フィールズ国際特許事務所 代表弁理士ブログ

フィールズ国際特許事務所(FIELDS IP Attorneys)の代表弁理士が知財を中心に日々を綴っていきます

永久に昇進しないPERMANENT ASSOCIATES

2018-07-30 20:16:22 | 事務所情報

少し前になりますが、米国・カナダの法律事務所(ローファーム)の新人採用について現地の特許弁護士・弁理士の方たちと話す機会がありました。そこで話題になったのが永久に昇進しないというpermanent associates。近年、米国・カナダの法律事務所では、この「permanent associates」に対応する「Non-partner track」という採用枠を導入するところが増えているとのことでした。

米国の法律事務所ではアソシエートからパートナーになるための熾烈な競争があり、アソシエートから晴れてパートナーになれたとしてもパートナーとしてあり続けるために実務・マーケティング等に相当な労力と努力が必要である、というのがこれまでの理解でした。ところが、この「Non-partner track」という採用枠はそのような競争や過酷さとは無縁というのですね。

話をした特許弁護士・弁理士の方の話によると、昇進可能性がある「Partnership track」のアソシエートと、「Non-partner track」のアソシエート(permanent associates)の間で仕事内容に大きな差はないようですが、「Non-partner track」のアソシエートの場合、給与が低く、昇進の可能性はないものの、拘束時間が短く、より充実したプライベート生活を送ることができるようです。

この「Non-partner track」は昔からある採用枠ではなく、ここ10年くらいで米国・カナダの法律事務所で広まっているとのことでした。優秀な弁護士であればパートナーを目指すのが普通であったのが、そうではなくなってきているのかもしれません。近年の若い世代の中で出世・競争よりも自分の時間を大切にしたいと考える割合が増えているという現地弁護士の話が印象的でした。

日本でも内閣府による平成30年版子供・若者白書の「特集 就労等に関する若者の意識」によると「仕事より家庭・プライベートを優先したい若者が増加」とのことです。仕事に対する意識の変化は国境を越えた若い世代共通の現象なのかもしれません。事務所経営者としては、従来にとらわれず、多様な働き方に柔軟に対応できる事務所にすることが重要と感じています。

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米国最高裁判決2件

2018-05-05 16:15:31 | 米国実務

久しぶりの更新となりました。

もう10日ほど前の事になりますが、米国最高裁で審理されていた当事者系レビュー(IPR)の違憲性の問題について4月24日に合憲と判断する判決がありました(Oil States Energy Services, LLC. v. Greene's Energy Group, LLC (2018))。

米国の多くの知財系ブログではこの最高裁判決を速報しています。しかし、日本ではインパクトがないためか、連休直前であったためか、ニュースにはなっていないようです。

この事件が最高裁で審理されると聞いたとき、もしやと思いました。近年、101条最高裁判決、Brexit、トランプ、…など想定外のことが多く続いたためです。仮に違憲判決が出ていればその影響は計り知れず、合憲判決になってよかったと思います。

もう1件、同日付で当事者系レビューの判断対象クレームに関する最高裁判決がありました(SAS Institute Inc. v. Iancu (2018))。USPTOは4/26付けでガイダンスを発表し、すばやく反応しています。

当事者系レビューではこれまで一部クレームについて審理開始するというパターンがありましたが、今後は全レームについて審理開始する、あるいは全クレームについて審理開始しない、の2通りになると思われます。IPRの手続に関する判決なのでこちらの方が実務的に影響がありそうですね。

 

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弁理士募集中です

2017-12-18 19:21:09 | 事務所情報

弊所では現在、弁理士を募集しています。

弊所ホームページの求人情報に弁理士募集の記事を掲載していますので、興味ある方は弊所HPの採用情報ページをご覧ください。

事務所見学、事前相談もお受けします。ご希望の方は採用情報ページに記載の応募連絡先(Email)までご連絡ください。

ご応募をお待ちしています!

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BIO JAPAN 2017に参加して

2017-10-17 09:41:37 | 出張

先週10/11-13にパシフィコ横浜で開催されたBIO JAPAN 2017に参加してきました。日本弁理士会のバイオ・ライフサイエンス委員会に所属しており、今回の参加は相談員(半日)としての参加です。

BIO JAPANへの参加は10数年ぶりでしたが、以前とくらべて規模もイベントも随分と大掛かりになったという印象でした。特に、多くの大学・研究機関が参加しており、日本各地の大学がブースを設けていたのはとても印象的でした。また、パートナリングエリアについては本場米国のBIOと同様にかなりのスペースが割かれていました。パートナリングに参加された方がオープンイノベーションだからね、と仰ってました。ここ数年の統計を見るとパートナリング参加企業数や商談件数は右肩上がりで増加しています。事務所にいるとなかなか実感がありませんが、現場では確実にオープンイノベーションが進行しているようです。

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創立記念日2017

2017-09-05 00:06:25 | 日記

先週金曜日(9/1)は事務所の創立記念日でした。

朝一番に私が事務所を代表して日枝神社を参拝し、終業後は麹町のレストランでささやかながら所員でお祝いの会をしました。今年の夏は史上最高の暑さになるとの長期予報だったので、夕食会は遅い暑気払いになるかも、と思っていたのですが、数日前から一気に涼しくなり目論見は外れてしまいました。

さて、開業して3年が経過し、4年目に入りました。ここ1-2年で取扱い事件数も格段に増え、今後は中間対応も本格的に始まるため業務量はさらに増えていくものと予想されます。4年目は人員の補充採用など事務所体制作りを進めていく所存です。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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