未来の読書ノート

読んだ本のメモ。あくまでもメモでその本を肯定したとは限らない。そんなノート。

広瀬隆著 『資本主義崩壊の首謀者たち』

2009-08-23 | 政治
 その頃の”ニューヨーク・タイムズ”は、アメリカ経済をタイタニック号にたとえて、ブッシュ船長のもとで完全に沈没する姿を描きました。
 つまり、2008年に起こった金融崩壊は、その二度目の繰り返しにすぎない事件なのです。言い換えれば、ウォール街には、まったく反省がないのです。ということは、これから何年後かに、二十一世紀に入って三度目の金融腐敗が表に出ることが確実だと断言できるわけです。
 なぜなら、2002年に金融犯罪で当局に摘発された大銀行の名前は、6年後の2008年に金融崩壊で当局に助けを求めた大銀行の名前と、みな同じだからです。 ㌻32

 未来記=国民には「自己責任」論押し付け、大銀行の失態には「公的資金」投入、まったくあべこべの政治だ。