フィールズ国際特許事務所 代表弁理士ブログ

弁理士法人フィールズ国際特許事務所の代表弁理士が知財を中心に日々を綴っていきます

永田町の話題

2024-09-30 21:29:30 | 街ネタ

こちらは先週新しい主が決まった自民党本部(永田町)です。歴代総裁が登場する横断幕は各種メディアで目にされた方は多いと思います。横断幕については賛否両論だったようですが、こちらで紹介するくらいなので、世論の注目を集めるという意味では成功であったのではないかと思います。ちなみに野党第一党の立憲民主党の本部は自民党と同じブロックの反対側にあります。こちらも代表選挙がありましたが、自民党のようなパフォーマンスはなかったようです。個人的にはもう少し看板を大きくしてもよいと思いますが。

当所東京オフィスが位置する永田町は政治家の街であり、気を付けて人を見ていると政治家のセンセイを見掛けることがあります。風雲急を告げる政局、来月に入ると選挙のようです。当所が入居するビルの前はセキュリティポイントになっており、警官が配備されているのですが、国政選挙がはじまるとセンセイ方は地元にお帰りになり、警備もお休みになります。比較的静かな永田町ですが、来月は一時的にひっそりとしそうです。


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暑さ対策もそろそろ終わり?

2024-08-31 20:15:35 | 日記

暑かった8月が終わろうとしています。今年は昨年以上に暑く感じました。これまでは電車は弱冷車を選ぶことが多かったのですが、今年は知らず知らずのうちに弱冷車を避けていました。また今年はハンディファン(携帯扇風機)を買いました。何年か前に中高生やインバウンド旅行者がハンディファンを使っているのを見て、わざわざ扇風機を持ち歩かなくても、と思っていたのですが、私と同年代が涼しげに使用しているのをたびたび見かけて思わず買ってしまいました。使ってみると結構涼しいです。とはいうものの、混雑時は気を使いますので、扇子とハンディファンを状況に応じて使い分けています。扇子とハンディファンのお世話にならない季節がちょっと待ち遠しいです。


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ネオジム磁石

2024-07-31 22:46:02 | 科学・技術

今月、ネオジム磁石の発明で佐川眞人氏が欧州発明者賞(欧州特許庁)を受賞されました。日常生活で磁石を直接目にすることは殆どありませんが、実は様々な家電製品に使用されています。磁石は特にモーターの性能に深く関わっており、強力な磁石を用いることでモーターの性能をより向上させることができ、モーターをより小型化することができます。スマートフォンのバイブレーター機能にネオジム磁石の超小型モーターが使用されていることはよく知られています。

ネオジム磁石が開発されたのは1980年代とのことで当時は強力な磁石を作製するためにはコバルトが必要と考えられているところ、佐川氏はネオジムと鉄を組み合わせた希土類-鉄磁石を開発されています。出来上がった合金組成を見てしまえば簡単にできそうに見える発明ですが、サマリウム-コバルト合金が永久磁石研究の主流であった当時、このような合金組成は思いつかないといってよいでしょう。

佐川氏はインタビュー記事において材料の発明が時代を大きく変えると述べておられ、『ロボットの駆動部には、永久磁石が不可欠ですから、近未来は「希土類-鉄磁石」時代になるのではないかと私は考えているのです。』とも述べておられます。ネオジム磁石の活躍の場はこれからさらに広がっていくものと思います。※インタビュー記事のYouTube動画(インタビュー)は知財・材料研究の点で大変興味深いものでした。


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生成AIを活用した明細書作成

2024-06-30 19:50:02 | 事務所実務

弊所では毎月1回、技術担当者(弁理士等)が全員参加で勉強会を行っています。その月の担当者がテーマを選んで簡単な発表を行い、質疑応答・意見交換を行うというものです。内容は知財に関するものであればOKとなっています。今月のテーマは生成AIを活用した明細書作成でした。

業務効率化・人手不足解消に生成AIを利用することが業種を問わず近年話題になっています。知財業界でも生成AIの利用が注目を集めていると思います。今回、勉強会で提供された情報や意見交換を通じて分かったことは、経験が必要とされるクレーム作成等の業務は現状では生成AIでは困難であり、利用するのであれば守秘性を担保した上で補助の補助といったレベルの利用になろうというものでした。

例えば、担当弁理士が明細書作成の元になる情報としてクレームを生成AIに与えた場合の実例を提供してくれたのですが、一応明細書・図面の生成は可能のようでした。しかし、実用に耐えうるものかどうかは疑問であり、しかも試した例は電気・機械分野の発明でした(化学・バイオ分野では困難と思われます)。また別の観点では、新規性がある情報を生成AIに入力することは守秘性の点でも問題となります。一方で、発明の背景部分の作成や明細書の初期ドラフトの作成、さらには打合せの議事録作成については利用価値はありそうでした。

このように現状では明細書作成のコアな部分を生成AIで代替或いは補助することは難しそうですが、周辺の業務はAIを利用することで業務効率化を図ることは可能のようです。そうすると守秘性や業務効率の観点からAIを利用できる業務を絞り込み、業務効率化を図ることが当面の課題になるように思われました。

※一足早いガーデンテラス紀尾井町のひまわりをどうぞ


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円安とT/C

2024-05-31 22:02:01 | 時事

今月は円安進行と日銀の為替介入が話題になりました。4月末と今月上旬の二度にわたる日銀の為替介入で円高方向に振れたものの、本日のドル円相場は157円で依然として円安傾向が続いています。外国出願を取り扱う特許事務所は現地代理人への送金が必要で、円安傾向は頭痛の種です。

ところで、このような円安水準のニュースを見て30年近く放置していたトラベラーズチェック(T/C)を思い出しました。銀行名も変わってしまい、また新規発行は終了という話であったのでもう換金できないと思っていたのですが、問い合わせると換金可能とのこと。T/Cは換金レートが高く、155円/USDで交換ができました。

T/Cをタンス預金されている方、検討されてはいかがでしょうか。


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