梅雨の月

 

鳴きながら　　烏寝ぐらに　　梅雨の月

 

雨が降る前と夕方寝ぐらに帰る時は、烏が激しく鳴きながら飛んで行く。

鳥には鳥のコミュニケーションがあるのだろう。

久しぶりに晴れた夜だった。

 

牛蛙

 

呼ばれたと　　返事を返し　　牛蛙

 

「何？」と返事をしたら、「何も言ってない」と言われた。

間髪入れず牛蛙が鳴き出した。

 

 

 

 

大賀蓮

 

大賀蓮　　太古の風に　　吹かれけり

 

新聞で大賀蓮が咲いた、と読んでから暫く経った。

今日行かなければ間に合わないと、慌てて見に行ってきた。

もう盛りは過ぎていたが、その迫力は十分だった。

こんな巨大な蓮を太古の人は、どんな思い出眺めていたのだろうか。

山百合

 

山百合の　　香滴り　　森の朝

 

車の中にも百合の香が入ってきた。

偶然通った里山の中、あちこちからあの香りが漂ってきた。

草茂る

 

休み明け　　ブルドーザーに　　草茂る

 

気を抜くとあっという間に草が茂る。

たっぷり除草剤を撒いても、隙間から雑草が茂る。