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フィールズ国際特許事務所 代表弁理士ブログ

弁理士法人フィールズ国際特許事務所の代表弁理士が知財を中心に日々を綴っていきます

今年の弁理士試験

2024-11-30 20:07:14 | 弁理士制度

今月11日に弁理士試験の最終合格発表がありました。最終合格者は191人、最終合格率は6.0%であり、昨年(188人、6.1%)とほぼ同じでした。一方で志願者数(3,502人)、受験者数(3,160人)はいずれも昨年より100人弱増えています。志願者数は2008年に1万人台を記録してから減少の一途をたどってきましたが、令和に入って減少傾向に歯止めがかかってきたようにも見えます。もしそうなら嬉しいですね。

もう1つ気づいたことは最終合格者の平均受験回数です。2016年以降の統計をみると受験回数が年々減少傾向にあり、今年は2.4回となっています。2016年では平均4.4回であり、平均受験回数はこの8年で約半分になっているということになります。

昨年、弁理士会派の合格者祝賀会に参加する機会があり、その際合格者とお話したのですが、少なくとも6名が初回の受験で合格された方でした。今年の統計を見ると初回合格者は昨年の31人から29人に若干減っているものの、合格者の15%を占めています。2016年の初回合格者は5.7%であり、その後増加しています。短答式試験に受かると2年間短答式試験が免除されるので、2年かけて合格を目指すのが主流と思っていましたが、初回合格の方法が確立しつつあるのかもしれません。


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弁理士春秋会創立100周年

2023-11-30 20:12:00 | 弁理士制度

今月開催された弁理士春秋会の創立100周年記念式典と祝賀会に出席する機会がありました。祝賀会には総勢200名を超える参加者があり、特許庁長官をはじめ、知財分野の重鎮の方を数多くお見かけしました。

弁理士会には会派と呼ばれる組織が複数存在し、春秋会はその一つです。私は前職の事務所の当時の所長先生が春秋会の重鎮であったため、弁理士登録後、気付いたら春秋会の会員となっていました。それ以来、春秋会に所属しています。

春秋会の思い出の一つは実務研修会でしょうか。春秋会は各種研修が充実しているといわれており、私も弁理士登録後まもなく春秋会の研修会にお世話になりました。1990年代は現在のようにインターネットで手軽に検索できる環境はなく、特許実務に関する情報(特に外国情報)は書籍で調べるか、経験豊富な先生に教わるしかありませんでした。このような背景から春秋会の研修会は大変貴重な機会であったと記憶しています。また、研修会後の懇親会(当時)では特許業界情報や転職独立情報など、勤務先では得られない情報やアドバイスをいただくことができました。現在はそこまで生々しくないかもしれませんが、研修以外にも部活動・同好会もあり、親睦を通じたネットワーク形成の点では会派活動は現在でも大変有意義ではないかと思います。

 


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弁理士・論文試験合格発表

2023-09-30 19:22:47 | 弁理士制度

令和5年度弁理士試験論文式筆記試験の合格発表が今週月曜日にありました。論文試験の合格者数は179名で、昨年(令和4年度)と同数でした。志願者数が減少傾向であるとはいえ、昨年の最終合格率が6%台であることから、一時期よりも難化していることは確かです。

論文式試験の合格者の皆さん、筆記試験免除者の皆さん、あと一息です。口述試験、頑張ってください!


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