ひさかたの 都を置きて 草枕
旅行く君を 何時とか待たむ 〔万葉集 13巻3252)

〔遣唐使船)
この歌の初めの「ひさかたの」というのは、本来は“天・空”などにかかる
枕詞であった。 例えば
ひさかたの 天の香具山 この夕べ
霞たなびく 春たつらしも(巻10 1816)
それが「都」にもかかる枕詞になったのは、都には天皇の住居である
内裏や禁門という隔絶した近寄り難い遥かな所ということから来た
ものであろうか、、、
冒頭の巻13は主に大和圏の人々の抒情歌を集めたとされており、
注釈本によればこの歌は海を渡って唐国へゆく遣唐使への惜別の歌であるとされている。
なおこれより200年余の後の勅撰集にはこの枕詞で始まる日本人には良く知られている秀歌がある。
ひさかたの 光のどけき 春の日に
しず心なく 花の散るらむ (古今集 紀 友則)
旅行く君を 何時とか待たむ 〔万葉集 13巻3252)

〔遣唐使船)
この歌の初めの「ひさかたの」というのは、本来は“天・空”などにかかる
枕詞であった。 例えば
ひさかたの 天の香具山 この夕べ
霞たなびく 春たつらしも(巻10 1816)
それが「都」にもかかる枕詞になったのは、都には天皇の住居である
内裏や禁門という隔絶した近寄り難い遥かな所ということから来た
ものであろうか、、、
冒頭の巻13は主に大和圏の人々の抒情歌を集めたとされており、
注釈本によればこの歌は海を渡って唐国へゆく遣唐使への惜別の歌であるとされている。
なおこれより200年余の後の勅撰集にはこの枕詞で始まる日本人には良く知られている秀歌がある。
ひさかたの 光のどけき 春の日に
しず心なく 花の散るらむ (古今集 紀 友則)
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