私の研究日記(映画編)

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『幸せはシャンソニア劇場から』(Theater)

2009-10-15 23:03:22 | さ行
監督・脚本:クリストフ・バラティエ
製作:ジャック・ペラン、ニコラ・モベルネ
撮影:トム・スターン
美術:ジャン・ラバス
音楽:ラインハルト・ワグナー
製作:2008年(フランス・チェコ・ドイツ)
時間:2時間
出演:ジェラール・ジュニョ、クロビス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルネゼデール、ピエール・リシャール、ベルナール=ピエール・ドナデュー、マクサンス・ペラン



 シネスイッチ銀座にて鑑賞(9月5日)。

 あらすじ。「1936年、パリにあるミュージックホールのシャンソニア劇場は、経営不振のため閉鎖となる。30年以上この劇場で幕引きを務めたピゴワルは妻にも逃げられ、息子のジョジョとも引き離されてしまう。失意の日々を送るピゴワルだが、芸人仲間のジャッキーとミルーと一緒に、再度営業を始めようと劇場を占拠してしまう。そこに、歌手志望の美しい娘・ドゥースがやって来る。ドゥースはアナウンス嬢として採用されるのだが…」(『映画生活』からの引用)。

 息子を取り戻すために劇場を再建しようとする父親の奮闘、仲間との友情を描いた作品である。主人公ピゴワルを演じたのは『バティニョールおじさん』でバテニョールを好演していたジェラール・ジュニョ。その彼を存在感で圧倒していたのがドゥース役ノラ・アルネゼデールである。男性なら溢れ出でんばかりの彼女の魅力に心奪われるであろう。少なくとも私は始終うっとり状態だった(笑)。ちなみに、後でそのノラ・アルネゼデールが新人の女優さんだと知って、二度ビックリ。ベテランの女優さんだとばかり思っていた。大物の片鱗というか、今後の活躍を期待せずにいられない女優さんである。

 ストーリーといい、演出といい、俳優陣といい文句なしの秀作だと思う。面白かった。