もう一丁、ノンクラスプ用樹脂について

2009-02-18 12:55:41 | 義歯
テストピースを曲げてみました。
手に持っている方がバルプラストで、折り曲げて置いてある方がレイニング樹脂です。
当然といえば当然ですが、バルプラストは軟かいですね。

さすがにここまで曲げると元のまっすぐな状態には戻りませんが、どちらも二つ折りにしても折れません。何度もクネクネと曲げるとさすがにちぎれますが、あくまで「ちぎれる」のであって「折れる」という感じではありません。
このくらい破折に強くないとノンクラスプデンチャーの材質としては使えません。
これまで、ポリカーボネートとナイロン(ポリアミド)がノンクラスプデンチャーの素材の主流を占めてきた理由はここにあると考えます。
先生方も含め、私たちがノンクラスプデンチャーのトラブルで最も恐れるのがウィング(クラスプ相当部分)の破折だからです。
ウィングの破折は術者の設計に起因するということもあるのでしょうが、まず折れにくい樹脂であることが絶対条件です。曲げたくらいで「ポキン」では困りますね。



EVANSPRO Dental Laboratory






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