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西部農林振興センター 県央事務所 林業普及第一課・第二課 からの情報提供

vol.4 『ヨロイマツ(鎧松)』を伐採してみました。

2009年05月25日 | 林研G
 樹皮鱗片が水平一直線状に連なって反り返り、鎧の草ずりのような特徴がある「ヨロイマツ」は、製材すると地形図のような独特な木目が表れ、古くから大田市周辺にのみ点在し、銘木として珍重されてきました。
 この「ヨロイマツ」については、松くい虫被害により絶滅したと思われていましたが、平成5年の発見を機に地元の林業研究グループである大田市林友会が接ぎ木による遺伝子保存活動を開始し、現在調査・研究に取り組んでいます。
 原種として現存するのは1号、2号、3号と呼ばれていますが、一昨年にマツクイムシ被害により枯損した3号を、今回伐採して、実際の木目を検証してみました。
 年輪を数えてみると約80年生、胸高直径52cm、樹高20mでした。
 枯損して2年経過していたにも拘わらず、板目面がやはり地形図のような独特な模様になっており、同行された林友会の会長さんや、3号所有者の加藤さんも喜んでおられました。
「ヨロイマツ」は製材され住宅の床柱等に使用されている事例のみで、外観の特徴と木目の関連性などについて調査した事例がなく、展示見本もない状況ですので、今後これをどのように製材し見本を作成してゆくか、検討してゆきたいと思っています。
 また、1号、2号、3号以外に水上町福原地区にも、ヨロイマツが発見されていますので、これについても、近日中に伐採し、製材見本を作ってみたいと考えています。
 この状況については後日ご報告する予定です。

※参照(H18年度ブログvol.35「大田市林友会~ヨロイマツの遺伝子保存への取組~」

【伐採風景を写真でご覧下さい】

















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