何度めかの ワイルドキャットブルース

擬人化するとしたら。

昔話に出てくる、杖をついた 。
ぼろぼろの。よたよたの。

つぎはぎだらけ の おじいさん。

みたいな猫を
昼間 近所で みかけた。




ふらふらだし、がりがり。
目も 耳も 調子がわるそう。

薄い灰色の毛が 遠目には お洒落。









夕方。

「おかーさーん、ちょっとー」
と息子が 手招き。

庭の隅に うずくまってる猫。
昼間の 灰色のおじいちゃん だった。

カリカリ。水など持っていく。






いじらしいというか
かっこつけてるというか。

お腹が空いていても
野良猫は 用心深いから
すぐには食べない、普通は




この おじいちゃんは
もはや 近づいても逃げない。

私の姿がきえたら
すぐ食べてた。
やっぱり おなかが空いていたよう。

やせてると
12月の夜は きついだろう。





今晩 おじいちゃん、もつのかな。。。
と よぎる。

…カイロ タオル 新聞紙をひいた
ダンボールの即席の小屋を
子供と作り そばに置いてみる。






気になったから
23時 様子を見に行く。

…はいって眠ってた。

のに‼︎

私に 驚いてダンボールから
1メートルくらい飛び出させてしまった




ごめん、ごめん、ゆっくり寝てー。と
慌てて立ち去るわたし。

(あれ？意外と元気?! とも思った笑。実は)






…あやしまないで
今晩ちょっとでも暖をとってほしい。

ダンボールに 戻って来るのかな。

最後の最後で
しっぱいした。








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