モデルを続けていくには才能と努力が必要（ポートレート スタジオ ファイン）

　モデルになることは、自分でモデルと宣言すればよく、周囲が認めるかどうかは別としてそれでもモデルなのです。
　モデルになることは簡単でしょ。資格やテストはありません。
オーディションに合格しなくても、撮影するカメラマンがいわゆるカメラ小僧であっても、モデルはモデルです。
　モデルの卵、ネットモデル、自称モデル・・・・その他いろいろ

そのような状態ですので、モデルとしての基礎ができていないモデルがいかに多いことか。

　撮影会に出場しても、人気がなく、撮影するカメラマンがほとんどなく、次回からお呼びがかからないモデルが多いのです。

　スカウトしたての何も知らない子を、何も教育しないでモデルとして撮影会に派遣するプロダクションもあるようです。モデルプロダクションは売り上げ、利益を得るためにはモデル教育を充実させるべきでは・・・容姿よりもモデルとしての能力により差ができるので、本人次第ですが大きく育てた方が得でしょう。

　撮影会主催者の役員は人気がないモデルを担当したときはたいへんで、知り合いのカメラマンを呼び寄せたり、人気のあるモデルのそばにくっついているとか、涙ぐましい努力をするのです。

レースクイーンやイベントコンパニオンは素人の写真の被写体ですが、ポートレートのモデルと勘違いしない方がよろしい。

　レースクイーンやイベントコンパニオンの写真はたんなるスナップであり、ポートレートではありません。スナップ写真を何枚撮ってもポートレートの作品にはなりません。

　いわゆるグラビアはポートレートに近いと私は思います。
　早いうちにモデルの修行をして、ポートレートの写真がネットに広まり、写真集やＤＶＤが売れれば、競争は厳しいものの、

グラビアモデルとか女優になれる可能性も出てくる

のではないでしょうか。

自他共にモデルと認めさせるにはどうすればよいのでしょうか。

自分からポーズや表情がつくれる、写真家の意図に沿って演技ができる必要があるのです。

　そのためには、ポーズ、表情を常に研究すること、さらにハイアマチュアでもいいので、カメラマンの被写体に頻繁になること、撮影して自分が写っている写真を見て研究することです。

　カメラクラブのコンテストの公開選考会には、日当をもらえなくても出場して、自分の写真がどのように写っているかを確認しましょう。

　撮影会に複数出場して、その後別のいくつかの撮影会にも声がかかるモデルは非常に少ないようです。

複数の撮影会の声がかかるようにする。

ＷＥＢでもいいので、写真集をつくる。

ポートレート、グラビアのモデルとして認められて次のチャンスを狙う。

勘がいいモデル、
研究熱心なモデル、
ヘアメークや服装のセンスがいいモデル、
自然に体が動きさまざまなポーズができるモデル、
ポーズによって表情を演技できるモデル・・・・

モデルになることは簡単でも、なりたいという女性は多く、毎年若い子がデビューするので、

モデルとして活動を続けるためには才能と努力と根性が必要です。

モデルとして向上する唯一の道は、人物撮影中心の写真家に教えてもらいながらできるだけ多くの写真を蓄積すること、モデルとしての経験を積むことです。

ポートレートは写真家とモデルの協同創作なのです。

このモデルは野崎瞳さん。

教えればそのとおりできる勘がいいモデルです。

水着とマニュキアが同じ青でそろえたのはモデルのセンス、
どのように座るか、足を一方上げて手を沿え、マニュキアの指を腕のところに持ってくることを指示したのはカメラマンのセンスです。

　モデルの機会をえたことは恵まれているのですから、そのチャンスを生かしましょう。