10月6日、所用で福島市に泊まってきた。その帰りに小鳥の森に寄ってきたのだが、生憎の雨天で鳥たちはあまり活動していなかった。おまけにスズメバチの巣があるということでコースの一部が閉鎖されていたのである。
そんなわけで数回しかシャッターを切る機会に恵まれなかった。
8日は朝から天気も良かったし、なんとなく海が見たい気分だったので、久しぶりに蒲生干潟を訪れた。
蒲生地区は整地が行われており、大型の重機が稼働しひっきりなしにトラックの往来がある。フェンスで区切られて立ち入り禁止区域が多くなっている。いくつかあった養魚場の池も埋め立てられたのだろうか・・。
車を停めて日和山へと向かう一時的に造られた味気ない遊歩道を数分歩き、干潟へ下りる。
アシ原からキリリッ、キリリリと久しぶりに聞く声がする。目をやると5,6羽のカワラヒワだ。一応、留鳥に分類されているが、冬のほうが多く目にする鳥だ。
小川の流れ込みの方に行くと十数羽のサギ類がいる。アオサギもいるが、ここではダイサギが優勢のようだ。
そして枯木の枝にはカワウが群れている。いつもの光景だ。
海側に向かって砂地を歩いていく。1羽のアオアシシギがしきりに餌をあさっている。
よく見るとコメツキガニを捕食しているようだ。
水辺で鳥を撮影していると、サギ類やシギ類がカニやザリガニなどを丸呑みにしているシーンをよく目にするが、飲み込んだ後で食道や胃の内壁をハサミで挟まれたりすることはないのだろうか・・などとくだらないことを考えてしまう。
水際を戻りながら歩いていると1一羽のウミネコが干潟に下り立った。
短距離の低空飛行を繰り返し、やはりコメツキガニをついばんでいる。魚だけでなく、いろんなものを食べるんだなぁ。そういえば私は以前、水田で無心にオタマジャクシを捕食しているウミネコの群れを見たことを思い出した。
帰りに堤防の内側の池を覗いてみた。来るときにはいなかったカルガモが泳いでいた。2羽とも雄だったが、不思議なくらい同じような動きをしている。思わずシャッターを押してしまった。
まるでシンクロナイズドスイミングのようだ。
久しぶりの蒲生海岸。いつもここにいる種類の鳥たちばかりだったが、そんな鳥をじっくり観察するのも楽しいものだ。そういえばこんな言葉があったな。「優れた野鳥写真家は、同時に優れた野鳥観察者である」と・・。
まあ、自分は写真家でもなんでもない。ただ自分のささやかな楽しみとして時間が取れるときに自然に触れ、その一コマを写真に切り取っているだけだ。そのスタンスはおそらくこれからも変わらない。
と、ここで今回のブログを終わるはずだったのだが、福島市小鳥の森でとってきた写真を1枚だけ見てほしい。
何の変哲もないハクセキレイに見えるが、よく見ると顔が黄色いのがお分かりだろうか。
家に帰るまではハクセキレイとキセキレイの混血かと思っていたのだが、調べてみるとただのハクセキレイだった。
その年に生まれたハクセキレイは、冬羽に換羽する前に一時的に顔が黄色くなるのだそうだ。
鳥の写真を撮り始めて長いこと経つのだが、これは今回調べてみて初めて知ったことだ。
次の撮影行も自分にとっての新しい発見がありますように・・・。
そんなわけで数回しかシャッターを切る機会に恵まれなかった。
8日は朝から天気も良かったし、なんとなく海が見たい気分だったので、久しぶりに蒲生干潟を訪れた。
蒲生地区は整地が行われており、大型の重機が稼働しひっきりなしにトラックの往来がある。フェンスで区切られて立ち入り禁止区域が多くなっている。いくつかあった養魚場の池も埋め立てられたのだろうか・・。
車を停めて日和山へと向かう一時的に造られた味気ない遊歩道を数分歩き、干潟へ下りる。
アシ原からキリリッ、キリリリと久しぶりに聞く声がする。目をやると5,6羽のカワラヒワだ。一応、留鳥に分類されているが、冬のほうが多く目にする鳥だ。
小川の流れ込みの方に行くと十数羽のサギ類がいる。アオサギもいるが、ここではダイサギが優勢のようだ。
そして枯木の枝にはカワウが群れている。いつもの光景だ。
海側に向かって砂地を歩いていく。1羽のアオアシシギがしきりに餌をあさっている。
よく見るとコメツキガニを捕食しているようだ。
水辺で鳥を撮影していると、サギ類やシギ類がカニやザリガニなどを丸呑みにしているシーンをよく目にするが、飲み込んだ後で食道や胃の内壁をハサミで挟まれたりすることはないのだろうか・・などとくだらないことを考えてしまう。
水際を戻りながら歩いていると1一羽のウミネコが干潟に下り立った。
短距離の低空飛行を繰り返し、やはりコメツキガニをついばんでいる。魚だけでなく、いろんなものを食べるんだなぁ。そういえば私は以前、水田で無心にオタマジャクシを捕食しているウミネコの群れを見たことを思い出した。
帰りに堤防の内側の池を覗いてみた。来るときにはいなかったカルガモが泳いでいた。2羽とも雄だったが、不思議なくらい同じような動きをしている。思わずシャッターを押してしまった。
まるでシンクロナイズドスイミングのようだ。
久しぶりの蒲生海岸。いつもここにいる種類の鳥たちばかりだったが、そんな鳥をじっくり観察するのも楽しいものだ。そういえばこんな言葉があったな。「優れた野鳥写真家は、同時に優れた野鳥観察者である」と・・。
まあ、自分は写真家でもなんでもない。ただ自分のささやかな楽しみとして時間が取れるときに自然に触れ、その一コマを写真に切り取っているだけだ。そのスタンスはおそらくこれからも変わらない。
と、ここで今回のブログを終わるはずだったのだが、福島市小鳥の森でとってきた写真を1枚だけ見てほしい。
何の変哲もないハクセキレイに見えるが、よく見ると顔が黄色いのがお分かりだろうか。
家に帰るまではハクセキレイとキセキレイの混血かと思っていたのだが、調べてみるとただのハクセキレイだった。
その年に生まれたハクセキレイは、冬羽に換羽する前に一時的に顔が黄色くなるのだそうだ。
鳥の写真を撮り始めて長いこと経つのだが、これは今回調べてみて初めて知ったことだ。
次の撮影行も自分にとっての新しい発見がありますように・・・。