卓写!! ―Taku's Nature Photo Gallery―

野鳥,植物,昆虫,風景写真を中心にしたフォトギャラリー&日々の雑感などを徒然なるままに・・・

チョウゲンボウ

2015-11-01 00:20:50 | 野鳥
 私の生家の近くにI川が流れている。そのI川と某高校のグラウンドの間に規模は小さいがアシ原が広がっている場所がある。今は陸化してしまっているが、ここは元々I川の旧河道、いわゆる三日月湖だった。地元の人はここを「古川」と呼んでいた。
 私が小学生だった頃、いつもここで釣りをしていた。マブナやウグイが主な釣りものだったが、時にはコイやナマズがかかり大きく竿をしならせた。河畔にはヤナギの木が茂り、水面にはヒツジグサが咲いていた。夏の早朝、濃い朝霧に包まれた時などはとりわけ幻想的な光景だった。
 現在、この一帯は私のちょっとした撮影スポットになっている。アシ、ススキの群落や笹薮、低灌木類と水田、畑、湿地が適度に入り混じっていて、多種多様な鳥、昆虫、動物が生息している。タヌキやイタチ、ノネズミなどの小動物類も多い。そしてここを見下ろす形になっている某高校のグラウンドのフェンスや、フェンス沿いに植えている木にはよく猛禽類がとまっている。よく見かけるのはノスリだが、この日は違った鳥がフェンスの上にいた。



 双眼鏡で確認するとどうやらチョウゲンボウの雌のようだ。近づいてカメラを向けると飛び立ってしまった。「しまった」と思ったが幸いなことにすぐ近くにあるプラタナスの切り詰められて瘤状になった枝に飛び移っただけだった。チャンスとばかりにシャッターを切る。そしてカメラを望遠鏡代わりにじっくりと観察する。大きな目に黄色い脚、そして胸の縦斑が美しい。どうやら比較的まだ若い個体のようだ。


 チョウゲンボウはしばらくこの枝の上にいたが、やはり私の存在が居心地悪いらしく、飛び立つとしばしフェンスに沿って低空飛行をした後、高度を上げて校舎の向こう側へと行ってしまった。



さて、今日から11月。待ちわびていた本格的な冬鳥シーズンももうすぐだ。しかし、問題は撮影に行く時間が取れるかどうかだ・・・。


 
コメント
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