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兄島瀬戸から兄島を望む 小笠原レポート②

2013-08-24 | 本当かな? 世の常識=自然界の非常識
昨夜の小笠原のレポート第1弾では、いきなり暗い話になってしまった。
今日は、まず小笠原の美しい海から紹介しよう。 海の色はこんな色。

兄島瀬戸(長崎展望台付近から) 2013-08-19 小笠原父島

とまあ、美しい。
ここは、父島と兄島に挟まれた兄島瀬戸と呼ばれる海峡で、流れが早いらしい。以前、ここで、ザトウクジラの親子が通過するのを見たことがある。あまりの流れの速さに、仔クジラが、なかなか前へ進めず、親クジラが後ろから押し出すようにしていたのを思い出す。


ザトウクジラの親(潮吹き)と仔クジラ(右) 2012-02-05 小笠原父島 兄島瀬戸

動画の一部を切り取ったため、画質は良くないが、大小2頭いるのはわかっていただけると思う。
ついでだが、2枚の写真を比べ、夏と冬の海の色の違いもよくわかっていただけると思う。これは、画質の悪さのせいではなく、本当に全然違うのだ。海の美しさを堪能するなら、夏でなければ意味はない。

さて、ザトウクジラは、冬期、小笠原近海を訪れる。仕事の関係で、僕は毎年2月には必ず行くのだが、父島から母島へ渡る母島丸は、ほとんどクジラウォッチング船のようだ。僕の経験では、この時期にクジラが見られなかったことは一度もない。それどころか、多い時には15頭も見たことがある。ただ冬は、波が高く船が揺れるため、望遠で写真を撮るのは大変だ。

今回は、仕事の最終日の午後やっと時間が取れたので、このきれいな瀬戸に面した、宮の浜でスノーケリングをした。あいにく、沖縄の方で発生した台風の影響か、かなり海がうねりだし、急に濁りだしてしまった。地元の友人に聞くと、「昨日までは、最高だったのにね。今日は調子悪いわ」とのことだった、さらに後から来たメールには、「宮の浜で、毎日潜っている友人の話では、昨日は、今年最悪の状況だといっていました…」とのことだった。目標にした生き物は見られない。最悪の日にしか潜れない。どうも今回の小笠原はツキに見放されていたようだ。

最後に、兄島瀬戸と、その向こうに浮かぶ兄島の姿を紹介して、多少良い気分で締めくくる事にしよう。この島にアノールが渡ってしまったというのだが…。しまった、また暗い話をしてしまった!


兄島(長崎展望台付近より。手前は兄島瀬戸) 2013-08-19 小笠原父島