ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

ジャズ・サンバの女帝Leny Andradeと名匠Toots Thielemansによる熟成したChega de Saudade

2015-04-18 22:00:00 | Chega de Saudade
Chega de Saudade performed by Leny Andrade Trio featuring Toots Thielemans



レニー・アンドラージ/ Leny Andradeは1943年リオデジャネイロ出身のシンガーで、ジャズ・サンバの女帝と称えられている。

彼女の音楽キャリアだが、6歳でクラシックピアノを習い始め、9歳の時にはラジオショーで歌い始めたという。15歳になるとサンパウロを拠点にディック・ファルネイ/ Dick Farneyのオーケストラでクルーナー(バラード中心の歌手)を務めた。

1965年、ペリー・リビエロ/ Pery Ribeiro、ボッサ・トレ/ Bossa Trêsと共にGemini VというショーをPorão 73というナイトクラブで行い成功を収め、一躍スターダムに駆け上がる。その模様はライブレコードとなっており、耳にした方も多いと思う。同年、その後の彼女のレパートリーとしても重要な曲となる"Estamos Aí" を録音している。

その後レニーは1966年から1970年までメキシコを活動の拠点としている。1972年にはペリー・リビエロとGemini V showを再開、"Gemini Cinco Anos Depois"というライブアルバムをリリースしている。

1980年から90年にかけてはブラジルと北米で活躍するが、1993年には拠点をニューヨークに移し、精力的に全米各地のジャズフェスティバルで歌声を披露している。今日の映像は拠点を移す前の1991年の自身のトリオを率いてのライブ映像で、Toots Thielemansをゲストに迎えてしっとりとした大人のボサを聴かせてくれる。




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