卓写!! ―Taku's Nature Photo Gallery―

野鳥,植物,昆虫,風景写真を中心にしたフォトギャラリー&日々の雑感などを徒然なるままに・・・

キセキレイ

2015-06-14 01:10:38 | 野鳥


前回の更新以来の休日。疲れてはいるが貴重な1日をできるだけ長く使いたいのでまたしても夜明け前に出発し,蔵王野鳥の森をめざし愛車スバルXVを走らせる。今日の目的は,前回出会ったフクロウを見つけること。
5時前に到着。しかし濃霧に包まれ全身がじとっと濡れてくる。6時を過ぎると霧が晴れ,太陽も高度を増してくる。まるで真夏の朝のような日差しだ。かなりのハイペースで山を登ったのでたちまち汗が噴き出てくる。
遠くでフクロウが絶え間なく鳴いている。前回見つけた巣穴を訪ねたが留守だったので,この前撮影したのと同じ個体だろうか。鳴き声を頼りに1時間以上追ってみたが頻繁に移動されてとうとう姿を見られなかった。一旦車に戻ることにした。

時刻は9時。さて,どうしようか。さんざん思案した挙句,山形蔵王の温泉に入ることにした。エコーラインは閉鎖されたままなので宮城川崎インターから山形道に入る。某温泉に入り山形市街に下りて昼食。まだ12時前だが,車の外気温計は31度を指している。
何となく高い所に行きたくなった。そうだ,面白山まで行ってみよう。ほとんど衝動的な思い付きだ。まず山寺まで行き,面白山に通じる細い道を対向車が来ないことを祈りながら進む。途中で車を停め,紅葉川の渓谷を歩く。渕にはパーマークのはっきりしたヤマメが群れていた。その上をカワガラスが飛んでいる。

しばらく進むと渓谷が狭くなり,一人がやっと通れるくらいの岩肌を削った道が続く。向こうからクマ除けの鈴の音が聞こえてきた。誰かがこっちに向かっている。私はすれ違えそうな場所まで戻り,鈴の音の主を待った。間もなく姿が見えた。同年代くらいの女性だった。「ありがとうございます。待っててくれてたんですね。」向こうから声をかけてくれた。
「いえ。」どぎまぎしてそれしか言えなかった。

渓谷の終点が近づいた頃,吊り橋の手すりに何かが飛んできてとまった。冒頭の写真のキセキレイだ。のどが黒いので雄である。前回のブログのキビタキが山吹色に近いのに対して,こちらはレモン色に近い淡い黄色だ。


最期の斜面を登り,面白山高原駅に出る。ホームの階段を上がるとすぐにスキー場のリフト乗り場がある。確かここ数年休業していたはずだ。


車を停めた場所まで車道を歩く。途中,間近でウグイスが鳴いていた。姿を見つけすかさずカメラに収める。
車に戻り,長袖のダンガリーシャツを脱いで,上半身裸になってしばし汗が引くのを待つ。Tシャツに着替え,トレッキングシューズからスニーカーに履き替えていると,もう1台停まっていた車のドアが開いた。
「さっきはどうも。」また向こうから声をかけてくれた。先刻すれ違った人だ。
「宮城の方なんですね。」どうやらナンバープレートで分かったらしい。
「あ,はい。え?どちらからですか?」
「私も宮城です。仙台です。どちらですか?」
「いや,あの,仙台よりちょっと北です。」
その後,しばらく話をして私の方が先に出発した。あまり立ち入った話はしなかったが,彼女は一人で山歩きをするのが好きなそうだ。
シルバーのワーゲンゴルフ…覚えておこう…。
コメント
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