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卓写!! ―Nature Photo Gallery―

野鳥,野生動物,植物,昆虫,山岳風景を中心にしたフォトギャラリー&登山日記&日々の雑感など・・・

大土ヶ森 250419

2025-04-26 22:56:08 | 登山

 

1週間前の4月19日(土),地元の山,大土ヶ森に登ってきた。

 

自宅から登山口までは車で30分。

9:30に駐車場に着くと,すでに5台の車が止まっていた。

大土ヶ森には10回以上登っているが,こんなに多いのは初めてだった。

これまでは,自分以外の誰もいないことの方が多かった。

 

いつものように,入念に準備運動をして出発する。

コース図は以下のとおり。

 

歩き始めてすぐに沢に架かる橋を渡る。

 

アカマツの植林の中を進んでいくと最初の分岐。

登りは「渓流コース」を選択。

 

何度か沢の渡渉を繰り返すが,小さい沢なので特に問題はない。

沢の両岸にはずっとカタクリやスミレなどの花が咲いていて,おもしろい形の岩などもあったりする。

ここでは,渓流コースの見どころを紹介する。

 

くじら岩

 

子生婦(こんぶ)岩

ケヤキが根元に丸い岩を抱え込んでいる。

 

キクザキイチゲ

 

群生するニリンソウ

 

アップするとこんな感じ。

 

ここで私の脳内ジュークボックスのスイッチが入ってしまった。

皆さんの予想どおり,川中美幸の「二輪草」である。

 

余談であるが,私は川中美幸を生で見たことがある。

あれは約40年前,私が高校3年生の時だ。

夏休みに友人たちと3人で,仙台へ大学入試の模擬試験を受けに行った。

ちょうどその日,青葉山公園で「tbc夏まつり」が開催されていた。

その時のゲストとして川中美幸が来ていたのだ。

確か「ふたり酒」を歌っていたと記憶している。

ちなみに他のゲストはシブがき隊と,今は亡き甲斐智枝美だった。

 

話を元に戻そう。

このように,渓流コースは歩いていて飽きないコースだ。

この日は他の生き物にも出会えた。

 

ニホンカナヘビ

 

交尾中のアズマヒキガエルとその卵塊

 

 

中央コースに戻り,広葉樹林帯のゆるい傾斜を登っていくと再び分岐がある。

ここから頂上までは,どちらのコースを選んでもかなりの急傾斜だ。

登りは,「いっき坂」を行くことにした。

 

すぐに「くま休み場」がある。

フジのツルに覆われた,クマが「クマ棚」をつくるのに手頃そうな木があった。

 

さて,ここからいっき坂の急登だ。

ロープにつかまりながら登っていく。

 

急な斜面を登り終えると,間もなく山頂標識が現れる。

樹木に囲まれていて,眺望はあまりよくない。

 

山頂から東へ50mほど進むと,「展望広場」がある。

ここは南側が開けていて,山頂よりも見晴らしがいい。

20年くらい前までは,ロープと板で作られた長いブランコが設置されていた。

今は撤去されているが・・。

 

南東…手前に旧細倉鉱山と藤沢沈殿池 遠方には箟岳丘陵

 

南南西…七ツ森,泉ヶ岳,北泉ヶ岳

 

北…木々の間から栗駒山

 

20分ほど休憩し,下山開始。

帰りは,「鼻こすり坂」,「くま落とし坂」コースを行く。

 

坂の名前から想像できるように,登りのいっき坂より傾斜がきつい。

張られたロープにつかまりながら,後ろ向きになって下りたほうが安全だ。

落ち葉が堆積しているので,前を向いて下りるとどうしても滑ってしまう。

 

くま落とし坂まで来ると,周りの植物を観察する余裕も出てきた。

それでもけっこうな急傾斜だが。

 

シラネアオイ

 

群生するヤブレガサ

この形状が見られるのは今だけだ。

数日後には傘が開いてしまうだろう。

 

クロモジの花

 

観察広場から,さっき下ってきた場所を見上げる。

やはりかなり急な斜面であることがわかる。

 

あとは駐車場まで緩い下りだ。

アカマツ林の中をのんびり歩いていく。

それにしても,倒木がこんなに多いのはどうしてだろう・・。

 

11:40 駐車場に到着。

約2時間の山行だったが,この大土ヶ森は何度登ってもおもしろい山だ。

もっとたくさんの人にぜひ登ってほしい山の一つである。

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福島市野鳥の森 250409

2025-04-22 17:32:41 | 野鳥

 

鹿狼山に登った翌日4月9日(水),野鳥撮影のホームグラウンドにしている福島市野鳥の森に赴いた。

 

朝6:00撮影開始。

入口の広場でエサを探しているのはツグミ。

 

まずは五本松沼を目指してしばし歩く。

沼に下りていく道は昔ながらの棚田の脇を通っていく。

初夏になるといろいろなトンボが見られる。

沼にいたのはカルガモ。

 

一旦車道に戻ってカワセミの小径を時計回りに歩いていく。

そこらじゅうでウグイスが囀っているのだが,藪の中で姿は見えず。

 

時期的に冬鳥が去って夏鳥がまだ来ていない状態。

姿を見せるのは一般的な留鳥だ。

 

カワラヒワ

 

ツグミ

 

シジュウカラ

 

このシジュウカラは巣材のコケをくわえている

 

ヒヨドリ

 

鳥はあまり撮れなかったが,この時期はいろいろな植物を観察するのも楽しい。

 

カタクリの群生

 

セントウソウ

 

ショウジョウバカマ

 

ヤマツツジ

 

ユキヤナギ

 

クロモジ

 

モミジイチゴ

 

今回は鳥よりも植物がメインになってしまった感じ。

一昨日(4月20日),福島市野鳥の森にもキビタキが渡ってきたのが確認されたということなので,近いうちにまた行ってみようと思っている。

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鹿狼山 250408

2025-04-14 12:59:18 | 登山

 

4月8日(火),宮城県丸森町と福島県新地町の境にある鹿狼山に登ってきた。

標高429mの低山だが,海までの距離が近いので,標高の割には適度な登りごたえのある山だ。

山頂から太平洋を見下ろせるので,元日の山開きには初日の出を拝みに2000人もの人々が訪れるそうだ。

 

登山コースマップは下の写真のとおり。

 

樹海コースを登って眺望コースを下りる人が多いようだが,それだと距離的にちょっと物足りないので,ケヤキの杜コースの入り口まで車道を歩き,そこから山頂へ登って眺望コースを下りるというルートを選択した。

10:30 駐車場を出発。

実際のコース図は以下のとおり。

 

ケヤキの杜コースの途中の木に,さだまさしの「空になる」の歌詞が書かれた木札が掛けられていた。

NHK BS「にっぽん百名山」のテーマ曲だ。

 

山頂までは,道端の植物を観察しながらゆっくり歩く。

頭の中には,さっきからずっと「空になる」の曲がループしている。

 

スミレ

(「タチツボスミレ」かと思うのだが,日本だけで60種以上が自生していて,個体差が大きく,しかも交雑種もあるので断定はできない。)

 

ここで私の脳内ジュークボックスの曲が,「空になる」から岩崎宏美の「すみれ色の涙」へと切り替わる。

そして,さらには一風堂の「すみれ September Love」へと移行していく。

 

キブシ

 

ヘビイチゴ

 

フデリンドウ

 

キクザキイチゲ(青)

 

カタクリ

 

写真を撮りながら1時間ほど歩くと最後の階段があった。

これを登れば山頂だ。

 

11:40 山頂に到着。

山頂にある鹿狼神社

 

北西には蔵王の山なみ

 

ほぼ東には相馬港

 

その南に松川浦

 

東北東には新しい新地町の街並み

大学生のときにクラスのメンバー5人で海水浴をした釣師浜海水浴場を見下ろしながら,あの頃の淡い記憶にしばし思いを馳せる。

震災ですっかり変わってしまった。

 

10分ほど休憩し,下山開始。

25分で登山口まで下りてきた。

下山途中で,白いスミレを見つけた。

ここで脳内ジュークボックスの曲が桜田淳子の「三色すみれ」になった。

 

登山口の鳥居には,山名どおりに狛犬ならぬ狛鹿と狛狼が対になって鎮座していらっしゃる。

 

 

下山後は,すぐ近くの「鹿狼の湯」に入浴。

食堂には10人くらいの客がいたが,風呂は自分だけの貸し切り状態。

つい,いつもの悪い癖でワニ歩きをしてしまう。

いい歳こいたじいさんが何やってんだか・・・。

 

その後,新地町,浪江町,川俣町と大学時代の思い出の場所をたどりながら,第二の故郷である福島市へと向かう。

この日は福島市に1泊し,翌日は野鳥の撮影を行う。

続きは次回のブログにて。

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束稲山 20250308

2025-03-11 21:16:07 | 登山

 

3月8日(土),4か月ぶりに山に行ってきた。

行き先に選んだの岩手県の束稲山(標高594.9m)。

束稲山とは,経塚山、音羽山、束稲山の三つの山の総称であり,山体は平泉町,奥州市,一関市の境界に位置している。

「登山」というよりは「山歩き」といった趣ではあるが,昨年刊行された「岩手百名山」に名を連ねている山なので,いちおう「登山」ということにしておく。

 

朝,6時ちょうどに自宅を出発。

高速道路を使うまでもない距離なので,国道4号をのんびり北上していく。

6時50分に登山口の「西行桜の森木工芸館 遊鵬」に到着。

 

身支度を調え,7時ちょうどに出発。

コース図は以下のとおり。

 

歩き出して15分くらいで,オオムラサキ展望台に着く。

登ってみると南南西方向の展望が開ける。

画面左手には東北新幹線とその奥に一関の市街地。

右手には平泉の町の一部。

 

何枚かの写真を撮って,最初のピークである駒形山に向かう。

実は,今回の山行の前に,ネットで束稲山の直近情報を集めていたら,「駒形山の手前の階段でクマのフンを見つけた」という投稿を複数見つけた。

「結構大きいので,これだけの量のフンをするのはクマしかいない」とのことだった。

なので,それを見つけられたら,ぜひ観察,分析してみたいと思っていた。

 

はたしてそれは存在した。

登山道のど真ん中にあった。

 

手近にあった木の枝でほじくり返そうとしたが,凍っていてできなかった。

顔を近づけ,まじまじと観察する。

するといくつかのことが分かった。

まず,古いものと新しいものが混じっていること。

それに,フンの直径がそれほど太くないことだ。

以上のことから,私は,これはクマのフンではなくタヌキの溜めフン(フン塚)であると結論づけた。

 

ここから少し登ると,駒形山の山頂だ。

このピークは,国土地理院発行の地形図に名前は記されておらず,観光パンフレットやHPでも「駒形山」「駒形峰」「駒形峯」など様々な表記が見受けられる。

ここでは,頂上の標識に倣って「駒形山」としておく。

 

ここにも展望台があるので登ってみた。

西南西 栗駒山は雲がかかっている

 

北西 蛇行する北上川と前沢の市街地

後方には焼石連峰

 

この展望台の下の辺りに,山肌に「大」の字が刻まれている。

毎年8月16日に行われる平泉大文字送り火が灯されるのはこの場所だ。

下から見るとこんな感じ。

 

しばし眺望を堪能し,経塚山に向かう。

40分ほど歩いて山頂に到着。

 

ここも北西の眺望がすばらしい。

 

ここでは休憩せずに,次の音羽山に向かう。

経塚山を過ぎると,少し雪が深くなってきた。

いちおうアイゼンを携行してるが,なくても大丈夫そうだ。

 

ここでは,雪上の動物の足跡を楽しみながら歩いた。

4枚の写真を載せるので,それぞれ何の足跡か当ててみてください。

 

 

 

答えは,上からノウサギ,タヌキ,キジ,カモシカでした。

 

一旦車道に出て10分ほど歩くと音羽山の登山口だ。

さらに10分ほど登って頂上に到着。

このトランシーバーのようなものは何だろう。

落とし物なのか,それとも特小無線の中継基地だろうか。

 

音羽山の頂上は,この日登った4つのピークの中で最も眺望がよかった。

東南東に室根山

 

北西に胆沢扇状地

日本最大級の規模だそうだ。

残念ながら岩手山や早池峰山は見えなかった。

 

車道に戻り,最後の束稲山に向かう。

5分くらい進むと,左手奥に突如としてアテルイ像が現れる。

 

車道の冬期通行止め地点からから左に入り,束稲山へと向かう。

なぜか途中から人の足跡が見当たらない。

前回の積雪から誰も歩いていないということだろうか。

雪面にあるのは動物の足跡だけだ。

 

9時15分,山頂に到着。

 

頂上からの展望はほとんどなし。

周囲には電波塔などの人工物がやたらと多い。

写真を数枚撮っただけで,5分も滞在せずに下山を開始した。

あとは道草を食いながら,来た道を戻るだけだ。

 

11時15分,無事に駐車場に戻り,本日の登山はこれにて終了。

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館浜漁港・坂本漁港(南三陸町) 250211

2025-02-13 22:42:19 | 野鳥

 

2月11日(火),3週間ぶりに鳥の撮影へ。

久しぶりにコクガンの姿を見たくて,南三陸町に向かう。

 

まず,歌津地区の館浜漁港へ。

漁港の駐車場に車を止め,防波堤へと歩き出すが,とてつもなく風が強い。

途中,左手の藪の中に数羽の鳥を発見。

最初はカシラダカだと思っていたのだが,よく見ると腹が薄い褐色なので,どうやらホオジロのようだ。(ちなみにカシラダカの腹は白色。)

 

防波堤はさらに風が強かった。

あおられて海に転落しかねないような危険を感じる強さだ。

おまけに雪も交じってきた。

 

先端まで進むと,ほど近い場所に,お目当てのコクガンがいた。

ちょうど採餌中のようで,アマモをくわえている。

しかし,そのアマモを狙ってオオバンがちょっかいを出している。

 

とうとう綱引きが始まった。

 

結果は,アマモがちぎれて両者とも餌を手にすることができたようだ。

お互いに離れて,悠々とアマモを食べている。(リバースしているようにも見える。)

 

その後,撮影を続けていると,雪がひどくなってきた。

冗談じゃないくらい容赦なく吹き付けてくる。

まるで,紅白歌合戦の大トリでサブちゃんが「風雪ながれ旅」を歌うときの演出のようだ。

ここでの撮影はこれまでにして,次の目的地である「南三陸・海のビジターセンター」に向かう。

 

センターに着いた頃には雪がやみ日差しも戻ってきた。

相変わらず強風が吹き付けているが・・。

堤防を下り,坂本漁港の防波堤へ。

カモメが数羽,羽を休めている。

セグロカモメかオオセグロカモメか・・。

背中の色が濃いので,たぶん後者だと思われる。

 

双眼鏡で沖の方を見ると,10羽くらいの何かの群れが飛んでいる。

 

拡大してみると,どうやらコクガンのようだ。

 

北西方向には南三陸ホテル観洋。

30年ほど前に,職場の忘年会で泊まったことがあった。

 

ホテル観洋といえば,今から40年位前に流れていたCMが鮮明に記憶に残っている。

このCMがなかなか凝ったつくりなのだ。

海を背景にブロンドの女性が裸で横たわっていて,ワカメで胸と下半身を隠している。

すると,「思わず手が出るこのボリューム」などとのたまいながら横から手が出てきて,胸のワカメをずらしてしまうのだった。

そして,あの有名な「美女もビックリ,アワビもドッキリ」のフレーズが流れるのだが,「アワビもドッキリ」の部分は女性の声になり,しかもちょっと色っぽい感じで・・という念の入れようだ。

このときの映像はというと,ヌラヌラと妖しげな光沢を放つアワビが,なまめかしくにニュルニュルッと動くのである。

撮影に使用したアワビも,それっぽい形状のものを吟味したに違いない。

 

それにしても,今思うとこの女性は一体何者なのか。

どういう経緯で出演したのか。

ギャラはいくらだったのか。

あのワカメはその後,ホテルの朝食の味噌汁の具になったのか。

どうでもいいけど。

 

こうしてみると,当時はおおらかな時代だったなとつくづく思う。

今の時代だったら絶対にあり得ないCMだ。

とはいえ,当時としてもコードぎりぎりだったのは想像に難くない。

いや,当時でもこれはアウトだろ。

気になる人はYouTubeで検索してみて。

 

話を戻そう。

センターの駐車場に戻るとき,波打ち際でオオバンが戯れていた。

 

どうやら打ち上げられた海藻の切れ端をついばんでいるようだ。

 

帰る前にセンターの中をちょっと見学。

あまり長くは滞在しなかったが,しっかりと自然や文化に向き合ったいい施設だと感じた。

スタッフの皆さんもいい感じ。

というわけで,今回はここまで。

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