野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

秋の菊として平安時代から親しまれてきた「シオン」(秋の花 21-014)

2021年11月23日 07時05分41秒 | 

紫の苑と書く「シオン」。秋の菊として平安時代から親しまれ、観賞用に栽培されてきた花だ。群れて咲くので野菊とはイメージがだいぶ違う。

(2021年秋 東京都)

■秋の花(2021)
「タイアザミ」(秋の花 21-001)
「ミズキンバイ」(秋の花 21-002)
「ナンバンギセル」(秋の花 21-003)
「フジバカマ」(秋の花 21-004)
「ノコンギク」(秋の花 21-005)
「ハマコンギク」(秋の花 21-006)
「アズマヤマアザミ」(秋の花 21-007)
「シロネ」(秋の花 21-008)
「バアソブ」(秋の花 21-009)
「シラヤマギク」(秋の花 21-010)
「ユウガギク」(秋の花 21-011)
「イヌショウマ」(秋の花 21-012)
「マルバフジバカマ」(秋の花 21-013)

「シオン」

花の色 紫
開花時期 8月 、 9月 、 10月
花の特徴 花(頭花)は花径が25ミリから35ミリくらいである。 筒状花は黄色く、舌状花は淡い紫色である。
葉の特徴 葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。 葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に短い毛が生えていてざらつく。 下部につく葉ほど大きく、茎につく葉にはほとんど柄がない。 根際から生える葉には長い柄があるが、開花時期には枯れるものが多い。
実の特徴 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
その他 栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場する。 元々は根を薬用としたが、平安時代には鑑賞用として植えられるようになったという。 環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 鬼の醜草(オニノシコグサ)の別名がある。
生育地 山地のやや湿った所。
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 150~200センチ
分布 本州から九州にかけて分布。 野生のものは稀で、中国山地や九州山地にわずかに生育。 海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布。
名前の読み しおん
分類 キク科 シオン属
学名 Aster tataricus



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