正統派の日本画家だった。
亡くなる前、
最後に病院へ訪ねた時に
『木々の葉というのは 一枚一枚違っていて、
そんな風には描けない。自然にはかなわないし
神様にはとうていかなわない』
そんな話をされたのはもちろん初めてで
中学生ながら
胸にせまるものがあった、その言葉を
さっきなぜか思い出し
そう、正統派だったので
インターネットで調べたら何か情報がでてくるのかなと
興味本位でしらべてみたら
やはりそれなりに出てきて
知らなかった事なんかもわかり不思議なものです。
びっくりするような、すごい賞を受賞していたり
覚えの無い写真もでてきた。
本来のせたらいけないのだろうけど
一応身内ということで許してもらっちゃおう。
日光東照宮、陽明門の天井の竜。
たぶん、その復元作業を依頼された時の物。
真摯という言葉がぴったりくる写真に
いいようもない気持ちにさせられる。
技術も経験も当然あったと思うけど
まったくおごりが感じられない。
修学旅行で、陽明門に行くと
制作者の名前にのっていなくて
おかしいなとおもったのを思い出したけども
調べてわかったのは、復元終了後
そんなに経たずに
その復元画は傷んでしまったのらしい。
さっき知って納得した。
法隆寺の壁画の修復にも関わってたそう。
こちらはうろ覚え。
なんにしろ、どんだけ凄いんだ。
凄かろうがなんだろうが
思い通りに行く事ばかりではないのですね。
そういう事も全部引き受けながら
謙虚に挑んでる、という感じをうけて
清々しいような、感じた事の無い
気分になっています。
すぐ へこたれるわたしへの応援と
お叱りなのかもしれないなと
思ってしまう。