私の研究日記(映画編)

ここは『智に働けば角が立つ』の姉妹ブログ。映画の感想や、その映画を通してあれこれ考えたことを紹介しております。

『ターミネーター4』(Theater)

2009-07-20 00:41:52 | た行
監督:マックG
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス
撮影:シェーン・ハールバット
美術:マーティン・レイング
編集:コンラッド・バフ
音楽:ダニー・エルフマン
出演:クリスチャン・ベール、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン、ムーン・ブラッドグッド他
製作:2009年(アメリカ)
時間:1時間54分

 シネプレックス幕張にて鑑賞(2009年6月6日)

 あらすじ。「時は2018年。核戦争で荒廃した世界は、人工知能搭載のスーパーコンピューター“スカイネット”に支配されていた。生き残った人々は抵抗軍を組織し、機械との最後の戦いに備えていた。部隊のリーダーであるジョン・コナーは、“スカイネット”がやがて自分の父親となるカイル・リースの命を狙っていると知り、彼を探し始める。一方、ターミネーターがさまよう荒野をたくましく生き抜く少年カイルは、核戦争のことも、今が何年かさえもわからない屈強な男・マーカスと出会う」(『映画生活』からの引用)。

 個人的には『T3』がいまいちだったので、余り期待せずに鑑賞したのだが、なかなかどうして。前作までと異なる新しい物語は、十分楽しむことができた。この先どうなっていくのか?期待大である。

『天使と悪魔』(Theater)

2009-07-19 23:47:51 | た行
監督:ロン・ハワード
原作:ダン・ブラウン
出演:トム・ハンクス、ユアン・マクレガー、アイェレット・ゾラー、ステラン・スカルスガルド他
撮影:サルバトーレ・トチノ
美術:アラン・キャメロン
音楽:ハンス・ジマー
製作:2009年(アメリカ)
時間:2時間18分

 シネプレックス幕張にて鑑賞(多分5月終わり頃)。

 あらすじ。「教皇が病死し、次の教皇を選出するコンクラーベが行われようとしているヴァチカンに、400年前に弾圧された秘密結社「イルミナティ」が復讐を開始する。彼らは4人の教皇候補を誘拐。科学の四大元素“土”“空気”“火”“水”を表わす焼き印を胸に押しつけ、一時間ごとに惨殺すると予告する。さらに街を吹き飛ばすほどの破壊力を持つ反物質を、ローマのどこかに隠したのだった…。この恐ろしい計画を阻止するため、ヴァチカンは宗教象徴学者のラングドン教授に助けを求める」(『映画生活』からの引用)。



 一度原作を読んだ身からすると(⇒日記ブログ「立春×『天使と悪魔』×そしてローマへ!」)、宗教と科学の関係に関する説明の薄さに、もったいなさを感じる。そこが原作の面白いところだったのに・・・。素直にアクション映画として楽しむことはできたが、原作のように、触れられない歴史の闇に触れるドキドキ感やワクワク感は感じなかった。
 ただ、個人的には、ヴィットリア役のアイェレット・ゾラーとカメルレンゴ役のユアン・マクレガーの存在感に注目。アイェレット・ゾラーは、思わずうっとりしてしまうくらいきれいな女優さん(単に自分の好みだったというだけかもしれないが・・・(笑))。それもそのはず、イスラエルを代表する女優さんなのだそうだ。ユアン・マクレガーは好青年の印象が強かったが、なかなかどうして。悪役もちゃんとこなせるじゃないですか(って、ここは余り言わない方が良いところか・・・)。どちらもトム・ハンクスの存在感に負けていない。二人の今後の活躍を期待させるような作品だった。


『ナイト ミュージアム』(DVD)

2009-07-19 22:26:46 | な行
監督:ショーン・レビ
脚本:ロバート・ベン・ガラント、トーマス・レノン
出演:ベン・スティラー、カーラ・グギーノ、ロビン・ウィリアムズ、ディック・バン・ダイク、スティーブ・クーガン、リッキー・ジャーベイス
撮影:ギレルモ・ナバロ
製作:2006年(アメリカ)
時間:1時間48分

 自宅DVDにて鑑賞(多分6月始め頃)

 あらすじ。「ニューヨークに住むラリーは、現在失業中。しかも最愛の息子ニッキーは、元妻の再婚相手になついてしまっている。父子の絆を取り戻すため、まずは仕事を持とうと決心したラリーは、自然史博物館の夜警の仕事に就く。しかし勤務最初の夜、ひとり見回りを始めたラリーは愕然とする。ホール中央にあったティラノサウルスの骨格標本が、忽然と消えているのだ!その直後、ラリーは館内を動き回るティラノサウルスに追いかけられ…?!」(『映画生活』からの引用)。

 大学生時代に、銀座三越の内装工事補助という深夜アルバイトをやったことがある。夜のしーんと静まり返ったデパートの様子は、不気味というか神秘的というか、とにかく只ならぬ不思議な雰囲気があった。昼間の喧騒は幻だったのか、夜の静まり返った様子が幻なのかと、感覚が惑わされるような夢見心地の気分になったのをよく憶えている。
 この映画を見てそんな昔の経験を思い出したが、見慣れた場所が、夜見たら全然違って見えたというような経験は、誰にでもあるだろう。もしそれが、ただ違って見えたというだけではなく、本当に違っていたのだとしたら・・・、そんな想像力をかき立てるような作品である。こういう映画は好きである。期待せずに見た作品だったが、なかなか面白かった。

『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』(Theater)

2009-07-19 01:47:17 | ま行
監督 ヴェラ・ベルモン
出演 マチルド・ゴファール、ヤエル・アベカシス、ベンノ・フユルマン
製作 2007年(ドイツ、フランス、ベルギー)
時間 119分

 TOHOシネマズシャンテにて鑑賞(5月終わり頃)。

 あらすじ。「1942年、ナチス・ドイツ占領下にあったベルギーの首都ブリュッセル。ナチスが“ユダヤ人狩り”を激化させる中、8歳の少女ミーシャ(マチルド・ゴファール)とその両親はユダヤ人であることを隠し、屋根裏部屋に隠れ住んでいた。だがミーシャが学校に行っている間に一斉検挙が始まり、両親が連行されてしまう。ミーシャは間一髪連行を逃れ、郊外に住む一家に引き取られる。だが間もなく、この地までナチスの魔の手が迫り…」(『映画生活』からの引用)、という実話をもとにした物語。



【ネタばれ注意!】
 ナチスの迫害で親子が離れ離れになるというストーリーは、『山河遥かなり』や『ライフ・イズ・ビューティフル』などでお馴染み。この作品の主人公ミーシャは、ブリュッセルから遥かウクライナまで両親を捜し歩き、そこから再びブリュッセルへと戻ったというから凄まじい。病室で瀕死の状態にあるミーシャが、ママ・リタという白い犬と再会するラストは、いろいろな悲しみが凝縮された場面だ。涙を抑えることができなかった。

 淡々とした場面展開に途中眠くなってしまったが、それでも寝ずに踏ん張れたのは、ミーシャ役のマチルド・ゴファールの迫真の演技のおかげだろう。物語が進むごとに現れてくる表情の暗さや疲労感に、この子がこの先どうなってしまうのかと、目を離さずにいられなかった。期待したほどではなかったが、なかなか良い作品ではあると思う。