卓写!! ―Nature Photo Gallery―

野鳥,野生動物,植物,昆虫,山岳風景を中心にしたフォトギャラリー&登山日記&日々の雑感など・・・

束稲山 20250308

2025-03-11 21:16:07 | 登山

 

3月8日(土),4か月ぶりに山に行ってきた。

行き先に選んだの岩手県の束稲山(標高594.9m)。

束稲山とは,経塚山、音羽山、束稲山の三つの山の総称であり,山体は平泉町,奥州市,一関市の境界に位置している。

「登山」というよりは「山歩き」といった趣ではあるが,昨年刊行された「岩手百名山」に名を連ねている山なので,いちおう「登山」ということにしておく。

 

朝,6時ちょうどに自宅を出発。

高速道路を使うまでもない距離なので,国道4号をのんびり北上していく。

6時50分に登山口の「西行桜の森木工芸館 遊鵬」に到着。

 

身支度を調え,7時ちょうどに出発。

コース図は以下のとおり。

 

歩き出して15分くらいで,オオムラサキ展望台に着く。

登ってみると南南西方向の展望が開ける。

画面左手には東北新幹線とその奥に一関の市街地。

右手には平泉の町の一部。

 

何枚かの写真を撮って,最初のピークである駒形山に向かう。

実は,今回の山行の前に,ネットで束稲山の直近情報を集めていたら,「駒形山の手前の階段でクマのフンを見つけた」という投稿を複数見つけた。

「結構大きいので,これだけの量のフンをするのはクマしかいない」とのことだった。

なので,それを見つけられたら,ぜひ観察,分析してみたいと思っていた。

 

はたしてそれは存在した。

登山道のど真ん中にあった。

 

手近にあった木の枝でほじくり返そうとしたが,凍っていてできなかった。

顔を近づけ,まじまじと観察する。

するといくつかのことが分かった。

まず,古いものと新しいものが混じっていること。

それに,フンの直径がそれほど太くないことだ。

以上のことから,私は,これはクマのフンではなくタヌキの溜めフン(フン塚)であると結論づけた。

 

ここから少し登ると,駒形山の山頂だ。

このピークは,国土地理院発行の地形図に名前は記されておらず,観光パンフレットやHPでも「駒形山」「駒形峰」「駒形峯」など様々な表記が見受けられる。

ここでは,頂上の標識に倣って「駒形山」としておく。

 

ここにも展望台があるので登ってみた。

西南西 栗駒山は雲がかかっている

 

北西 蛇行する北上川と前沢の市街地

後方には焼石連峰

 

この展望台の下の辺りに,山肌に「大」の字が刻まれている。

毎年8月16日に行われる平泉大文字送り火が灯されるのはこの場所だ。

下から見るとこんな感じ。

 

しばし眺望を堪能し,経塚山に向かう。

40分ほど歩いて山頂に到着。

 

ここも北西の眺望がすばらしい。

 

ここでは休憩せずに,次の音羽山に向かう。

経塚山を過ぎると,少し雪が深くなってきた。

いちおうアイゼンを携行してるが,なくても大丈夫そうだ。

 

ここでは,雪上の動物の足跡を楽しみながら歩いた。

4枚の写真を載せるので,それぞれ何の足跡か当ててみてください。

 

 

 

答えは,上からノウサギ,タヌキ,キジ,カモシカでした。

 

一旦車道に出て10分ほど歩くと音羽山の登山口だ。

さらに10分ほど登って頂上に到着。

このトランシーバーのようなものは何だろう。

落とし物なのか,それとも特小無線の中継基地だろうか。

 

音羽山の頂上は,この日登った4つのピークの中で最も眺望がよかった。

東南東に室根山

 

北西に胆沢扇状地

日本最大級の規模だそうだ。

残念ながら岩手山や早池峰山は見えなかった。

 

車道に戻り,最後の束稲山に向かう。

5分くらい進むと,左手奥に突如としてアテルイ像が現れる。

 

車道の冬期通行止め地点からから左に入り,束稲山へと向かう。

なぜか途中から人の足跡が見当たらない。

前回の積雪から誰も歩いていないということだろうか。

雪面にあるのは動物の足跡だけだ。

 

9時15分,山頂に到着。

 

頂上からの展望はほとんどなし。

周囲には電波塔などの人工物がやたらと多い。

写真を数枚撮っただけで,5分も滞在せずに下山を開始した。

あとは道草を食いながら,来た道を戻るだけだ。

 

11時15分,無事に駐車場に戻り,本日の登山はこれにて終了。

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面白山(西尾根コース往復) 2024.11.10

2024-11-13 22:28:22 | 登山
今回はまだ登ったことのない面白山に行ってみようと思った。
以前,JR仙山線面白山高原駅付近と紅葉川渓谷には撮影に来ているのだが,登山はしなかった。(※バックナンバー2015年6月参照)
 
朝4:00過ぎに自宅を出発。
仙台宮城ICから国道48号を西進し,登山口のある天童高原キャンプ場へと向かう。

田麦野の集落を抜け家が途切れたあたりで,道路わきにモフモフした動物が10匹くらい集まっているのが見えた。
まだ夜明け前で,やっと空が白み始めた時間帯で,様子がよく見えない。
最初はタヌキかと思った。
車が近づくと,その動物のかたまりがばらけだした。
なんと,その正体はサルだった。
ガードレールから木に飛び移ったり,ガードレールの上を伝え歩いて逃げたり・・。
サルが逃げ込んだあたりまで車を進め,急いでザックのポケットに入れてあったカメラを取り出した。
助手席の窓から藪の方を見たが,何も見えない。
腕を伸ばして,後部座席左側の窓越しに何枚かシャッターを押してみた。
画像を確認すると,その中の最初の2枚にサルの姿が映っていた。
それが下の写真。

光量が足りなくて,また,車の窓が汚れていてよくわからないかもしれないが,手前に大きめのサルと,その左奥に子ザルを背中に乗せた母ザルがいるのがお分かりだろうか。

6:30前,駐車場に着いた。
天気は快晴で無風だ。
ちょうど太陽が昇り始めていて,月山と葉山が朝日を浴びて赤く輝いて見える。


準備を整え,6:50登山開始。
コース図は以下のとおり。


登山口はキャンプ場内にあり,害獣防止柵の扉の閂を外し,自分が入ったらまた閂をかけるシステムだ。


よく整備された緩やかな勾配の登山道を気持ちよく歩いていく。
40分ほど進むと「長命水」という水場がある。
ここの分岐を左に進み,まず三沢山の山頂を目指す。
急登とまではいかないが,ややきつめの勾配の道だ。
ここを30分ほど進むと三沢山山頂だ。


5分ほど休憩し,ザックを背負い直す。
ここから面白山を見上げると,かなりの急勾配であることがわかる。
鞍部との標高差は約250mだ。
気合を入れ直して歩き始める。


ここからは面白山の北西斜面を登ることになるので,昼過ぎまで日陰になる。
そのため,登山道の両脇には今朝降りた霜や,4日前の雪が残っていた。
気温は低いが,額からは汗が落ちてくる。




途中,足を止めて振り返ると,木々の隙間から月山の美しい姿が見え,しばらく見とれてしまった。
一時,疲れを忘れる瞬間だ。


40分弱で稜線に出た。
頂上はもう目の前だ。


8:30 面白山山頂に到着。


360°のパノラマビューが広がる。
南・・・大東岳と南面白山,奥には蔵王連峰


西南西・・・朝日連峰と以東岳


西北西・・・月山,葉山


北西・・・甑岳越しに鳥海山がちょこっと


北・・・黒伏山方面


北北東・・・船形山方面


眺望を楽しんだ後,下山。
南面白山まで足を延ばそうかとも思ったが,翌日からまた仕事なので自重することに。
おとなしく西尾根コースを戻ることにした。
しかし,さっき登ってきた急斜面の道は,霜や雪が融けてグチャグチャのズルズル。
狭いので,後から登ってきた方々とすれ違うのも一苦労だ。
結局,登りとほぼ同じ時間をかけて三沢山まで戻った。
駐車場に戻る途中,コーヒー用に長命水の湧水をボトルに汲んでいく。


10:20 無事に下山完了。
今回は植物の写真をあまり撮らなかったので,最後にまとめて紹介する。
キャンプ場付近の紅葉はこんな感じ


野生のムラサキシキブの実


人工林だが,カラマツ林もいい感じ


帰りは新庄市へ寄って,国道47号経由で自宅へ帰った。
鳴子峡あたりの渋滞が心配だったが,それほどでもなかった。(駐車場はほぼ満杯で,人出もそうとうなものだったが。)
 
14:30 無事,帰宅。
用具の片付けや洗濯をしながら,次の山に思いを巡らすのであった。
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薬莱山 241104

2024-11-10 22:57:17 | 登山

今回は薬莱山登山。

私は,幼い頃から薬莱山近辺には何度も来ている。
母親の実家が旧古川市だったこともあり,この辺りにはよく遊びに連れて来てもらった。
小学5年生の時,初めてスキーをしたのがここだった。
それ以前にも,薬莱山の近くで滝を見に行った朧げな記憶がある。(おそらく荒沢の大滝だと思われる。)
大人になってからも,すぐ近くの荒沢県自然環境保全地域には,地形調査や野鳥撮影のため何度も訪れている。(ちなみにこの場所でクマに威嚇されたことがある。)
それなのに,これまでに薬莱山に登ったことはない。
一度,しっかり登っておこうとずっと思っていたのである。

10:00過ぎに蕪栗沼を出発して,薬莱山には11:30前に着いた。
やくらいガーデンの駐車場に車を置き,準備をして登山口に向かう。
コース図は以下のとおり。


スキー場の南端,やくらいガーデンの向かい側に大きな赤い鳥居がある。
これが登山口に向かう目印だ。


これをくぐり,桜並木のアスファルト舗装の道を300mほど登ると2つ目の鳥居が現れる。
ここが登山口だ。


杉林の中を少し進むと,登山道が階段になる。
全部で706段と書いてある。


やっと500段,まだ約2/3だ。


何とか登り切った。
「やくらい登山道ゴール」と書いているが,ここがゴールではない。
頂上はまだ先だ。

ところでこの看板の絵の動物は何だろう?
自分はイヌ,リス,クマのいずれかだと思うのだが・・。
知っている方がいたら教えてください。

階段を登り終え,ちょっと進むと南峰に到着。
薬萊神社の奥宮が建っている。


ここから北に3分ほど進むと,山頂に到着するのだが,途中に「姥神様」の石像が祀られている。
見た目はちょっと怖いが,その名の通り女性である。
今日は赤いウインドブレーカーを着せられ,石像の前にはハサミなどがお供えしてある。


この姥神様の説明があったので,下に載せておく。


さらにちょっと進むと,東側に展望が開けた場所があり,方位盤と観光双眼鏡が設置されている。
この双眼鏡,なんとNikon製ではないか。
覗いてみたが,白くぼやけて何も見えない。
内部のプリズムか反射鏡が濁っているのかも・・。


ここからすぐに山頂に到着。
最初の赤い鳥居をくぐってから50分弱だ。
南峰と同じような奥宮があり,隣に立派な石碑も建っている。




山頂からの眺望はこんな感じ。


今回は休憩なしで北側の登山道を下山する。
けっこう勾配があり,落ち葉も積もっているので滑らないように下りていく。
25分くらいで林道との交差点(北側登山口)に出た。


ここからは約20分,舗装路を歩いて駐車場に戻る。
1時間40分程の登山だったが,秋の山を楽しむことができた。
今日は野鳥の撮影もできたし,いい休日だったな・・。
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船形山・蛇ヶ岳(大滝登山口から周回)241026

2024-11-01 20:33:24 | 登山
10月になって3回目の登山。
前回の一切経山と吾妻小富士では,あまりの人の多さに辟易した。(東吾妻山は少なかったが・・。)
というわけで,今回の登山は船形山を選択した。
静かな山登りがしたかった。

宮城県側から船形山山頂へ直接アクセスできる登山口は3つある。
大和町から登る升沢コースは以前に歩いたことがあるので,今回は色麻町の大滝野営場から入山し,船形山と蛇ヶ岳を周回することにした。
コース図は以下のとおり。


朝5:00 自宅を出発。
大和ICから県道147号を西に進み,宮城県内水面水産試験場のちょっと手前で右折し,小荒沢林道へ入る。
事前情報によると,この林道は,普通車では腹擦り必至とのことだったが,スピードを出さずに,こまめにハンドル操作をすれば大丈夫だった。
何よりも,林道の両脇の笹がきれいに刈り払われていて,とても走りやすかった。
整備してくださった方々に感謝いたします。

さて,林道だけで30分以上走っただろうか。
6:30過ぎにようやく野営場の駐車場に到着。
準備をしていると次々に車がやってきて全部で6台になった。
そのうち4台は,登山ではなくキノコ採りの方々らしい。

7:00 いつものように入念に準備運動をしてから出発。


最初はブナの原生林の中を歩く。
勾配も緩やかで,登山というより散歩しているような気分になる。


小一時間ほど歩くと,両線直下で勾配が少しきつくなる。
ここを頑張って登ると,目の前に「ご来光岩」という巨大な岩が現れる。
稜線に出た合図だ。


この岩に上がると,突如として素晴らしい眺望が広がる。
岩の北側に回ると,同じ場所から宮城県側と山形県側を同時に見下ろすことができるのだ。
まさに奥羽山脈をまたいでいるような感覚になる。
こちらが大崎平野で


こちらが新庄盆地である。

ちなみに写真の手前側に同じ山が写っているのがお分かりだろうか。
宮城側は晴れているが,山形側には雲海が広がっている。

8:40 稜線を南に5分ほど進んだところで頂上に到着。
山頂には先行の方と升沢コースから登ってきた方と自分の3人だけ。
登山開始から頂上まで,誰にも会わずに登ってこられた。


この日の山頂は,晴れでほぼ無風。
360°の大パノラマが広がる。

北北東には栗駒山。


北西には鳥海山。


西には葉山と月山が重なって見える。


南には蔵王連峰。


9:30 休憩を終え,次の蛇ヶ岳に向かう。
西には,東北のクライミングの聖地である黒伏山の南壁が見える。
落差300m,幅500m以上の岩壁だ。


進行方向に目を戻すと,これから登る蛇ヶ岳,三峰山,後白髭山,北泉ヶ岳などが目に入る。
いつかこの辺りの縦走もしてみたい。


千畳敷の分岐で泉ヶ岳方面へ進む。


10:30 蛇ヶ岳の山頂はこんな感じ。
山頂というより,登山道の一部という感じだ。


ここから船形山を振り返るとこんな感じ。


ここからちょっと進んで,分岐を升沢コースに向けて下りていく。


最初は湿地や池塘地帯で,木道が設置してあるが,泥に埋もれたりして崩壊状態。
踏み外すとズブズブだ。


ここを抜けると急な下りになり,北東への視界が広がる。
正面は栗駒山で,薬莱山も見下ろせる。


ここから足場の悪い道を,升沢コースとの合流点まで下りていく。


11:50 升沢コースを下り,三光の宮へ。
残念ながらだいぶ雲がかかってきて,開けている南東側の眺望はいま一つ。


ここからちょっと引き返し,分岐を大滝野営場に向けて進む。
保野川を渡渉すれば,ゴールはもうすぐだ。


無事に野営場についたが,せっかくなので近くにある鈴沼まで行ってみた。

近くに動物の足跡が残っていたが,これはイノシシだろうか。


12:50 野営場に戻り,着替えをする。
ここの駐車場には「人名水」という湧水があるので,汲んでいくことにする。

水量が豊富で,しばらく手に当てていると感覚がなくなってしまうほど冷たい。

ちなみに帰宅してからこの水でコーヒーを淹れてみたが,水道水で淹れたコーヒーとは別物のおいしさだった。
ポリタンクを持ってきておけばよかったなぁ・・。

さて,本日の登山はこれにて終了。
山頂からの眺望,すそ野に広がるブナ林のすばらしさなど,船形山の魅力を存分に感じられた登山だった。
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一切経山・東吾妻山・吾妻小富士 241012

2024-10-17 20:56:35 | 登山
2週連続の山登り。
今回は,浄土平を起点に一切経山,東吾妻山,吾妻小富士を巡る計画だ。
コースは以下のとおり。


前日の10月11日(金)の夜,仕事を終え福島方面に向かう。
浄土平で車中泊も考えたが,しっかり睡眠をとりたかったので,高湯温泉付近の某所で野泊。
12日(土)4:30,テントを撤収して浄土平に向かう。
驚いたことに,まだ夜明け前だというのに広大な駐車場は6割以上埋まっている。
みんなここで夜を明かしたのだろうか・・。

空が白み始めたので,磐梯吾妻スカイラインを高湯方面へ歩いて下る。
見晴らしのいい場所から福島盆地を見下ろすと,一面に広がる雲海。
向こうに見えるのは,前々回に登った霊山だ。
標高500m付近より上の部分だけが雲海から顔を出している。


見とれてるうちにすっかり夜が明けてしまった。
浄土平に戻り,身支度を調え6:00ちょうどに出発。
最初に登るのは一切経山。
朝日に照らされ輝いている。


7:20山頂に到着。

「空気大感謝塔」と書いてあるが,これは何だろう?
こっちが山頂標識かと勘違いしそうなほど目立っている。

山頂からは360°の大パノラマが広がる
北北東には蔵王連峰。


北~北西には右から葉山,月山,朝日連峰。
葉山と月山の間に霞んで見えるのは鳥海山か。
米沢盆地も,福島盆地と同様に雲海に覆われている。


西~西北西には西吾妻山系の山々。
中大巓と東大巓の間には,遠く飯豊山が見える。


南西には磐梯山。


南南東には安達太良連峰。
箕輪山の向こうに,安達太良山の「B地区」が見える。
手前の人工物は高山の電波塔。


南東には吾妻小富士。


しかし一切経山の見どころといえば,やはり五色沼(通称「魔女の瞳」または「吾妻の瞳」)だろう。
噴火口に水が溜まってできた火口湖だ。


山頂からの景色を堪能し,次の目的地である東吾妻山に向かう。
登ってきた道を酢ガ平分岐点まで一旦引き返す。
正面に見えるのがこれから登る東吾妻山だ。


酢ガ平分岐点からは鎌沼に沿って進んでいく。

東吾妻山の登山口までは,よく整備された木道を歩くことになる。
景色もよく,平坦で快適な散策路だ。
最初の酢ガ平付近は高層湿原,後半の姥ケ原付近はツンドラ地帯の草原といったイメージだ。


東吾妻山の登山道は,頂上付近まではオオシラビソ,コメツガの樹林帯が続く。
道はかなり浸食されていて,岩石や木の根の露出が多い。
30分程で樹林帯を抜けて,よく整備された階段を登り,8:50頂上到着。


この先10分くらい下ったところの展望台まで行ってみた。
正面に磐梯山を見ることができたが,残念ながらだいぶ雲が上がってきたようだ。
ちなみに見えている湖面は秋元湖。


山頂に戻り,9:20かなり早めのランチタイム。
今日の昼食はセブンイレブンのカレーヌードル。


たっぷっりと休憩し,10:00ちょうどに下山開始。
数歩踏み出した足下にクジャクチョウが羽を広げていた。
ちなみに本州では比較的標高の高い場所で見られるチョウで,成虫の姿のまま越冬する。


姥ケ原の分岐まで戻り,浄土平を目指して進む。
浄土平付近の紅葉はこんな感じ。


駐車場に戻り,ザックを車にデポして水とカメラだけを持ち,吾妻小富士へと向かう。


階段を10分程度登ると火口縁に到達する。
ちなみに火口の直径は約500m,深さは約70mだ。
そういえば4,5年前の夏,この火口の中に一頭のツキノワグマが入り込んでいるのが見つかり,観光客が立ち入り禁止になったことがあったっけ・・。


振り返ってレストハウス方面を見下ろすと,奥の臨時駐車場まで車が満杯になっている。
そのため,土湯側,高湯側とも,磐梯吾妻スカイラインは大渋滞を引き起こしていた。

ちなみに写真右手,山体のあちらこちらから噴煙を上げている植生のない山が最初に登った一切経山,写真左手の雲に隠れている山が東吾妻山だ。

さて,ここから火口を時計回りに一周していく。
周りの人は普段着の観光客ばかりだった。


浄土平駐車場から,階段を上ってお鉢回りをしてまた駐車場に戻ってくるまで約50分。
最後にビジターセンターとレストハウスをぐるっと見てから帰ることにする。
レストハウスの食堂では,一切経山の五色沼にちなんだ「魔女の瞳らぁめん」なるものがメニューにある。(写真は浄土平レストハウスHPより)

塩ラーメンに青い食用色素を入れただけのものかと思いきや,味は醤油ラーメンだそうな。
しかも,市内の有名ラーメン店の店主さんが開発・監修しただけあって普通においしいのだとか。
しかし,青という色は,なかなか食欲をそそらない。
飲み物やデザートならまだしも,ラーメンが青いというのは・・。
実際に食堂を一周してみたが,これを注文している勇者はいなかった。
「ならば自分が・・」とも思ったのだが,ちょうど正午過ぎということもあり,食堂はめちゃ混み。
次の機会にチャレンジすることにしよう。

これにて今回の山行は終了。
帰り道は高速道路を使わずに,一般道を通って帰宅した。

次は,あまり人の来ない山を探して登ってみよう。
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