりました。
なんでこの人ってなにもしてないのにエロっぽいんだろうなぁ
声も低くて素敵すぎだし。
ちょっと得した気分ですw
              
まぁ、レッドゾーンに振りきれた森サマのキチガイっぷり魅力が
たっぷりの映画でありましたわ
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