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高知1ヶ月滞在記~⑧やってみ!が口癖

2016年11月12日 18時46分56秒 | MEMO)旅

【本日の福野郎 №101】(遅刻)


北海道民の福が体験してきた、高知県1ヶ月滞在記。
1ヶ月滞在した高知県本山町の事、1ヶ月間のインターンシップの事、高知ならではの食材、高知市で訪れた場所、
そして前回は高知県大豊町、日本一の「杉の大杉」をご紹介しました。
この旅でたくさん素晴らしいものに出会いましたが、もう1つ、皆さんにご紹介したい、"素敵な出会い"があります。


それは、高知県の山間部で出会った方々の人柄です。
みなさん共通していたのは、まず、とても人懐こく、懐が深いところです。
研修先の方々は、初対面の私を温かく受け入れてくださり、色んな事を教えて下さりました。
それから、初めて入ったカフェのご主人も気さくに話しかけて下さったり、
直売所で野菜の食べ方を聞いたら、とても優しく丁寧に教えて下さったり。
たった1ヶ月しかいませんでしたが、おかげ様ですぐ馴染めましたし、毎日笑顔で過ごせました。

一番印象に残っていることは、
たった1ヶ月間の研修生である私を、職場の方(ご夫婦)が「晩御飯を一緒に食べよう」とご自宅へお招きしてくださったことです。
だって、研修生を招く必要なんかどこにもなくって、
それでも「この一ヶ月間の、少しでも思い出になれば」とお招きしてくださったのです。
すごく、嬉しかった。
さらにお子様も可愛くて。初対面の私に「こんにちはー!」って笑顔で挨拶してくれて。
好きなものいっぱい私に教えてくれて。「お姉ちゃん泊まっていきやー!」とまで言ってくれて。
その後研修最終日の前日にもご自宅にお招きいただいて、その日はなんとお泊まりまでさせていただいて。
一緒に遊んで、一緒に食べて、一緒に寝て。
・・・次の朝、お別れの時、玄関で「またね」って笑顔でお見送りしてくれたのだけど、
玄関のドアが閉まって私が見えなくなったら、「お姉ちゃんに会えなくなるう…」って、泣いてくれてたんです。
私はとても人見知りです。
人と接する時に心のどこかで「無理させていないかな、引かれていないかな」という不安があります。
それは、この子達に会う時もそうでした。会いたい気持ちと、せっかくの家族団らんの時間を邪魔していないかという不安。
でも、そんな私をとびっきりの笑顔で包んでくれて、私の事を知ろうとしてくれて、私の事を好きになろうとしてくれて。
なんか、そんな子供達の姿を見ていて、すごく学ばされたというか。

そして、研修先とのつなぎ役をしてくださった担当の方々も、
涙もろくて、自分の真剣な考えを言葉にすると、緊張からか涙が出てきてしまう私を
「それが福ちゃんのいいところだよ」と寛大に受け止めて下さりましたし、初日からにこやかに楽しそうに接してくださいました。
おかげで私も気を楽に、自分らしくこの研修に臨めたと思っています。

高知に来て「おすそわけ」という文字をよく目にしたのですが、
人と接する時にもきっと「おすそわけ精神」があるのかなあ、と私的には感じていました。
何か力になれるのならば、力をおすそわけしよう。
今この瞬間、同じ時を同じ場所で過ごしている者同士、楽しさを2倍にして分け合おう。

そんな"おすそわけ"をたくさんいただき、とても喜んでいる自分を感じ、私も、こんな風に人と接したいと思いました。




本山町でのお祭り。
あちこちから「こんにちは!」「どーもどーも!」と知り合い同士の挨拶の声。
本当に人と人のつながりが広くて、深いんだなあと感じた瞬間でした。




もう一つ、高知県で出会った方々に共通していたのは"やってみ!精神"です。
やりたいことは、とりあえずやってみたらええ。
研修先の社長には「高知で起業したらええ。ウチでバックアップするから。そして自信がついたら地元に戻って展開していけばいい」
と言われてすごく驚きました。冗談に聞こえるかもしれませんが、多分、本気なんです。
別の講習会でお会いした社長さんにも「ウチの力が使えるならいつでも声をかけて下さい!ワハハ」と
スルッと言われて驚きました。多分、力を合わせたいとこちらが真剣にお話したら、この方も真剣に向き合ってくれると感じました。

そう、真剣な姿勢には、真剣に向き合って下さるのです。
ご自宅にお招きくださった職場の方は、業務と並行して研修生を指導してくださった方なのですが、
その合間に"私がこの研修で見出したいもの"(=自分がこの人生で何をしたいのか)を尋ねてくださり、
そのヒントになればと、これまでご自身が仕事の中で感じた事などの経験談を聞かせてくださいました。
その後、その方がお休みの時には、その方が普段担当しているお仕事を全て任せて下さりました。
もちろん、そのためにしっかり教育していただいた上でです。
「信頼している人じゃないと、任せないよ。信頼しているからこそ任せているんだよ。大丈夫。」
というお言葉を聞いて、私が、これから進む道について答えを出そうとしている姿に、
何か少しでもヒントになるならば…きっとできるから…失敗を恐れずに「やってみ!」と任せて下さったのだと思いました。

それから、研修中の業務の合間に、自分でデザインしたストラップの製作も勧めていた私ですが、
研修が終わって社長にそれを見ていただいたら、
「デザインのセンスもいいし、売ってみたら?もし売るなら、ウチで製作してあげるよ。」と提案して下さったのです。
今、ストラップ販売に向けて、試作品を製作していただいている所です。お忙しい中、アドバイスも真剣にしてくださいます。
「この先試行錯誤の道だけど、継続して、諦めないことが大事」
「自分で責任を負える範囲で、失敗してもいいからとにかくやってみ」
というお言葉をいつもいただきます。
何事も、挑戦すれば成功するか、失敗するか。
でもその失敗を恐れて挑戦する事をやめたら、成功を得ることも出来ないのです。

高知に来て、自分がやりたいことに真剣に向き合って挑戦を続ける人々に出会って、とても刺激を受けましたし、
みなさんが「やってみ!」と私の背中を押してくれたことで、自分に少し自信が持てた気がします。


実際に私が高知に来て、"やってみ!精神”に刺激され、挑戦したこと…
一番はやはり、運転です。
職場では車を貸していただけるのですが、ペーパードライバーな上、1人で運転した事もない私は、
「自転車で来ます」と言っていたのですが、職場の方々全員に「大丈夫だって、乗ってみ!」と言われてしまいました(笑)
それでもくねくねの山道は怖くて、車を運転しない道を選んでいた私なのですが、
「大丈夫」「やってみ!」と言われるうちに、出来るかもしれない…と思いはじめた自分がいて。
そして研修が半分を過ぎた時、こう思ったのです。
「ここで、“ペーパードライバーだから”という理由で挑戦しなかったら、後悔する気がする。何も成長できない。」と。
次の日「やっぱり、運転してみようと思うんです!」と言ったら、皆さんに「できるよ」「大丈夫」と言っていただけました。
その日は法定速度50kmの道を40kmで、めちゃくちゃ慎重に走って宿まで帰ったのですが、本当に怖かったです。
でも1人で運転するから、隣に頼る人はいません。
次の日の朝、日の出と共に起きて、1時間運転の練習をして、自分に自信を持たせました。
それから2週間は車で通勤して、運転に対しても少し自信が持てるようになりました。
本当に、挑戦してよかったと、今感じています。
これも、ペーパードライバーを理由に次のステップへ進もうとしなかった私の背中を押してくださった職場の方々のおかげです。




自分のやりたい事に真剣に向き合い、まずはやってみる。挑戦し続ける。
初対面でも、相手の事を知ろうとし、相手の真剣な気持ちに自分の事のように真剣に向き合ってくれる。
踏み出せずにいるならば、そっと背中を押してくれる。
相手を想う懐の広さと、挑戦を惜しまずに夢を追う事を大切にする姿…それが、高知県の山間部での"素敵な出会い"です。

私もそんな風になりたいと、憧れを抱いた出会いでした。



次回、高知1ヶ月滞在記、完結(の予定)です!
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

でゃ!





お別れする時、皆さんがおっしゃってくださった言葉。
「また遊びにおいで!いつでも大歓迎だよ!!」

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