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「調査捕鯨」の問題点はほとんど放置の山際 大志郎氏

2011-08-11 21:25:32 | 捕鯨騒動
今回は小ネタ(謎)

以前『闘え!くじら人』で自民族中心主義全開の論をブチかましていた山際 大志郎氏が、「鯨類捕獲調査に関する検討委員会」の中間報告書に関して意味深なことを述べていた。
・7月26日 政治の時間(2011年7月26日 やまぎわ大志郎 まっしぐらTV)

山際氏は、 UStream で 2011年7月26日に配信した『政治の時間』で「調査捕鯨」に関する発言をしていた(10:33~15:07)。
以下、2011年7月26日分まっしぐらTV『7月26日 政治の時間』から、「調査捕鯨」に関する山際氏の発言部分の文字起こしを(略
(間違いがあったら指摘お願いします←何)

---- 以下文字起こし ----
山際:次のニュースに行かせていただきますが・・・。
調査捕鯨の話が、今日ニュースに出ていましてね[おまけ参照]。
1回30億円かかる・・・。
知ってました?

助手:知らなかったです・・・。

山際:船、調査母船と言われるでっかい船と、クジラを実際に獲る船が何隻かと、今4隻か5隻かの船で船団を組んでいくんですけど。
一回行って帰ってきて、行くと半年くらい行ってるんですけど、30億円くらいかかるんだ・・・という話で。
今までは、どういう・・・これ、調査捕鯨はどういう仕組みになってたのかと言うと・・・。
30億円かかるんですという話になったら、国から30億円お金を借りますと。
実施主体が。
で、国の調査なんですよ。
国の調査なんだけど、調査をする主体、船会社だったり日本鯨類研究所という研究所 -- 財団法人があるんですが -- そこが請け負って調査をやります。
ついては、お金を(国から)お借りします、と。
で、借りて調査をし、クジラを獲ってきてそのクジラの肉を売ります、と。
(クジラの肉を)売って上がった収入で調査費用を賄うようにして、政府にその(借りた)お金をお返します、と。
また次の年、お金をお借りします。
こういう・・・なんかことを今までやってきたんですが・・・。
まぁ、国が行ってる調査なんだから、国が予算を出すのは当たり前でしょ。

助手:そうですよね。

・・・と、いう当たり前の議論が、ここ(ニュースの中で)の所で出てきまして、そうなってやっと、これが高コスト体質みたいな事が出ているんですよ。
で、ここに、「農林水産省内で現行の調査捕鯨は効率性が低いという意見が浮上してるのは事実」なんだそうです。
これを聞いて、かなりね違和感を・・・実は私感じたんですよね。
私、調査捕鯨・・・自分自身が船に乗って南極に行ったことありますから・・・。
なぜかと言うと、調査ですから。
効率性を求められる所と求められない所があるんですよ。
不効率だけれども、科学的なデータを取るためには、あえて不効率なことをやらなければいけないということもあるんです。

助手:そうですよね。

山際:もし、クジラを獲るということにおいての効率性だと仮にするんだとすれば、クジラのたくさんいる所に行ってクジラをただ獲ってくるのが一番効率がいいに決まってるじゃないですか。
何処にクジラがいるかなんてことのは、実は分かってるんですよね。
だから、(クジラのいる)所にもうまっしぐらに突っ込んで、何百頭かドカンドカン(銛を)打って(クジラを捕獲して)持って帰ってきちゃえば、それはすごいコストが低くて済みますけど・・・。
実際には、どこの海域にどれだけクジラが棲んでいるかっていうことを調べましょうということですから、いない所も「いませんでした」というデータが必要なわけですよ。
だから、この効率性という言葉とね・・・この調査という言葉とはね なじまないと思うんですよね。
きちんとした科学的なデータをインチキなく採ってきてるからこそ、我々はそれを根拠にして堂々と「クジラの数は増えています」とかね戦えるわけですよ。
そこの部分に関して、なんか本質論からズレてるような気がするな~という感触を受けました。
どうですか?

助手:まぁ、なんか、研究なんだから、結局・・・仕分けの問題もそうですけど・・・そういうことですよね。
お金を・・・それをドブに捨ててるとみるのか、研究(続行)するべきとみるのか・・・。
ここでペイできるようなシステムを作るのは難しいですよね・・・それに対して。

山際:と思いますね。
経済採算性みたいのを調査に持ち込んじゃったら、まともな調査になるわけないんだから・・・と私も思いますし。
まぁ、いずれにせよ、農水省は踏ん張ってこの調査は継続する方向で頑張りたい、と言ってくれてますから、それは「買った」としたいんですけど。
できるだけ、無駄をなくすってのは当然の話ですからやらなければならないんですが。
しかし、効率を求めるという観点で物事が語られるというのにはかなり危惧しております。
そんなニュースでございました。
---- 文字起こし以上 ----

山際氏と助手の人が事前に番組内容について打ち合わせしてたかどうか知らんけど・・・。
山際氏の「調査捕鯨」に関する問題点について全く気にしてない一連の発言からは、逆に清々しさすら感じるわ。
まぁ、山際氏の(「調査捕鯨」に関する)過去の言動を踏まえれば納得できるが。


おまけ:元ネタは、2011年7月26日分 nikkei.com に掲載された『調査捕鯨、高コストで見直し論 農水省、継続姿勢は崩さず』という記事。
正確には、「鯨類捕獲調査に関する検討委員会」の中間報告書に関する紹介記事だが・・・。
・調査捕鯨、高コストで見直し論 農水省、継続姿勢は崩さず(2011年7月26日 nikkei.com)

以下、2011年7月26日分 nikkei.com 『調査捕鯨~』を全文(略

---- 以下引用 ----
農林水産省で調査捕鯨のコスト見直し論が浮上している。
1回の捕鯨あたり30億円以上の費用が必要で、赤字が続いているためだ。
同省の調査捕鯨検討委員会は26日の中間とりまとめで「中止・縮小もあり得る」との考え方を示す。
ただ捕鯨を続ける姿勢に変化はない。
採算の厳しさを指摘し、調査手法の効率化の議論につなげる考えとみられる。

中間とりまとめは「日本の捕鯨は正当な権利」と強調する見通し。
そのうえで調査の費用がかさんでいることも示し、「中止・縮小」の可能性も併記する。

1982年に国際捕鯨委員会(IWC)が商業捕鯨の一時停止を決定したため、日本は88年に商業捕鯨から撤退した。
現在は調査捕鯨のみを続けており、調査の過程で得られた鯨肉を一般に販売して調査の財源に充てている。

農水省内で現行の調査捕鯨は効率性が低いとの意見が浮上しているのは事実だ。
ただ捕鯨の中止については「現実的な選択肢ではない」との声が大勢を占める。
赤字体質をどう改善していくかが今後の議論の焦点となる見通しだ。
---- 引用以上 ----

「調査捕鯨」の制度に最初から問題があった、ってことなんだろうか・・・?


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4 コメント

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Unknown (赤いハンカチ)
2011-08-11 23:19:14
|きちんとした科学的なデータをインチキなく採ってきてるからこそ、
|我々はそれを根拠にして堂々と「クジラの数は増えています」とかね戦えるわけですよ。

山際大志郎は科学的な面ではほとんど素人さん、何にも分かってはおりません↑。
この人は捕鯨サークルプロパガンダしか見ていない。

山際大志郎は林良博の教え子。
http://blog.goo.ne.jp/yamagiwa-daishiro_001/e/880d5335c2189391c24b2ed8bcfabcc0
で林良博は鯨研の理事。
http://www.icrwhale.org/YakuinList.pdf
返信する
制度てか (Ursaemajpris)
2011-08-12 10:33:11
朝日新聞のアサパラクラブのコラム記事の記載ですが、先日公表された中間取りまとめの議論について

物知りの人から聞いた「解説」によると「水産庁は、南極海での調査捕鯨を縮小する方向で議論を進めたかったが、与野党の『クジラ議員』が捕鯨推進論で水産庁を突き上げたため、会議の名前も趣旨も変わった」

と書いています。
【調査捕鯨に巡視船は必要か】
https://aspara.asahi.com/blog/newsdrag/entry/bt4XafpEHp
*全文を読むためには会員登録が必要です。

かなり政治案件化しているみたいですね。
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赤いハンカチ さんへ (flagburner)
2011-08-13 21:07:05
コメント&情報ありがおうございます。

>山際大志郎は科学的な面ではほとんど素人さん
獣医学やクジラ研究ならプロレベルなのでしょうが・・・(博士号も取得してますし)。

むしろ、山際氏が問われるとしたら、科学者として誠実かどうかという面になると思います。
まぁ、山際氏の発言(特に「調査捕鯨」に関すること)が政治家としての性格が強いことを踏まえると、山際氏がそれを問うのもどうか、という気もしますが・・・。
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Ursaemajpris さんへ (flagburner)
2011-08-13 21:20:13
コメント&情報ありがとうございます。

>朝日新聞のアサパラクラブのコラム記事の記載ですが~
高成田 亨氏の記事ですね・・・。
高成田氏の記事で述べてる意見に私も賛同する所は大いにありますが、取材の掘り下げが少し足りない気がします。

ってのはともかく。
どうも、「調査捕鯨」は国益云々というより、国家としての体面に関わる問題として受け取られてる感が否めませんね。
こうなると、どこかで妥協するのが厳しいだけに、「調査捕鯨」が行きつくところまで行ってしまう危険すら含んでると言わざるを得ません。

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