今月11日に弁理士試験の最終合格発表がありました。最終合格者は191人、最終合格率は6.0%であり、昨年(188人、6.1%)とほぼ同じでした。一方で志願者数(3,502人)、受験者数(3,160人)はいずれも昨年より100人弱増えています。志願者数は2008年に1万人台を記録してから減少の一途をたどってきましたが、令和に入って減少傾向に歯止めがかかってきたようにも見えます。もしそうなら嬉しいですね。
もう1つ気づいたことは最終合格者の平均受験回数です。2016年以降の統計をみると受験回数が年々減少傾向にあり、今年は2.4回となっています。2016年では平均4.4回であり、平均受験回数はこの8年で約半分になっているということになります。
昨年、弁理士会派の合格者祝賀会に参加する機会があり、その際合格者とお話したのですが、少なくとも6名が初回の受験で合格された方でした。今年の統計を見ると初回合格者は昨年の31人から29人に若干減っているものの、合格者の15%を占めています。2016年の初回合格者は5.7%であり、その後増加しています。短答式試験に受かると2年間短答式試験が免除されるので、2年かけて合格を目指すのが主流と思っていましたが、初回合格の方法が確立しつつあるのかもしれません。