Desafinado performed by Mauricio Einhorn, Hector Costita and Joseval Paes at TribOz, Rio de Janeiro
エクトール・コスティータは、1934年、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、13歳のときに音楽の勉強を始めた。18歳のとき、ラロ・シフリンの影響を受けてサクソフォンを演奏し始める。1954年、シフリンはエクトールに自分のバンドの作曲を依頼した。これが彼のキャリアの始まりとされている。
1950年代後半、エクトールはブラジルに渡り、当地でミュージシャンとしてのキャリアを続け、ブラジル音楽の発展と普及に貢献した。
1960年代は、エクトール・コスティータにとって最高の10年間だったはずだ。彼はジョアン・ドナートとサンバ・トリオを結成した後、1962年に最初のアルバムを録音している。更に1962年から1964年までセルジオ・メンデスとセクステート・ボッサ・リオで演奏していた。 また、ディック・ファルネイ(1962年)、マンフレド・フェスト(1963年)、ルイス・シャヴェス(1963年)とも共演している。1964年には、彼のキャリアの最高傑作ともいえるアルバム「Impacto」をレコーディングしている。
1980年代以降はZimbo Trioが創設したブラジルのポピュラー音楽学校CLAMで教鞭を取って後進の指導にあたっていた。彼こそがブラジル音楽、それもジャズサンバの生きる伝説である。