監督 ジェームズ・ハニーボーン
撮影 バリー・ブリットン
音楽 サラ・クラス
製作会社 BBC
ナレーション ポール・ニューマン
製作年 2008年
製作国 イギリス
上映時間 : 83分
シネプレックス幕張にて鑑賞(2009年1月14日)。
アフリカのカラハリ砂漠で暮らすミーアキャット。その生態について、生まれたばかりのミーアキャットの赤ん坊コロを中心に描き出していくというドキュメンタリー映画である。
最近見たドキュメンタリー映画(『ブロードウェイ♪ブロードウェイ』、『ヤング@ハート』、『ザ・ムーン』)は、何というかストーリーで楽しませるというところがあったが、この作品はとにか映像によって、2つの楽しみ方ができるという映画である。
まずはミーアキャットの可愛らしさ。これについては、オフィシャルページの画像が雄弁に物語っているので、ここであえて説明する必要もないだろう。
ところで、日記に「あぁ、できることならば、スクリーンの中のミーアキャットを連れ帰り、手を繋いで散歩してみたかった(笑)」などと書いているが、よくよく調べてみると、ミーアキャットの体長は、成長しても30㎝ほどにしかならないそうだ。身長177㎝の私がミーアキャットと手を繋いで散歩するのは、どうやら難しいようだ。残念 >< (私が屈み腰で歩くなら可能だが、腰痛持ちの私には無理)。
また、ミーアキャットは意外と社会的な動物である。コロの群れはお父さんとお母さん、その兄弟達と子ども達からなる大家族。その中でコロの教育役を任されたのは、コロの実の兄である。他にも見張り役や、食料を探しに行く役がいたりと、群れの中の役割分担が決まっている。調べてみると、数頭から数十頭という群れの中で繁殖をするのも、1匹のオスと1匹のメスに限られているのだそうだ。確かチンパンジーだって、これほど(?)複雑な分業を行っていないはずなので、ある意味、ミーアキャットは人間に最も近い動物といえるのかもしれない。
さて、もう一つ映像で楽しませてくれるのは、雄大なアフリカの自然である。さすが『ディープ・ブルー』や『アース』を製作したBBCだけはある。特に、広大なアフリカの大地を空から撮影した映像では、まるで鳥になって空を飛んでいるようで爽快であり、かつ圧倒される。
ただし、アフリカの自然は、その美しさとは裏腹に、そこで暮らすあらゆる動物たちにとっては、生きるか死ぬかの過酷な世界である。コロたちミーアキャットにとってもそれは例外ではない。映画を見ていると、彼らがコブラや鷲、ライオンに狙われ、常に危険と隣り合わせで生きていることがよくわかる。それを最も実感したのは、コロの教育係だった兄が、コロの身代わりで鷲に連れ去られた場面。とても可哀相な場面だった。
それにしても気になるのは、ミーアキャットの生態をどう撮影したのかということ。特に巣穴の中のミーアキャットの様子は、どう撮影すればあのような映像が撮れるのだろうか。DVD化の際、ぜひともこの作品のメーキング映像を入れてほしい。
たった90分という短い作品だが、十分楽しむことができた。惜しむらくは、日本語吹替えだったこと。三谷幸喜のナレーションも決して悪くなかったが、できれば亡くなったポール・ニューマンのナレーションも聞いてみたかった。しょうがないので、いずれDVDを買おうと思う。
撮影 バリー・ブリットン
音楽 サラ・クラス
製作会社 BBC
ナレーション ポール・ニューマン
製作年 2008年
製作国 イギリス
上映時間 : 83分
シネプレックス幕張にて鑑賞(2009年1月14日)。
アフリカのカラハリ砂漠で暮らすミーアキャット。その生態について、生まれたばかりのミーアキャットの赤ん坊コロを中心に描き出していくというドキュメンタリー映画である。
最近見たドキュメンタリー映画(『ブロードウェイ♪ブロードウェイ』、『ヤング@ハート』、『ザ・ムーン』)は、何というかストーリーで楽しませるというところがあったが、この作品はとにか映像によって、2つの楽しみ方ができるという映画である。
まずはミーアキャットの可愛らしさ。これについては、オフィシャルページの画像が雄弁に物語っているので、ここであえて説明する必要もないだろう。
ところで、日記に「あぁ、できることならば、スクリーンの中のミーアキャットを連れ帰り、手を繋いで散歩してみたかった(笑)」などと書いているが、よくよく調べてみると、ミーアキャットの体長は、成長しても30㎝ほどにしかならないそうだ。身長177㎝の私がミーアキャットと手を繋いで散歩するのは、どうやら難しいようだ。残念 >< (私が屈み腰で歩くなら可能だが、腰痛持ちの私には無理)。
また、ミーアキャットは意外と社会的な動物である。コロの群れはお父さんとお母さん、その兄弟達と子ども達からなる大家族。その中でコロの教育役を任されたのは、コロの実の兄である。他にも見張り役や、食料を探しに行く役がいたりと、群れの中の役割分担が決まっている。調べてみると、数頭から数十頭という群れの中で繁殖をするのも、1匹のオスと1匹のメスに限られているのだそうだ。確かチンパンジーだって、これほど(?)複雑な分業を行っていないはずなので、ある意味、ミーアキャットは人間に最も近い動物といえるのかもしれない。
さて、もう一つ映像で楽しませてくれるのは、雄大なアフリカの自然である。さすが『ディープ・ブルー』や『アース』を製作したBBCだけはある。特に、広大なアフリカの大地を空から撮影した映像では、まるで鳥になって空を飛んでいるようで爽快であり、かつ圧倒される。
ただし、アフリカの自然は、その美しさとは裏腹に、そこで暮らすあらゆる動物たちにとっては、生きるか死ぬかの過酷な世界である。コロたちミーアキャットにとってもそれは例外ではない。映画を見ていると、彼らがコブラや鷲、ライオンに狙われ、常に危険と隣り合わせで生きていることがよくわかる。それを最も実感したのは、コロの教育係だった兄が、コロの身代わりで鷲に連れ去られた場面。とても可哀相な場面だった。
それにしても気になるのは、ミーアキャットの生態をどう撮影したのかということ。特に巣穴の中のミーアキャットの様子は、どう撮影すればあのような映像が撮れるのだろうか。DVD化の際、ぜひともこの作品のメーキング映像を入れてほしい。
たった90分という短い作品だが、十分楽しむことができた。惜しむらくは、日本語吹替えだったこと。三谷幸喜のナレーションも決して悪くなかったが、できれば亡くなったポール・ニューマンのナレーションも聞いてみたかった。しょうがないので、いずれDVDを買おうと思う。