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マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

まだまだ続く架電地獄(Short diary)

2022-02-08 | 介護
本日のブログは、架電で体力も精神力も使い果たしたので、Shortです。

今回は、昨晩から母の持病と認知症に応対してくださる病院やクリニックを探す1日となりました。
実は、昨晩から本日にかけて、新しいけれど、これまでにないような認知行動を起こした母に一晩中付き合っていたので、早く寝ます。
母の行動は、また後日詳細を綴る予定にしています。

連絡をすることが多すぎて疲れた

2022-02-07 | 介護
最近、画像を上げていませんが、撮るのを忘れているだけです(笑)

さて、本日はあるところから架かってきた電話によって、朝からあちこちと連絡を取ることになった話を綴ります。

あるところは、役所の介護保険課。
母の介護保険を申請していて、その審査のための主治医の意見書のことで電話をしてきたのですが「意見書を書いてもいい」と言っていた、母を強制退院させた病院の医師が役所からの意見書の発行を拒否したので、他に主治医はいないかという内容でした。

はあっ?

もう本当に、母を強制退院させた病院(特に主治医になるはずだった医師)には呆れてものも言えません(が、今回のことは全部文句を言いたいです)
拒否の理由は、1日しか主治医として担当していないので何も書けない、と役所の人が言われたそうです。
役所の担当者には、全く関係ないですが、思わず大声で愚痴ってしまいました......

「あの医師、意見書は書くっていったんですよ!?どれだけ無責任なんだろう!」

本当に、役所の担当者の方には申し訳なかったです(私の愚痴を聞かせて)

仕方がないので、直前まで入院していた医師に書いてもらえないか、私から確認を取ってほしいと言われ、そこからがなぜかとにかく、各所に電話をしなければならない事態になっていきました。

ひとまず、役所の電話の後に、すぐに前の入院先に連絡をしましたら、医師が意見書を書いてくださると言ってくださったので、この件はクリアしました。

次に、ケアマネージャーの方が居宅サービス計画書を持ってきてくださるとの電話連絡が入りました。
その電話そのものは、それで終了ですが、ケアマネージャーの方と話をしていくうちに、早急にかかりつけ医を在宅診療をしている医院に変更したほうがいいという話になりました。
母は継続して薬を服用する必要があるので、年に1度程度の通院でしたら問題ないですが、毎月や2週間ごとの通院となると非常に難しい状態なので、どこか探して連絡を取ってみた方がいいという話から、ケアマネージャーの方がお帰りになってから、在宅診療をしている病院を探しまくりました。

実は、1つだけ目星をつけていた在宅診療をしている個人病院があったのですが、循環器科ではなく、ふと不安に思ったので循環器科がある医院を探したのです。
長い時間をかけて、2件ほど目星をつけて1件目に連絡。
すると、現在在宅診療は現在の患者で精いっぱいとのことで、受け入れが難しいと言われました。
続いて2件目に連絡を取ると、訪問診療担当の看護師の方が電話対応をしてくださって、我が母の現状を伝えつつ在宅診療をお願いする余裕(患者数)があるか、という形で切り出してみたら、非常にてきぱきといろいろと教えてくださって、最終的には母の現在服用している薬が今週中に切れてしまうこともあって、早急に話を勧める必要もある、とのことで入院していた病院から診療情報提供書を貰えるか聞いた上で、また連絡を取ることになりました(診療情報提供書がないと正しい薬が処方できないため)
タイミングによっては、入院していた病院で数日分の薬を処方してもらう必要があるので、その旨も伝えた上でまた連絡をすることになっています。

これで、前入院先に介護保険の意見書と診療情報提供書の発行をお願いする形になったわけですが、この段階で17時を過ぎていたため、診療情報提供書の方は明日の開院時間に連絡をすることになりました。
ふと、あれ?何か忘れてる?

介護保険課に(意見書の件)を連絡し忘れた......

慌てて電話してみるも、やはり「本日の営業時間は~」とのアナウンス(苦笑)
こちらも、明日の朝8時半に連絡をすることとなってしまいました。

実を言うと、時間としては余裕があったはずなのですが、いざ電話をしようとすると母が何やらしようとするので、それを制止するのに手を取られて、全然作業がすすまなかったのも、ありました(笑)

とりあえず、明日もいろいろと電話をしなければいけないのですが、

介護って電話するところが多いわ~

今月の通話料、ちょっと怖いです(笑)

先行でトライアル介護福祉用具を我が家に

2022-02-05 | 介護
いよいよ母の介護が本格的に始まったマシュマロ家。
母が転院先を1日で追い出され、その日の夜に母が床に崩れ落ちて座り込む形になり、どうにもこうにも私自身の力では、ベッドへもソファへも持ち上げてあげられない状況に、途方に暮れた挙句の地域包括支援センターの夜間緊急対応の方に電話をしたわけですが、それが結果的に当面の方向性を決められるようになり、現在快適とは行きませんが母の症状への対応以外は安心して暮らせる状況が整いました。

介護の始まりは人それぞれで、本当に徐々に衰えていく親あるいは家族を近くで見守りつつ、少しずつ準備をすることができた人も居れば、私のように母が介護保険を受けられる状態ではなかった人が1ヶ月以上の入院生活でがらりと変わってしまったり、事故や病気等の影響で身体機能が著しく低下してしまい、退院していきなり介護生活に突入する人も存在します。
そんな時、一体誰をどこを頼るべきか、訳が分からない人も多い気がします。
実際私は、たまたま福祉に詳しい方に入院前の母の状態をお話しした際に、要支援が受けられるかどうかのギリギリと言われたことがありますから、今回一気に認知症が進んでしまい、介護保険を申請するところまでは思いついてもその後どうすべきかのアイデアは全く浮かびませんでした。
しかし、母が退院した夜に自力で立てなくなった状況になったことで(本当はそういうことは起きてほしくないのですが)地域包括支援センターの方々へ早めに連絡を取ることができ、最終的にケアマネージャーの方まで紹介していただくまでに半日かかりませんでしたので、現在、介護生活がスタートして5日目に入ったわけですが、今のマシュマロ家の介護生活に必要な介護福祉用具も導入されました。

介護福祉用具については、当然ながら介護保険が使えるようになってからの契約で割引や負担額が決定するわけですが、現実的にマシュマロ家は介護認定が下りるのを待っている余裕はありませんでした。
そのことを考慮してくださって、ケアマネージャーの方が先行で介護福祉用具を「お試し」する形で使用することができることを教えてくれました。
これは、もちろん介護認定が出てからも継続できますし、トライアル後にやめることもできます(提供する会社の規定により細かいシステムは相違があると思います)
そんなことができるとは、全く思いつかなかったというか知らなかったので、本当に担当ケアマネージャーの方が早急に決まってよかったと思いました。

今回トライアルをすることにした介護福祉用具は、介護用電動ベッド、食事用のサイドテーブル、車いすの3点。
最初は、母が歩行困難(手を添えて一緒に歩かなければならない)な状態なので、トイレまでの距離でどうしても間に合わないときがあるという話をしていて、ならばポータブルトイレもトライアルに入れておきましょう、という話になっていましたが、2日目の夜から母が家の中をいわゆる「徘徊」するようになったので、ポータブルトイレを部屋の中に置くのは少し(いろんな意味で)危険かもしれないと私が判断して、取りやめてもらいました。
(危険と判断したのは、躓いて転ぶ、蓋を開けていたずらしてしまう等の可能性があると思ったからでした)
幸い、2日目の夜の「イエナカ徘徊」で、ある程度なら歩けることが判明したので(早くは歩けないけれど、紙パンツでなんとか対応できそうな状況)早めに判断できましたが、もしポータブルトイレを導入してから徘徊し始めていたら、何かしらの「事故」やら「事件」が起きていたかもしれませんね(苦笑)

現在、母は介護用電動ベッドを快適に使っています(が、夜中のイエナカ徘徊は続いています)
ケアマネージャーの方も言っていましたが、今回トライアルさせてもらうベッドのマットレスは、評判がよいらしく普通に自分たちが使いたいと言われる家族の方もいるのだとか(笑)

車椅子に関しては、まだ利用していませんが、晴れている日に試しに散歩して使い方等を把握しておこうかな、と考えています。
車椅子は主に私が外出する際に、母を連れていきたいという目的があります。
大量の買物は難しいですが、マイバッグに入れても重たくならないモノであれば一緒に買いに行けるのではないかと考えています。
また、母はずっと髪を切りに行けてないので、格安カットにも連れていきたいです。
初車椅子介護体験は、またブログに綴るつもりでいますので、お楽しみに(?)

今後は、母の様子を中心に綴ることも増えると思いますが、にしおかすみこさんのようにコミカルにかつ的確な文章や表現ができなくとも、誰かのピンポイントな参考になるといいかな、と思っています。
ひとまず「なにから始めたらいいのか、全くわからない」という場合は、迷わず地域包括支援センターへ連絡を取ってみることをお奨めします。
いきなり介護保険の窓口に行っても、対応する人によっては本当に事務的な返事だけが返ってきて、アドバイス的なことはひとつも返ってこないこともあるので(あくまでも人によります)まずは地域包括支援センターです。
介護支援に当たるだろうか?と悩んでいる方も、同じです。
地域包括支援センターであれば、さまざまなパターンのことに対応し慣れていますし、私の周りで介護を経験している人(真っ只中の人やすでに終えてしまった人も全て)からは、真っ先にに地域包括支援センターの名前が出てきますので、かなり頼りになる存在であると思っていいです。


本日は、介護福祉用具のトライアルについて綴りました。
トライアルがあるというのは、大変ありがたいことですね。
ベッドなどのセッティングはもちろん、置きたい部屋に家具があるけれど移動しておかなければいけないのかな、とお悩みの場合も大丈夫です。
設置の際に、同時に動かしてくれます。
もし、介護福祉用具の導入に躊躇している方は、トライアルができるかどうかを確認してスタートしてみるのもいいですよ(ただし、料金体系やトライアルの条件などは必ず確認しておきましょうね)

夜中に大変なことに(介護の限界のひとつ)

2022-02-04 | 介護
昨日は更新ができませんでしたが、実はいろいろあったのです。

母が(強制)退院し(させられ)た、初日の夜からの話を綴ります。
最初に、声を強くして言っておきたいのは、

肥満体型の人の介護は女性一人ではムリ

です。

私の母は肥満体型と足腰の筋力の衰えにより、一度地べたに倒れたり意図せず座り込む状態になったときに、自力で立つことができません。
なんとか、モノを掴んだり何かを支えにしたときに、偶然立ち上がることはできますが、毎回同じような補助をしたからと言って、必ず立ち上がれるわけではありません。

介護一夜目の遅く、母がトイレに行きたいというので連れていき、ベッド代わりのソファに戻ろうとした際、母が例の突発的な意識不明状態になる症状が出てしまい、トイレの前で母が座り込んでしまいました。
座り込む前に「これはマズい!」と思ったのですが、時すでに遅し。
一度座り込んでしまったら、私は母を立ち上がらせることも運ぶこともできません。
時間は深夜、誰かを呼びに行くこともままならない状況で、とりあえずソファがある場所まで引きずっていき(ギリギリ引きずることはできた)起きているのがキツイというので仕方なく床に寝かせて、布団をかけて、さてどうするか、と考えるもののアイデアは浮かびません。
母が寒い、痛いと訴えてきてもなすすべがありません。
そうこうするうちに、1時間くらい経過したと思いますが、その間訳の分からないことを言う母をなだめたり私が開き直ってみたりしていましたが、やはりこのままはアカン!ということで、まず思いついたのは地域包括支援センターへ連絡を取ってみることでした。

夜間勤務の方に繋がり、事の顛末を説明して「何か方法はないだろうか」と聞いてみるも、対応できることが救急搬送くらいしか思いうかばないという状況。
私も、一か八かで何かヒントになることがわかるかもしれないと思ったので電話したのですが、思い浮かぶのは私と同じ救急搬送でした。
ただ、倒れた母を移動させる術はないけれど、私が説明をした強制退院のことや、認知症状が進んでいるなどの面では昼間の担当者が対応してくれるから、相談時間になったら再度かけてみてほしいと言ってくださいました。

その後、またもや一か八かで家から一番近い消防署へ相談してみることにしました。
緊急なら119番ですが、病気や命にかかわる怪我ではないので、直接消防署へかけることにしてみたのですが、深夜にも関わらず署内で待機していた消防隊員の方が来てくださるということで(実際はそういった依頼は本来受けないけれど......という前提はありました)消防隊員の方々が来てくださったことで、やっと母をソファに移動させることができました。
消防隊の方々がお帰りになる際に、地域担当の民生委員に相談してみたらどうだろうか、というアドバイスもいただいて、本当に今回のことについては感謝以外のなにものもないです。
消防隊員のみなさま、ありがとうございました!
しかし、その後結構母の言動で一晩中振り回されることになるとは、思いも寄らなかったです。

やっと、ソファに母を移動させてもらい、これで朝まで気を付けていればいいな、と思っていたのですが、実は一晩中母が訳の分からないことを要求し続けていて(認知症状の幻覚や妄想?のようです)ずっと声を出しているので、うるさくて眠れないのはもちろん、まだ一人では立ち上がることもできなのに、ソファから降りようとするので、それを制止するのが大変な夜でした。
しかも、せっかく消防隊員の方々に助けていただいたのに、私が目をちょっと離した隙にまたソファから転げ落ちて、その瞬間は「もう朝まで床で眠らせよう」と思いました。
ところが、母もソファに上がりたい一心で努力?はしていて、その中で偶然がいくつか重なってソファの座面の縁に上半身をもたれかからせることができたので、そのまま私が補助してソファに上がらせることができました(ですが、本当に偶然のことだったので、何が良かったのかはまったくわかりません)

一晩明けて、とにかくまずは地域包括支援センターに相談することにしました。
その際の回答次第で、民生委員の方にも相談してみるつもりでしたが、

地域包括支援センターの方がてきぱきと対応してくださったおかげで、現在ケアマネージャーの方を中心に事が動いています

地域包括支援センターからは、とりあえず現在対応してくださるケアマネージャーを探して本日中(連絡をした日)に訪問の手筈を整えてくださり、地域包括支援センターの職員の方とケアマネージャーの方が訪問してくださることになりました。
訪問時は、とにかく介護保険がまだ申請中ということもあって受けられるサービスがないことを前提として、契約関係については(ケアマネージャーとの契約)前もって進めておきましょう、ということになり、その後介護度によってサービスを増やすことを検討する流れになりました。
また、今すぐ対応してくださる介護用品のレンタル品のトライも手配してくださるとのことで、話が一気に進んだ気がしました。

が、支援関係が少し動き始めたことにホッとしたのもつかの間、昨夜(時間にして21時くらいから翌明け方4時くらいまで)母の認知症状のひとつである、幻覚や妄想の話を一晩中していて、しかもそれが全部ネガティブな内容で(被害妄想も認知症状のひとつ)話に付き合うだけなら構わないのですが、それによってまだ歩き回れる状態ではないはずなのに、自分でベッドから降りようとしたり(私のベッドを移動させて母に使わせていました)家の中を徘徊するのに付き合ったり、大きい声で同じことを何度も繰り返し言ったり(これが強制退院の原因か)、今朝の私は疲労困憊でした。

夜中に妄想の話自体を聴くのは、結構面白いと思いながら付き合えるのですが、問題は徘徊行動や自分でできないことを強引にしようとする行動です。
ケガをしたり、モノを壊したりする可能性がありますし、たまたま母はスイスイ歩くことはできないので、家の外にはさすがに出ませんでしたが、外出しようとはしていましたので、そういったことに対応するのに非常に体力を使いました。
しかも一晩中でしたから、次第に頭は痛くなってくるし(寝不足)、ネガティブな幻覚や妄想話が続くのでさすがにウンザリして、途中から無視していたら母の言動がより一層激しくなっていくという、もう踏んだり蹴ったりな二夜目でした。
そして、ふとこんな出来事が続いて限界を超えたときに、虐待や殺人といったことに繋がってしまうのだろうか、と過去のニュースなどで見聞きしたことを思い出したりもしていました。

母の場合、実は認知症になったとしても夜型行動と偏食は一生変わらないという前提があったので、夜に幻覚や妄想話に付き合うくらいはしてやろうか、と思ったりもしていましたが、これは私(介護する側)が健康を害したり(不眠による不調それに関連した事故など)、それこそ救急搬送されないように、十分にセルフケアをしておかなければ!と考えましたね。

たかだか2日間しか介護を経験していませんが、これから先母が旅立つまで(あるいは私が先に......そんなことはないように努力しますが)続きます。
これから先は、ケアマネージャーの方と相談しつつ、また介護経験者の知人友人にアドバイスをもらいながら、生活していくしかないな、と思いました。

さて、2日目の夜が明けた本日2月3日(節分の日)、介護用品のトライとして介護用ベッドと車椅子をレンタルできるようにケアマネージャーがご尽力くださり、夕方に届くそうです(ブログを書いているのは15時頃です)
私は以前から、車椅子は絶対に必要だと考えていたので、トライであってもレンタルできるのは正直嬉しいです。
これなら、母をある程度の場所までは付き合わせることができますからね。
あとは、今後母をデイケアに通わせたりすることで、家での負担を減らせたらいいな、と考えています。
例えば、入浴サービスや週に1度か2度の長時間預かりなどをお願いすれば、私がどうしても外出しなければできない用事を済ませることも可能になるはずですから、積極的利用を考えています。


昨日更新ができなかった分、2日分(二夜分)の介護の様子を綴ることになりましたが、やはり女性が1人で介護をするということは、体力的な部分で限界点が低いと思いました。
話を聞いたり、世話をすること自体は、男女の差はないと思うのですが、圧倒的な体力差を埋めて女性でも一人で介護をできるようになるには、ずば抜けた体力を必要とするアスリートや職業でもない限り、やはり男女差は大きいと感じますし、男性でも体力的に無理がある状況は、いくらでもあると思うので、支援の中心はやはり体力的な部分をカバーしてもらう内容が中心となるのかな、と感じています。

年を取ると得体の知れない物は食べられない?

2022-01-29 | 介護
本日は画像を撮り忘れたので、ありません。
ちなみに、1日の食事内容は
【朝食】全粒粉パン、野菜ジュース、プロテイン飲料、りんご1切
【昼食】牛すき丼
【おやつ】ローソンのシャキっとリンゴのパイケーキと生ガトーショコラ
【夕食】大豆ミートハンバーグを使ったロコモコ丼
【夜食】きな粉餅

少々食べすぎですね......特定健診の結果を受け取ってきた日にこれだもの、なかなか体重が減らないはずです(苦笑)

今回は、にしおかすみこさんが連載されているWEB記事のご紹介と、それに関連した私の実感を綴ります。
前回更新された12月は、母の入院騒ぎでご紹介できなかったので、今回12月分と最新の1月分のリンクを貼りますね。

2021年12月更新分
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にしおかすみこが認知症の母に「麻薬と宗教疑惑」をかけられた理由(にしおか すみこ)

2020年夏、母親が認知症らしいということに直面したときから、認知症の母や家族と暮らす実体験をユーモアをたっぷり交えて伝えているにしおかすみ...

FRaU | 講談社

 


2022年1月更新分
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にしおかすみこの母が認知症になって初めての大晦日におきた「大事件」(にしおか すみこ)

「うちは、母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い。ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。46歳。独身、行き遅れ。全員ポ...

FRaU | 講談社

 


12月分と1月分の間に、インタビュー記事もありますのでそれもリンク先を入れておきます。

インタビュー記事
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2021年度の話題賞!にしおかすみこが「認知症の母」のことを書いて変わったこと(にしおか すみこ)

2021年9月20日にはじまった、にしおかすみこさんの連載「ポンコツ一家」(毎月20日更新)のにしおかさんに新年のアンケート。SMの女王様ス...

FRaU | 講談社

 


にしおかすみこさんという方、芸人としてのネタを披露するときも、それ以外の番組で進行役を務めたりリポーターを務めたりしているときも、歯切れがよく言葉の選び方が大胆でありながらも、しっかりと配慮されて発言なさっていて、とても好感の持てる方だと感じています(過去に披露したネタの衣装は好き嫌いが分かれそうですが)
その印象のままに、文章でも表現が豊かでコミカルでテンポもよく、実際は悲壮感や絶望感が表れてもおかしくないのですが、面白おかしく読み進めることができるのは、にしおかさんのお人柄もあるのでしょうね。

私は、にしおかさんの連載を読んでいて「そうなんだよね」と納得する部分がかなりあるのですが、その中でもお母さまがにしおかさんの用意した食事を「誰が作ったかわからない、知らない人が作って置いていった物なんて気持ち悪くて食べられない」という主旨のことをおっしゃって、手を付けないというのは、非常に共感します(笑)

私の母の場合、私以外の人間は食事を作りませんし、買ってきた総菜やお弁当に関しては何の躊躇もなく口にするのですが、私の創作料理(主にありもので作る名前のない洋食っぽい料理)は、言葉には出しませんが多分「得体の知れない料理が出てきたから、食べたくない」と感じているのか、私が具の詳細を説明するまで手を付けませんし、なんなら最後まで食べずに残して「お腹いっぱいになったから残していい?」と(苦笑)
要するに「これは得体の知れない料理で、口にするのが嫌だから食べたくない」ということなのだと思いますが、母がまだ少しだけ元気だったころは、私の創作料理でも中身が見えている料理は食べてくれていました。
ところが、認知症状が少しずつ見え隠れし始めた頃、そして白内障の影響か糖尿病の影響か、視力がかなり悪くなってきた頃から、見た目にわかりやすい料理、しかも母が好きな食材や料理だとわかる場合以外は、箸を付けなくなりました。

こちらとしては、栄養バランスに気を付けて1日の食事を用意しているので、なるべく食べてほしいのですが、本人にとっては「得体の知れない料理」は、本能的に避けてしまうのでしょうね。
毎度毎度、同じような内容の料理を残すようになりました。
また、ここ1年くらいの話なのですが、自ら「残りは後で食べる」と言って冷蔵庫に入れたりラップをかけておいた料理も、中身が何だったのかを忘れてしまうと、そこに料理が残っていることが認識できなくなってきており、最終的に「得体の知れない料理」認定をしてしまっていたのか、私が説明して「あなた(母)が後で食べるって言って残してるのよ」と言って残した料理が何なのかを説明しないと、残りを食べませんでした。

にしおかさんのお母様も、年齢を重ねたことと認知症状が重なって「得体の知れない料理」は口にしたくないのでしょう、実際気持ち悪がったりしているようですので、もしかしたら命の危険を感じてしまうのかもしれません(苦笑)
ただ、にしおかさんのお母様は年齢は考慮するものの、特に食事に気を付けなければならない疾病などはないご様子なので、お好きな物を用意して目の前で作って差し上げたらいいのかもしれませんが、私の母のように塩分も糖分もしっかりとコントロールしなければならない病気を抱えている場合は、そう簡単に好きな物ばかりを用意するわけにはいかないので、悩ましいところです。

母は今年の誕生日を迎えたら83歳になるのですが、その年齢になったらもう好きな物を中心に食べさせてあげたい気持ちもあります。
ですが、大の偏食家の母はむしろここまでの人生で、好きな物「しか」食べてこなかった代償が糖尿病であったり心不全であったり高血圧であったりしているので、余生で好きな物を自由に食べられずに我慢しなければならないのは自業自得でもあるので、なんとも言えません。

入院中の母ですが、病院で出される3食も「得体の知れない料理」と認定してしまったら、手を付けずに残しているのだろうと思われますので、栄養士の方や調理師の方には残してしまって本当にごめんなさい、という気持ちでいっぱいですよ。
でもね、母の認知症がこのまま進んでいったら、いづれ目の前にある食べ物が何なのかさえ分からなくなってくるのかもしれないと思うと、選ぶことができている今、制限されている中で好きな物をしっかり味わってほしい気もします。

私もいつか年を重ねて、自分が好きな物以外は食べたくなくなる時期が来るかもしれません。
その時になって、初めて母の今の気持ちが理解できるのかもしれないですね。
それしたって、やはり作る側の負担や食べてくれないときの何とも言えない気持ちは、しんどいものです。
介護をしていて、作った料理を食べてくれないという悩みをお持ちの方々は多いと思うので、そういった場面を想定した料理本とか対策本があったら、きっと売れるだろうなと思ったり思わなかったりです(笑)

高齢家族の食は諦めと開き直りでフォローする話

2021-10-22 | 介護
9月2日にご紹介した、お笑いタレントのにしおかすみこさんが連載している記事が、更新されていました。

ご紹介したブログ記事はこちら
他人ごとではなく、自分ももしかしたらと思った話(Short diary) - マシュマロ’sエンディングノート

今回も、文章は軽快でWitでありながらも考えさせられる内容でした。
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高齢の母との攻防…にしおかすみこの実家の冷蔵庫・野菜室がヘドロになった話(にしおか すみこ)

認知症の母、ダウン症の姉、酔っ払いの父、そして一発屋の自分という家族を愛を込めて「ポンコツ一家」だと語るにしおかすみこさん。そう語る理由を赤...

FRaU | 講談社

 


ここから先は是非、にしおかすみこさんの連載をお読みいただいてから、お読みください(ネタバレあります)

私の母も同じだと感じた
今回のにしおかすみこさんの記事で、衝撃を受けながらも「やはりそうなるよね」と感じた部分が、冷蔵庫内の食材や作り置きおかずに関する部分でした。

私が家事全般を請け負うようになったきっかけとして、父が旅立った後に母が入院したことがあります。
母の入院中は、とにかく冷蔵庫や棚などに保存している食材の消費期限が迫っているものから順番に消費しなければ、と必死で家の中の食材を使って自炊しました。
この時の入院の際、病院からは「入院中に認知症が発症することがある」と言われていて、案の定入院中から少しずつ記憶力が曖昧になっていき、退院した後も主に時間的な感覚をどんどん忘れるようになっていきました。

そのような状態でも、退院直後は自分で簡単な料理は作っていたのですが、1年ほど経ったある日に再度入院することとなり、その直前くらいからキッチンに断つことが体力的に難しい状態になっていたため、退院後から私が家事全般をすることにしました(掃除や洗濯はかなり以前から私がしていました)

食材が無事だったのは私の性格も関係している
私が家事全般をするようになる前から、料理は母と半々で担っていましたが、私は食材を賞味期限や消費期限ぎりぎりで使うことが嫌いなため、料理の大半はその時々で早く消費したい食材や食品を優先して使っていたので、野菜を腐らせたり乾物に虫が湧いたりしたことは一度もありません。
ただ、もしも母が今でも料理を作る体力があったとしたら、もしかしたら大量の食品ロスを生み出していた可能性はあります。
というのも、母は何でもかんでも多めに所有しておくことで安心する性格で、近所のスーパーやコンビニに行けばいつでも買えるからストックは最小限しか要らないと考える私とは真逆なため、野菜でも果物でも他の食品でもとにかく多めに買ってしまうのです。

父が元気なころは、それでもきちんと消費することができましたが、たいして大食いでもない高齢と中年の女性2人暮らしでは、母が常備する食品にしろ消耗品にしろ多すぎますから、消費期限切れの食材や腐ってしまった野菜を廃棄する羽目になっていたことは、想像に難くないです。
ですから、にしおかすみこさんが直面した冷蔵庫の食品問題は、私がもしかしたら経験したかもしれない問題でもあると思います。

作り置きを食べない問題
私の母が超絶偏食家だという話は、これまで何度も綴りました。
そんな母ですから、作り置きした常備菜に関しては、好きな料理の場合はあっという間に食べてしまうけれど(というかむしろ翌日などに残すという感覚がない)母がたいして好きでもない料理や見たことがない料理、名前のない料理(創作料理)に関しては、ほとんど手を出しません。
それでも、ラップや蓋を開けて、食材に何を使っているのかが判れば食べることもありますが、ここ1年半くらいは母が好きな食材が判るように調理した状態で冷蔵庫に入れておいても、食べなくなりました。
理由は「見えない」からです。

母は、数年前に比べるとかなり視力が落ちています(糖尿病による視力低下と白内障が原因)
以前は読めていた文字も、最近は読むことが困難になってきています(大きな文字は読めます)
そのため、冷蔵庫に作り置きを入れておいても目が悪いので「何が入っているかわからない」ために、手を出さないのですよね。
最初のうちは「あなた(母)のたべられない料理は入れてないし、あなたの嫌いな肉はちゃんとメモなどに書いて貼っているから食べても大丈夫」と教えていたのですが、ここ半年くらいは作り置きはほぼ手を付けず、素材だけの状態である漬物や大好きな佃煮の場合にのみ、自主的に食べるようになりました。
ただ、そうなると1つの料理ばかりを食べる癖のある偏食家の母なので、本来数回に分けて食べる分量の漬物や佃煮を一気に食べてしまうので常に置いておくわけにもいかず。
かといって、私が作った作り置きには手を出さないので、私1人で消費する羽目になりますし、何より時間をかけて作った意味がないと思い、現在は作り置きをほぼしなくなり、作りすぎた場合にのみ冷蔵庫や冷凍庫へ入れて保存するようにしています。

料理に対して不安がある
にしおかすみこさんのお母様は、にしおかさんが作り置きしたおかずに対して「知らないものだから食べない」と言いますが、まさに私の母も同じ状態かと思いますし、なんなら私の母の方が偏食家な分だけ厄介かもしれません(苦笑)
長年、家族のために料理をしてきた母親にしてみたら、自分が作ったものは何が入っているかわかるし、味も想像が付くから、作り置きしていても食べられるけれど、自分以外の人が作った料理は何が入っているかわからなし、味付けも自分の知っている味ではないかもしれないと思うと、まず箸をつけることそのものが不安になるのだと思います。
実際、私の母は昔ながらのシンプルな料理が好きですし、ピラフやチャーハンは昔から馴染みがありましたから箸も進みますが、パエリヤは得体のしれない料理であり馴染みのない味付けなので箸が進まないです。
ポテトサラダも、オーソドックスな具の場合は完食しますが、ちょっとしたアレンジを加えたら残してしまいます。

よく、歳をとるとシンプルな和食が好きになると言われますが、私が思うに子どもの頃から慣れ親しんでいる味と料理は、いろいろな意味で安心して食べられるのだろうと。
だから、余計なアレンジも不要だし、最近になって日本に入ってきた洋食や外国の料理は、そもそも食べたいとも思っていないから、作ったところで「何?これ」となってしまうわけですよね。
だから、にしおかすみこさんのお母様から出た言葉は、素直な気持ちなのだと思うのです。

高齢家族が料理を食べてくれない問題の解決策
高齢家族のタイプは1つではないので、すべてのご高齢者に当てはまるわけではないですが、もし高齢な家族が食事をしてくれない場合は、とにかくまずは料理の内容をシンプルにしてみることをおススメします。
以前も、同じことをブログに綴った記憶がありますが、改めておススメしたいです。
シンプルであればあるほど、安心して口に運べるようで、私の母はとにかく食材がわかりやすいようにしておくことが一番効果があります。

次に、見た目に使用食材がわからない料理を出す場合は、何が入っているのかを必ず伝えることです。
いちいち面倒くさいのですが、伝えた場合と伝えなかった場合では、伝えておいた方が圧倒的に箸が進んでいます。
使った食材がわかっているだけで、安心感が得られるのだと思います。
よくよく考えてみたら、私も初めて口にする料理は不安に思いながら食べていますが、好みの味や食材だということがわかりさえすれば、美味しく頂くことができますので、何が何の味付けでどのように料理されたのか、を知ることは本当はとても大切な要素なのかもしれません。

でも、一番大切なのは

作り手の諦めと開き直り

だと、私は思っています(苦笑)
もし、作った料理を食べてくれなかったら、以降その料理は一切出さないか、スーパーなどのお惣菜で済ませるなどして、自分の手をかけないようにしましょう。
なぜなら、せっかく作った料理を食べてくれなかったら、自分も切ないし寂しいし、なんなら怒りも湧いてきますしね。
食べてくれないということにストレスを感じるくらいなら、だったらもう作らんわ!と手作りを諦めて、開き直って出来合いを買ってくる方が、断然マシです。
自分の家族に、健康的な食事をしてほしい気持ちはもちろんあるのですが、手作りをすることによって食べてくれないのであれば、添加物だのなんだのが入っていても食べて寿命を延ばしてくれた方が、こちらも安心しますから。


にしおかすみこさんの連載は、まだまだ続くそうです。
次回は11月にアップ予定とのことなので、楽しみに待ちたいと思います。

他人ごとではなく、自分ももしかしたらと思った話(Short diary)

2021-09-20 | 介護
他人ごととして読むことができない記事です。

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「女王様キャラ」にしおかすみこが実家に帰ったら家が「砂場」になっていた時の話(にしおか すみこ)

「どこのどいつだ~い?」「あたしだよっ!」「にしおか~すみこだよっ」ロングヘアをなびかせ、SMの女王様の格好で行う漫談で人気を博し、エンタの...

FRaU | 講談社

 


こちらの記事は、まだ連載中らしくて、3回目の記事は10月に公開予定だそうです。
公開済みの1回目と2回目の記事を読みましたが、人に表現を伝えることを仕事としておられたにしおかすみこさんならではの、軽快で少し笑えてしまう文章ながらも、切実で壮絶な光景が目に浮かぶ記事でした。

この記事を読んで、私が真っ先に思い浮かべたのは「私がもし、親と別々に暮らしていたら、あるいは......」ということでした。
私は、たまたま結婚にさほど興味がなく(好奇心はありましたが興味はありませんでした)仕事をバリバリこなす才能もなかったため、低収入を理由にずっと親と同居をしていましたので、弱っていく母を段階を経てフォローすることができていますが、離れて暮らしていたら同じように母の変化に戸惑い慄いていたはずです。
今でも、たまに母の言動にイライラして言い合いになることがありますが、それでも、今後もっとしんどい状態になったときに、自分はどうするべきかを考える時間があるだけ、気持ちに余白があると思っています。

親の介護は、突然襲ってくる場合もあるかもしれませんが、大半は静かに少しずつ、そしていつの間にか担うことになります。
ほんの少しでも、考える時間があったら、救われる人も多いのだろうと思いつつ、それでもやはり親の介護はキツイことが多いので、ほんの少しでもお互いが穏やかでいられる方法と暮らし方を見つけられたらいいな、と思わずにはいられません。

誤嚥を防ぐには?(Short diary)

2021-08-24 | 介護
本日は、こちらの訃報を目にして、あることが気になりました。

OGPイメージ

「ウルトラマン」イデ隊員役の二瓶正也さん誤嚥性肺炎で死去、80歳

1966年(昭41)にTBS系で放送された、人気特撮ドラマ「ウルトラマン」のイデ隊員で知られる、俳優の二瓶正也(にへい・まさなり)さん(本名...

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まずは、ご冥福をお祈りするとともに、私の幼少時に科学特捜隊として我々を守ってくださってありがとうございました。
『ウルトラマン』シリーズは『ウルトラマンレオ』までは、毎週欠かさず見ていたなあ。
ちなみにシリーズは『ウルトラセブン』までは、再放送で見ていて『帰ってきたウルトラマン』からリアルタイム視聴していました。

ところで、何が気になったかというと「誤嚥性肺炎」でお亡くなりになったという点ですね。
私は、母の食事を用意する立場上、母が食べにくい料理や調理方法は何だろう?と考えながら、メニューを決めています。
体調によって変えるのはもちろんですが、ここ数年は母も咀嚼や嚥下が上手きできない様子が、たまにですが見られるので、食事を用意しながらも「これは、咽たり喉の通りが悪かったりしないだろうか」「固すぎて噛み切れないかもしれない」と、料理の仕上がり時には特に気になります。
まだ、母の場合自分で食べることができるので、選択肢は「どのような状態の料理や食品が食べづらいだろうか」という視点で考えます
これが、いずれ自力で食べられなくなったら「何だったら食べられるだろうか」に変わっていくのだろうと思います。

特に気を付けているのは、大きさが細かすぎる食品は出さないという点ですね。
ちょっとした呼吸で、喉に吸い込んでしまい、結構危険だなと感じているので、なるべく大きめに具材を切ったりしています(そぼろ系やふりかけ、粒胡椒などは要注意)
あと、絶対に気を付けないといけないのが、テレビ視聴しながらの食事です。
母はもう大人なので、食事の時はテレビを消しなさいとまでは言いませんが、食事中に笑うような場面が映ってしまうと、高確率で咽ますね。
そして、それは意外と「明日は我が身」なことでもあると思っています。

誤嚥、本当にちょっとしたことでも起こるので、細心の注意が必要です。

介護について考えることが増えた話

2020-10-12 | 介護
最近、また母が調子を崩す日が増えてきました。
季節の変わり目ということも、原因のひとつかもしれませんが、加齢による老化が進んでいるのだとも思います。

作曲家の筒美京平さんの訃報を知り、亡くなった原因を知り、さらにいろいろと考えています。
今回は、そんな感じの内容を綴ります。

筒美京平さん、誤嚥性肺炎で亡くなる
SNSを開くと、よく知る有名人の名前が飛び込んできて、とても驚きました。
筒美さんは、昭和から平成にかけてのヒットメーカーです。
特に70年代80年代は、テレビで歌われる楽曲は、曲名とセットで必ず作詞家と作曲家の名前も画面に映っていたのですが「作曲:筒美京平」という文字を見ない日はなかったくらい、いろいろな人の曲やアニメソングを、たくさん手掛けていらっしゃいました。

筒美さんの死因は、誤嚥性肺炎。
最近は、病気療養中だったという報道も一部ありましたので、嚥下障害などもあったのかもしれないと思いました。
この訃報を聞き、偉大なヒットメーカーが、また一人この世を旅立たれてしまった、と思うのと同時に、亡くなったのは誤嚥性肺炎だったと知り、また、いろいろと考えることが増えてしまいました。

誤嚥による事故や疾病
私の知り合いのお父様は、自宅でデイケアを受けているときに、誤嚥による事故で救急搬送され、そのまま帰らぬ人となってしまいました。
身近で起きたこの事故に、私は他人ごとではない、誰にでも起こり得ることであると、かなり真剣にいろいろな事を考えました。

また、入居型介護施設でも、誤嚥によっておこる事故はよくあるとも聞きます。
幸い命の別状がなくても、やはり年齢的な衰えにより、今まですんなり飲み込めていたモノも、嚥下するのが難しくなってしまうのでしょう。

私の母も、最近ちょっとしたことでむせて、咳き込むようになりました。
特に、食事中に多いので、本人はよく噛んで飲み込んでいるつもりのようですが、おそらく食事のメニューにむせやすい食材が入っているのでしょう。
母がむせる度に、次回以降の母の食事には、思い付く食材を入れないようにしているのですが、完全に誤嚥を防ぎきれるとも思えません。
かといって、まだまだ、自分でかむ力はあるので、柔らかいモノばかり食べさせるのもどうだろうか、と思うので、かみ砕いて喉を通過するときに、するっと飲み込めるように味付けを工夫しています。

嚥下しやすい食事の準備
母は、入れ歯ですが堅焼きせんべいのようなモノが大好きですし、噛むのに時間がかかるするめも大好きです。
半面、細かい食材(すりごま、ふりかけ、砕いたナッツなど)を食べているときに、むせることが増えたので、ふりかけを買うのはやめて、すりごまや砕いたナッツは、ドレッシングやタレに入れて、水分をしみ込ませた状態になってから、おかずにかけたり、混ぜたりしています。
また、飲み込みにくそうな食材は、あんかけ風にして表面がツルツルになるように工夫しています。

料理の工夫の他には、必ず水を飲みながら食べるように、いつも声をかけています。
母は、食事中に水分を摂らないことが多く、食事が済んでからお茶やコーヒーで一息つくので、声掛けをすることで、食事中の水分摂取を意識させています。

もちろん、食事を工夫しても、水分を食事中に摂らせても、誤嚥を完全に防げるわけではありません。
出来得る限りの努力はしたいですし、今後もしていきますが、もし誤嚥をさせてしまったら、そのときどうやって対処するかということも、しっかり覚えておく必要があると、いつも考えています。

たのしく食事をしてもらうためにも
誤嚥を防ぎたいからと言って、美味しくもない食事を用意するわけにはいきませんよね。
なので、いまのところは味や歯ごたえを優先したメニューを考えることが多いです。
しかし、いつか来るかもしれない事態に備えておく心構えは、必要です。
何ができるのかは、よくわかっていませんが、誤嚥は本人にもかなりのダメージになってしまうので、これから勉強するなり調べるなりして、誤嚥をしないように過ごす方法を学んでいきたいですね。


本日は、筒美京平さんの訃報から、今考えていることについて綴りました。
私の母は、食事中に誰かの介助や介護を受ける状態にはありませんが、嚥下する力が衰えれば、真剣に考えなければならないことのひとつになるでしょう。
老いることは、それなりの楽しさもありますが、少し物事がズレただけで大惨事になることもあります。
誤嚥だけではなく、他のことも同じように用心しなければならないことが、老いとともに増えていきます。
赤ちゃんは、いろいろな事を経験しながら、危険を回避する能力をつけて行きますが、歳をとってしまうと、危ないとわかっていても身体が動かなくなっていきますし、判断力や判断速度も衰えます。
そんな時に、少しでも事故や新たな病気に繋がらないように考え、備えておきたいです。

「介護施設で虐待」のニュースを見て思うこと

2020-02-22 | 介護
昨日、ある介護施設で、ひとりの入居者が数人の施設職員から、虐待と疑われる行為を受けていた、というニュースをみました。
虐待と思しき現場の動画も放送され、私にも、それはあきらかな虐待だと感じられる職員達の行為。
人道とか道徳とか、そういったこと以外に、一番不安に苛まれるのは、もし自分の親がそんな施設に入ってしまったらどうしよう。
そんな思いで、ニュースをみていました。

もしも親が介護施設に入ったら
個人的に、母は施設での生活ができない性格だと感じています。

たまにブログにも書きますが、母は偏食が酷くて、自分が食べたくないモノには、一切箸をつけないし、好きなメニューであっても、一口食べて好みの味付けになっていないと、一口だけ口をつけたままの状態で、あとは残してしまいます。
また、気分が乗らないときも、一口二口だけ食べて、あとは残します。

そういう時に、母に残すのかと尋ねると、必ず「あとで食べるからラップをしておいて」と言いますが、次に残りを食べるのは、それから数時間後です。
病院に入院していた時は、毎日決まった時間に3食運ばれてきますが、母は我が家にいる感覚で、出された食事を残し、あとで食べると言って、看護師や看護補助員の方を困らせていただろう、ということは想像に難くないです。

また、長年ずっと夜型の生活を続け、改善する努力もしてこなかった結果、病院での規則正しい生活が合いませんでした。
とにかく、昼間はほとんど寝ていますし、眠りが浅いと体調も機嫌も悪くなります。
そして、夜には目がさえて、家では一晩中テレビを見ているし、病院ではどんな夜の過ごし方をしたのだろうと想像すると、夜勤の看護師に迷惑をけていただろうな、と。

そんな感じなので、母が今の状態のまま施設に入るような状況になったら、施設側から、面倒で厄介な入所者だと思われる可能性が、非常に高いです。
もし、施設の職員が全員、仏様のように優しい人ばかりであれば、何とか生活できるのかもしれませんが、それは非常に難しいでしょうね。
お世話になる職員との相性が悪く、その上に食事や生活リズムがでたらめな母と上手く付き合うとなると、もしかしたら虐待まではいかなくとも、冷たくあしらわれでもしたら、母もストレスを抱えて施設で過ごすことになるかもしれません。

人生の最後数年、ストレスを我慢しながら過ごすのは、本人にとっても辛いでしょうし、お世話をする職員の方たちも、できることなら心穏やかに仕事をしたいはずですから、お互いがストレスを抱えてしまうような人間関係は、望ましくないですよね。
それに、もし施設職員の方たちとの関係性が悪くなるかもしれない、と想像すると、私も嫌ですしストレスになります。
私の母が、施設に余計な迷惑をかけているとなると、心穏やかに暮らすこともできません。

そんな、ネガティブ思考が過るので、私は母が介護を必要としたときに、自宅介護を優先して考えています。

施設の環境はさまざま
介護施設の形態はさまざまあり、持病や身体の状況で入所できる施設が変わってきます。
しかし、私が気になるのは、そういった専門性や得意分野の部分ではなく、そこで働く職員の勤務体制や勤務状態、ハード面の充実度と、何よりも入所している方々が、快適に楽しく暮らすことができているかどうか、が気になります。

私の知人は、お父様が全身マヒになってしまい、言語機能にも影響が出ていたので、寝た切り状態で意思疎通が難しい(というか、言葉にならない言葉なので、相手に意思が伝わりにくい)状態でした。
そんな状態でしたので、知人は最初、お父様を施設に入所させていました。

知人は、受け入れてくれる施設を探すのに、かなり苦労したようです。
そもそも、お父様が全身マヒになったのも、脳梗塞かなにかが原因で、ある日突然だったので、介護保険の手続きも施設を探すのも、短期間でしなければならなかったそうです。
そんな状況だったのですが、お父様の状況で受け入れてくれるような施設は、満杯状態だったり、設備面で受け入れができなかったりして、なかなか決まらなかったと言っていました。

そんな中でも、いくつかの候補が見つかり、それぞれ下見に行き具体的な介護方針なども相談したところ、ある施設では、いきなり相談していた職員が切れて「こちらも人手がなくて大変なんです(だから、あなたが望む介護は無理だ)」と、怒鳴られたそうです。
まだ、入所してもいないのに、ですよ?

その話を聞いて、介護施設の人手不足はたしかに深刻な状況なのだろう、と同情する気持ちもありますが、まだ入所してもいない相談者に怒鳴るなんて、あまりにも仕事に余裕がなさすぎると思いました。
だったら、あなたも一度働いて現場を経験してみろ、と言われるかもしれませんが、それは話が別です。
もし、労働環境に問題があるのなら、それは相談に来た人に声を荒げるのではなく、施設の運営代表者やそれなりの機関に申し出て、解決すべき問題なのですよね。
でも、その職員は入所希望の相談者に対して、不満を吐き出してしまった。

私は、その施設はもう限界なのだな、と感じました。
その施設に今から入所しても、おそらく充実した介護は受けられないと思いますし、それこそ外部からの相談者に対して声を荒げるのならば、入所者に対しても同じ行為をしている可能性は、高いかもしれません。

結局、知人はその施設とは契約せず、いくつかの施設を回って、なんとか入所できる場所が見つかり、病院からその施設へ移動したのですが、その入所した施設も、結局短期間過ごすだけで、退所することになります。
詳しい理由は聞いていませんが、どうも施設職員との人間関係が一因のようでした。

介護施設での入所者虐待行為
ニュースで見た、虐待と疑われる動画は、ひとりの職員だけが虐待的な行為をしていたわけではなく、数名の職員によって行われていました。
それを見て、私は兵庫県で起きた、小学校教諭の同僚いじめを思い出しました。
激辛カレーパワハラ行為動画の、あのニュースです。

相手を弱者と見るや、強気で力ずくな行動に出て、相手を従わせるという意味では、小学校教諭の激辛カレーパワハラも、介護施設の職員数名による入所者への強行も、同じだと思いました。

介護施設での虐待動画は、いつも面会に行っていたお子さま(といっても50代くらいの方)が、親の身体にアザやケガの跡がたくさんあることを不審に思い、個室に隠しカメラを設置して撮影したと言っていました。
動画に映し出されたのは、その日担当する職員数名が、各々で入所者に暴言を吐いたり、乱暴に車椅子に乗せて移動させたり、といった様子でした。
車椅子に乗せるとき、乱暴に身体を持ち上げて、放り投げるように車椅子に座らせていましたし、そもそも自力で立ち上がることができない方なのに、自分で立ち上がるようにと、酷い言い回しをする姿もありました。
車椅子に乗せると、今度は乱暴に前輪を浮き上がらせて、乗っている方が背もたれにぶつかるような状態で、車椅子を動かし始めたので、これは明らかにその方に対して、何らかの憎悪を持った上での行為だと感じました。
それが、数名の職員によって行われていた。
これが意味することは、一体何なのでしょうか?

お互いが気持ちよく楽しく過ごすことは難しい
介護施設での、数名の職員による虐待は、いろいろな事を想像させました。
施設の労働環境、入所者の態度、職員の態度、職員の採用基準と採用方法、施設の介護方針、そのどれかが、あるいは複数の要因が、悪習慣や固定観念と相まって、入所者に寄り添う姿勢が欠落してしまったのかな。
ストレスも、かなり溜まってしまっていたのかな。

介護職に就いているからと言っても、相手は感情を持っている人です。
心の底から、入所者に寄り添って献身的な介護をする人もいれば、ビジネスライクに仕事を淡々とこなすだけの人もいるはず。
ただ、人の痛みを理解できるか、自分だったらどのようなことをしてもらったら、楽しく過ごすことができるだろうか、と言ったことを想像できない人は、今回のような虐待行為に発展してしまう恐れもあります。
しかし、現状人手不足と言われている介護職には、そういった内面的な適性を考慮した採用も難しいのだろうと思います。

であれば、せめて介護する職員が、まず快適に仕事ができるような環境づくりをしていく必要もあるのかな、と。
入所者の状態は、それこそ選り好みなどできませんが、職員の労働環境や福利厚生がしっかりと考えられていたら、もっと気持ちに余裕ができて、入所者へ手をあげるようなこともしないのではないか、と思うのですよね。

ニュースになった介護施設が、どのような労働環境だったかはわかりません。
ただ、複数の職員が同じ行為を、たった1人の入所者にしていたのだとしたら、それは非常に問題があります。
入所者と職員の性格が合いませんでした、と言うには、無理があります。

人が集団で弱者を攻撃するという構図、日本に限らず全世界で見かけますが、そのほとんどは、相手に対して優位に立ちたい人たちが行っていると感じます。
この施設職員も、もしかしたら日常的に抑圧されていて、自分を認めてもらえない反動から、弱者である入所者を力で支配して、優位に立とうとしていたのかも。

でも、強制的に相手を従わせても、虐待行為を行っている本人の問題が解決しないと、いつまでも犠牲者が出るのですよね。
これって、学校や職場での「いじめ」も同じです。
いじめられている人といじめる人、どちらにも何かしらの原因や理由があるのでしょうが、問題の本質は言葉や力の暴力で相手を従わせようとする、その行為です。
よく、いじめられる方にも原因があると言いますが、だからと言って暴力をふるっていいという免罪符には、決してなりませんよね。
本当にすべきことは、問題点を当事者同士が話し合うことなのですが、強者にその意思がないので、いつまでも堂々巡りのいじめや虐待に繋がっていくのだと思います。
実際、いじめや虐待行為をしている人は、相手の話や訴えに対して、ほとんど耳を貸していませんものね。

介護施設もそうですが、学校や幼稚園、保育所など、社会的弱者が多く集まるパブリックスペースで、全員が快適で心穏やかに暮らすことは、とても難しいことです。
ある人にとっては、楽しいことでも、別の人にとっては苦痛に思えるようなこともあります。
ただ、その苦痛に思ったり、嫌な気持ちになったりする機会を、少しでも減らす工夫を考えて、快適な環境へ近づけることが理想なのでしょうね。

本当に、難しいことだとは思うのですが、ニュースのような虐待やいじめが、少しでも減ってくれるように願います。
そうじゃないと、母に介護が必要になった際に、私は誰にもどこにもヘルプを出せなくなってしまいます。
私にも、さすがに限界はあるので、そのときに安心して預けられる場所は必要なのです。


今回は、少し難しい話になってしまいましたが、介護施設を選ぶとしたら、自分はどんなことを基準に施設を下見したらいいだろうか、と考えることは、ムダではないような気がします。
入所する可能性は、フィフティフィフティ。
少しでも、正しい情報を手に入れておいて、備えることが大事かな、と思いました。
母が快適な最期を迎えるためにも、それは必要なことですから。