私の研究日記(映画編)

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『ホリデイ』(CATV)

2009-09-07 16:28:56 | は行
監督:ナンシー・メイヤーズ
製作総指揮:スザンヌ・ファーウェル
撮影:ディーン・カンディ
音楽:ハンス・ジマー
美術:ジョン・ハットマン
出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック、イーライ・ウォラック他
製作:2006年(アメリカ)
時間:2時間15分

 自宅CATVにて鑑賞(7月後半)。

 あらすじ。「傷ついた心を癒すため、見知らぬ土地に旅立つ事を衝動的に決心したアマンダとアイリス。ネットを通じて知り合った二人は、ロスとロンドン近郊にあるお互いの家を2週間だけ交換する事に。こうしてロスからロンドンにやってきたアマンダは、同棲していた恋人と手ひどい別れをしたばかり。一方のアイリスは、片思いしていた同僚の婚約発表により失恋…。新しい土地で彼女たちを待っていたのは、美しい家と思い掛けない出会いだった」(『映画生活』からの引用)。

 ラブコメ映画といえば必ず名前が挙がる映画監督ナンシー・メイヤーズ。この監督の作品を見るのは、今回が初めてである。

 アイリスとアマンダという、二人の女性を主人公とした二つの物語が、同時並行的に進んでいく。立場も性格も対照的の二人が、住んでいる家を交換するという設定は、なんだか『王様とこじき』のようだ。ラブコメにありがちなドタバタ劇もなく、かといって純愛物のようなどろどろした愛憎劇もない。極端な演出を極力抑えた感じの落ち着いた物語展開が、私としては好感が持てた。飛び抜けた作品というわけではなかったが、そこそこ楽しむことができる作品だと思う。

 それにしても、驚くのは豪華な出演陣である。キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットはもちろん、ジュード・ロウにジャック・ブラック、それぞれ単独で主役をはれる役者が4人も出演してしまうとは。ファンなら、きっとこれだけで満足してしまうだろう。個人的にはアーサー役のイーライ・ウォラックが良かった。願わくはこのように歳をとりたいものである。