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Operation Zero Tolerance 1.0

2012-12-28 20:25:43 | 捕鯨騒動
今日になって、今シーズンの南極海「調査捕鯨」を行うために「調査捕鯨」団の船が出港したのだが・・・。
・調査捕鯨船、下関を出港 妨害対策強化し南極海へ(2012年12月28日 47news.jp;共同)

ごく一部の好事家にとって待望(?)のこの話。
以下、2012年12月28日分 47news.jp『調査捕鯨船~』を全文(略

---- 以下引用 ----
南極海で調査捕鯨を行うため、調査捕鯨船「第2勇新丸」(747トン)など船団3隻が28日午前、山口県下関市の下関港からの出港を始めた。

今後、母船「日新丸」(8044トン)と合流し、クロミンククジラ935頭、ナガスクジラ50頭を上限に捕獲、生態を調べる。
期間は3月までの見通し。

水産庁によると、反捕鯨団体「シー・シェパード」からの妨害を防ぐ専用船が、船団に新たに同行。
昨季の調査と同様に海上保安官が船団に乗船し、水産庁も監視船を派遣する。

水産庁は、出港日を公表していなかった。
---- 引用以上 ----

この数年、「調査捕鯨」団が出港日を公表しないのは、出港前に抗議活動を受けたくないって考えなのかもしれんが・・・。
「安全対策」云々の裏で、何かを忘れてる気がするのは俺だけ?

で、この話について、先日農林水産大臣に就任した 林 芳正(Yoshimasa HAYASHI)大臣は(DPJ 政権時代も継承されていた)日本政府の主張を繰り返していた。
・林 農林水産大臣記者会見概要@会見室(2012年12月28日 maff.go.jp)

以下、2012年12月28日分 maff.go.jp『林 農林水産大臣~』から、南極海「調査捕鯨」に関して述べてる部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
記者:大臣、調査捕鯨にお詳しいと思うんですけど、その、調査捕鯨、調査捕鯨船が、これから南極海に向けて出発するという形になってますが、その出発時期が遅れたことによる調査への影響についてと、また、それも含めた、まずは、今回の調査捕鯨そのものについての、大臣の所見、お考え方について、お聞かせいただけますでしょうか。

大臣:そうですね。
これは、非常に、海からたんぱく質を取るという意味でもですね、この捕鯨というものは、大事だと、こういうふうに思っておりますので、ただ、科学的根拠に基づいてですね、持続的に資源を活用すべきだという基本的な認識で、商業捕鯨の再開というのをずっと目指してきたわけです。そういう意味では、このIWC(国際捕鯨委員会)条約に基づいて、この科学的な知見を得るために、調査捕鯨を打つことは大変大事なことであると思っておりますので、そういう正当性を持った我が方の行為についてですね、シー・シェパード等がいろんな妨害をしてくるというのは、本当に許し難いことであるというふうに思っておりまして、まあ、そういう意味では、最近の、あの、アメリカの方の巡回裁判所でございますが、仮処分命令も出されたということもございますので、そういうことをきちっと、向こうにも守ってもらいたいと、こういうふうに思いますし、また、時期的なものについては、それ程、いつ、どこから、出たとかですね、出る予定だってことは、安全確保の面から、私から言及しないことになっておりますが、この時期というのは、それ程、例年とずれてるっていうことではないのかなというふうには思っておりますが、まあ、いずれにしても、しっかりと安全対策を実施してですね、調査の安全かつ円滑にですね、進むようにですね、対応してまいりたいと、こういうふうに思ってます。
(以下略)
---- 引用以上 ----

海からたんぱく質を採る、か。
それなら、何もクジラに頼らなくてもいいのに(謎)。

つか、鯨肉を(全国の)学校給食に出すなんて案が出るくらい、鯨肉需要が低い状況なのに・・・。
この辺は以下参照(手抜き)
・「鯨肉が売れない!」~鯨研自らが公表した、入札結果の惨状~(2012年5月22日 ika-net.jp)
・北西太平洋で捕獲した鯨肉、入札で4分の3が売れ残り 調査捕鯨(2012年6月14日 afpbb.com)
・クジラの肉、もっと食べて! 在庫ありすぎ、学校給食にも売り込む(2012年11月18日 j-cast.com)

「食育」の名の下に進む胃からのプロパガンダ・・・。


話を戻す。

上の記者会見で、林農林水産相は、今月17日に Sea Shepherd に対し米国連邦第9巡回控訴裁判所(United States Court of Appeals for the Ninth Circuit)が「調査捕鯨」団への接近禁止仮処分を持ち出してるんだよな。
この効力がどこまであるのか不明なんだが、Sea Shepherd といえども全くもって無視するわけにいかないようで・・・。
・Sea Shepherd Invites Concerned Nations to Witness Activities in Southern Ocean(2012年12月26日 Sea Shepherd)

↑は、今月20日に米国・オランダ・オーストラリア・ニュージーランド政府が Sea Shepherd に「辞世自制」を求める声明への反発という意味もあるようだが・・・。
とりあえず、2012年12月26日分 Sea Shepherd『Sea Shepherd Invites~』から終盤部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
Sea Shepherd Australia wishes to make it clear that Sea Shepherd does not wish nor intends to do anything illegal or violent.
We never have and we never intend to.

The governments of the United States, Australia, New Zealand, and the Netherlands claim to oppose whaling in the Southern Ocean Whale Sanctuary — a sanctuary they themselves voted into existence — but none of these governments is actively protecting the sanctuary.
Australia is taking Japan to court but most likely Japan will ignore any ruling from the international court just as they have ignored the Australian ruling.
Where is the enforcement of the integrity of this internationally designated sanctuary?
Where are the sanctions against Japan for blatantly ignoring international conservation law?

“The least these governments can do is to observe the situation first-hand to get an objective understanding of the situation instead of simply condemning Sea Shepherd and ignoring the violence and the crimes of the Japanese whaling fleet,” said Sea Shepherd founder and President Captain Paul Watson.
---- 引用以上 ----

確かに、日本の「調査捕鯨」に反対してる国々は、南極海「調査捕鯨」で何が起こってるのかを調べるという名目ですら「調査捕鯨」団を監視してないしな~。
それをやらないのは、各国政府がこの騒動で日本と対立するリスクを避けてるという面もあると思われるが・・・。
オーストラリア政府の場合、南極海「調査捕鯨」に関して日本政府を国際司法裁判所(International Court of Justice:ICJ)に提訴してる手前、「調査捕鯨」の実態を見るという名目は一応あるかと。
もっとも、「調査捕鯨」の現場に船を出す費用や乗組員の安全確保、日本政府との(非常に手間のかかる)交渉を考えると先のことを行うのは無理だけど・・・。


それにしても。
「調査捕鯨」団の母船こと日新丸の改修費用ってどのくらいになったんだろうか?


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