卓写!! ―Taku's Nature Photo Gallery―

野鳥,植物,昆虫,風景写真を中心にしたフォトギャラリー&日々の雑感などを徒然なるままに・・・

ジョウビタキ

2015-02-25 22:09:35 | 野鳥
一昨日の月曜日は久々の平日休み。早朝より私の第二の故郷・福島市を訪ねた。午前中は記憶を頼りに数々の思い出の場所を巡り,当時を懐かしんだ。
午後3時頃に戻ってきて,日没までいつものように利府の県民の森を歩いた。この日最初に出会った鳥はジョウビタキの雄。私が来るのを待っていたかのように目の前に現れた。

銀色の頭に両翼の白い斑点。そして尾の中央を縦に通る黒い羽。派手な色はないが美しい鳥だ。特に後姿がいい。


カメラを向けていたらさらに近寄ってきてこちら向きにとまった。前から見るとこんな感じ。きれいに3色に分かれている。



この写真は別の日に撮影したジョウビタキの雌。雄に比べるとやや地味な感じだが,それでも白斑と尾の筋は共通である。あと1,2か月もすれば北の国へ帰って行ってしまうのだろう。

今日の写真はジョウビタキの後ろからのショットと前からのショット。『後ろから前から』といえば…畑中葉子。そういえば『もっと動いて』って曲もあったっけな。なんか急にいろいろ思い出してしまった…。
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カワウ

2015-02-21 22:54:39 | 野鳥
今日は午前中に伊豆沼と蕪栗沼を回ってきた。
9時に伊豆沼西端の堤防に到着。車のドアを開けた瞬間,低音の「グエッ,グエッ」という声が聞こえる。カワウだ。水面に突き出た倒木の枝に群れている。昔はあまり姿を見ることはなかったが,近年は全国的に生息数が増え内水面漁業者の間では問題になっているという。カワウはペリカンの仲間だけあって大量の魚を捕食するのだ。


よく見ると頭と腰の一部が白くなっている個体が見られる。これは繁殖期(といってもカワウは一年中繁殖するそうであるが)のオスの特徴だ。


昼前に蕪栗沼に移動し,いつものように沼を一周する。今日は風もなく穏やかな日和だ。少しも寒くないわ♪どころか気温も10℃に届いているのではないだろうか。歩いていると全身が汗ばんでくる。堤防ではハッチしたユスリカが所々で群れていて春の訪れが近いことを知らせてくれる。ハクチョウやガン・カモ類もかなり数を減らしている。そろそろ冬鳥から春鳥へと切り替わる時期だ。


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ツグミ

2015-02-15 21:35:43 | 野鳥
昨日は蒲生干潟,今日は県民の森と加瀬沼へ行った。蒲生地区の干潟に近い場所では,先日まではかつて建っていた家屋の土台がそのまま残されていたが,現在は造成工事が進んでおり今もその真っ最中である。その辺りには池が点在しており,カルガモやハシビロガモの姿が見られる。
実は昨日,この池の一つでカワセミを見た。自分でも目を疑ったが,カワセミは他の鳥と見間違うはずがない。カメラを構える間もなく飛び去ってしまった。
カワセミの姿を追って葦原に足を踏み入れると,今度は自分の足元から雄のキジが派手な羽音とともに飛び立った。これもファインダーにとらえる間もなく一直線に飛び去って行った。わずか1分の間に2度もシャッターチャンスを逃してしまった。

さて,今日の鳥はツグミである。そういえば私が小学生の頃,「森田つぐみ」というアイドル歌手がいたっけな(知っている人は私と同年代かちょっと上の世代かな?)。なぜか顔が思い出せない。

ツグミは冬場は住宅地でもよく見かける「そごいらさいる鳥」である。私の家の庭にもよく遊びに来てくれる。昨日の蒲生地区にはなぜかツグミが多かった。ブルドーザーのキャタピラの跡が残る造成した地面の上を両脚をそろえてホッピングしている。樹上にもいっぱいいた。おそらく造成のために地表が削られて,餌となる虫の幼虫などが豊富だったためと思われる。

写真からも分かるように,ツグミは「姿勢の良い鳥」だ。いつも胸を張っている。飛んでいる姿は,よく言えば力強さを感じるが,悪く言えば不器用というかしなやかさに欠ける印象がある。おそらく羽が硬くて丈夫なのかもしれない。

この写真は枝から飛び立った瞬間を切り取ったものであるが,やはり翼が直線的な感じである。


胸には鱗模様があり,嘴の形状も地面を掘っくり返して虫を食べるのに都合がよさそうだ。

震災からもうすぐ4年。今後,蒲生地区はどのように変遷していくのであろうか。そして蒲生干潟はどのように回復していくのであろうか。自分には何もできないが,今後も度々訪れて見守っていきたいと思う。
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ベニマシコ

2015-02-08 23:14:28 | 野鳥
今回の土日は所用のため撮影に行けなかったので先週の写真から。

ベニマシコは漢字で「紅猿子」と書く。目の周りがサルのように赤いのでこの名前がついたのだろう。冬場は近所の野山でもよく見かける比較的ポピュラーな鳥である。


こちらの写真は雌。雄と比べると地味な印象だ。この個体はよく見るとセッカのように分かれた枝に脚を掛けている。


こちらの雌は地面に下りて枯れ残ったセイタカアワダチソウの花穂をついばんでいる。
ベニマシコは他の鳥たちよりも嘴が短いが,黒くつぶらな目がなかなかかわいい。

さて,明日からまた仕事。平日にブログを更新するのはなかなか難しいが,今週は水曜日が祝日だ。鳥たちとの新たな出会いを探してまたどこかに行きたいと思っている。
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ハイイロチュウヒ

2015-02-01 22:50:47 | 野鳥
今日の夕方,また蕪栗沼に向かった。実は昨日の夕方もここに来たのだが,途中で急に雲行きが悪くなり大粒の雨が降り出した。すぐにみぞれに変わり風も強くなって全身が濡れてしまった。おまけにお目当てのハイイロチュウヒは姿を現さないし・・・。
というわけで今日は昨日の分も頑張ろうと思い,性懲りもなくまたやってきたのだ。午後3時に到着。ここのハイイロチュウヒは日没直前に活発に活動することが多い。相変わらず強風が吹きつけて雪煙が舞い上がってはいるが天気は上々。北側の堤防の上に三脚をセットする。普段は400mmのレンズを手持ちで使っているが,今日はそれに1.4倍のテレコンをつけたので三脚を使ってみた。

待つこと30分。雄がちょっとだけ姿を見せたが,すぐに枯れたマコモの群落に姿を隠してしまう。さらに30分後,再び姿を現すと旋回を始めた。その後何度か旋回と着陸を繰り返し,日没後は姿を現さなかった。


ハイイロチュウヒは我々鳥屋の間では「葦原の貴公子」と称されている。実際は略して「ハイチュウ」と呼ばれることが多いが…。青味を帯びた灰色の羽。真っ白な腰の帯。黒い翼の先端と縁取り。何度見ても精悍で美しい鳥だ。


この写真はいわゆる「空抜け」になってしまったが,下から見たときの特徴がよくわかる。



こちらの2枚は先週撮影した雌のハイイロチュウヒ。腰の白い帯や,翼をV字にしての低空飛行など,その特徴がよく表れている。

春が訪れる前に北へ旅立ってしまうが,それまでにまた何回か会えるだろう。さて,来週はどこに行こうか…。
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