何があるかわからん年齢になってきたけん撮っとこう。
そう思われてご予約いただくことが多いように思います。
シニアの肖像写真。
ズバリ『遺影』ということになります。
遺影というフレーズはマイナスなイメージで、どうしても暗い印象を与えますが、
実際には全く違う意味のものになる事を学びました。
先日お越しいただいたご夫婦は、結婚50年目を迎え、
それこそ何があるかわからんけん撮っとこう。といういう事でした。
飾る事無く普段着でいつもの感じで〜というのがご希望。
私もあからさまなポージングは不向きだなと思い、
普通に立っていただき、少しずつふたりの距離を縮めてもらい、
最後にちょっと手を握ってもらいました。
「こんなことした事無い〜。あらどうしましょ〜。」
そう言いながら照れくさそうではありますが、
どんどん笑顔になり「わはははは〜!!」で撮影終了♪
撮れた写真をセレクトする時、お父さんが言った事。
「いっつも怒った顔じゃけん、ちょっと笑ったのも残しとってやるか。」
お母さんは
「孫やひ孫がじいちゃんばあちゃんの顔がわからんのでは可哀想なけんな。」
なんとなんと!
今回の写真撮影の目的は、自分たちの為よりも、
これから先の家族に向けてのエールだったんですね!!
そうか〜。
いつの日も親というのは子供の為に孫の為に、
道に迷わんようにしてくれるもんなんですね。
今回の写真はこれからの家族に、道しるべとして残っていく事でしょう。
そんな事を学んだ撮影となりました。
思えば昨年、再び母の写真を撮りました。
遺影写真の新しいサンプルが欲しかったから。
忙しさにかまけて、撮るだけとって放置していたものを引っ張り出し
ちょっと作成。
母、67歳。
シワもシミも立派に作り上げております。
↑この写真は修整(美肌加工的なもの)ナシの撮りっぱなし。
修整したものがこちら↓
違いがわかりますかね・・・。
気になるシワ&シミを除去。
5歳は若返ったでしょう(笑)!!
そして次の写真は花嫁のお支度も手がけるプロにお願いして
ヘア&フルメイクをしてもらったもの。
着物は母が自分で着ました。
↑この写真、無修整です。
やはりプロがメイクすると光のまわりが良いように思います。
なんせ表情が明るくなりましたね!
この写真を修整すると〜
↓こちらになります。
違いが出たでしょうか。
どっちが好きかどうか、好みはあると思うのですが、
こうした作業も含め、写真は作られています。
目立つシミ&シワを取り、肌をツルっと、鼻筋を立てて、
影を少し上向きに取って小顔に見えるように。
柔らかい印象にする為に少しソフトをかけ、
まわりを少し焼き込んで、視線が顔に寄るように。
笹川写真館の写真はこうして作られています。
余計なお世話の場合はお申し出下さいませ・・・m(><)m
いつもすっぴんで、服装にも気を使わん母ですが、
手を加えてキレイになったら、ちょっと可愛らしいやないか?
と思ってしまいました(笑)
とーちゃんはいつものほうがえーと言ってましたが(笑)
こういう親を見るのもまた、子の幸せかもしれんなと、
いろいろ思い巡ったのでした♪
これからだんだん温かくなってきます。
3月〜5月にかけて、ご夫婦写真、遺影写真には向いている時期です。
思いはしとるんじゃけど、どんなかの〜という皆さん。
思いは形にせんと残りませんよ♪
お問い合わせTEL/0120-50-3364
よろしくどうぞ