監督 ダニー・ボイル
製作 クリスチャン・コルソン
原作 ビカス・スワラップ
脚本 サイモン・ボーフォイ
音楽 A・R・ラフマーン
製作 イギリス(2008年)
時間 120分
京成ローザにて鑑賞(5月5日)。
あらすじ。「インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…」(『映画生活』からの引用)。
貧困と恋、裏切りと失恋。ミリオネアは、そんなどん底の中を生きてきたジャマールがようやくつかんだ転機である。野球に例えるなら、さよなら逆転のチャンスといったところだろう。逆転できるのかどうかと焦らされながらの最後のテレフォンは、一発ホームランさながら。見事な逆転劇にすっかり魅入られてしまった。逆転の美学を見事に演出したような作品である。
もう一つ上手いな~と思ったのが、決して幸せとはいえないジャマールの経験が、クイズの解答に結びついていくという物語の展開。物語中に張り巡らされた伏線が、ポンッ、ポンッ、ポンッ、ポンッと繋がって、とても小気味良かった。こういう物語展開の仕方が自分は大好きである。ジャマールの兄が命懸けで作った偶然が、ジャマールと少女を結び付ける最後の場面では、小気味良いを通り越し、爽やかに感動である。鳥肌が立ってしまった。
いわずとしれた、2009年のアカデミー賞を総なめにした作品だが、それも納得である。面白かった。
製作 クリスチャン・コルソン
原作 ビカス・スワラップ
脚本 サイモン・ボーフォイ
音楽 A・R・ラフマーン
製作 イギリス(2008年)
時間 120分
京成ローザにて鑑賞(5月5日)。
あらすじ。「インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…」(『映画生活』からの引用)。
貧困と恋、裏切りと失恋。ミリオネアは、そんなどん底の中を生きてきたジャマールがようやくつかんだ転機である。野球に例えるなら、さよなら逆転のチャンスといったところだろう。逆転できるのかどうかと焦らされながらの最後のテレフォンは、一発ホームランさながら。見事な逆転劇にすっかり魅入られてしまった。逆転の美学を見事に演出したような作品である。
もう一つ上手いな~と思ったのが、決して幸せとはいえないジャマールの経験が、クイズの解答に結びついていくという物語の展開。物語中に張り巡らされた伏線が、ポンッ、ポンッ、ポンッ、ポンッと繋がって、とても小気味良かった。こういう物語展開の仕方が自分は大好きである。ジャマールの兄が命懸けで作った偶然が、ジャマールと少女を結び付ける最後の場面では、小気味良いを通り越し、爽やかに感動である。鳥肌が立ってしまった。
いわずとしれた、2009年のアカデミー賞を総なめにした作品だが、それも納得である。面白かった。