今月開催された弁理士春秋会の創立100周年記念式典と祝賀会に出席する機会がありました。祝賀会には総勢200名を超える参加者があり、特許庁長官をはじめ、知財分野の重鎮の方を数多くお見かけしました。
弁理士会には会派と呼ばれる組織が複数存在し、春秋会はその一つです。私は前職の事務所の当時の所長先生が春秋会の重鎮であったため、弁理士登録後、気付いたら春秋会の会員となっていました。それ以来、春秋会に所属しています。
春秋会の思い出の一つは実務研修会でしょうか。春秋会は各種研修が充実しているといわれており、私も弁理士登録後まもなく春秋会の研修会にお世話になりました。1990年代は現在のようにインターネットで手軽に検索できる環境はなく、特許実務に関する情報(特に外国情報)は書籍で調べるか、経験豊富な先生に教わるしかありませんでした。このような背景から春秋会の研修会は大変貴重な機会であったと記憶しています。また、研修会後の懇親会(当時)では特許業界情報や転職独立情報など、勤務先では得られない情報やアドバイスをいただくことができました。現在はそこまで生々しくないかもしれませんが、研修以外にも部活動・同好会もあり、親睦を通じたネットワーク形成の点では会派活動は現在でも大変有意義ではないかと思います。